第7話

蛍「つっても今からなにするんだ?」



ミール「言っただろう」



ミール「他の魔法使いを探すのだと」



蛍「具体的にどこに居るかわかるのかよ」



ミール「なんとなくなら分かるぞ」



蛍「なんとなくかよ!!」



ミール「そこに行くには町を抜けなければならない」



蛍「町をか?」



ミール「そうだ」



ミール「しかし蛍の服では人目を引く」



蛍「確かに僕制服だからな」



ミール「…この森の中に知り合いがいる。そこで服を貸して貰おう」



蛍「でも大丈夫かよサイズとかさ」



ミール「案ずるな」



ミール「蛍のような平均そうな身体なら大丈夫だろう」



蛍「平均そうは余計だよ!!」



ミール「違うのか?」



蛍「…間違ってはいないけど」



蛍「(…悔しいがミールの言ってる事は間違ってない)」



蛍「(だって身長は小学校の頃からずっと真ん中だし)」



蛍「(あだ名だって平凡って呼ばれるし…)」



蛍「(僕ってなんでこんな普通なのかな…)」



ミール「間違って無いではないか」



ミール「さあ行くぞ」



ミール「こうやって止まってる時間が勿体無い」



蛍「…確かにそうだな」



蛍「行こうか」

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