第6話
蛍「協力するのは承諾したけど具体的にどんなことをすればいいんだ?」
ミール「そうだな」
ミール「まずは他の魔法使いを探すか…」
蛍「他の魔法使い?」
ミール「ああ」
ミール「我の他にも3つのものを司る魔法使いがいるぞ」
蛍「3つ?」
ミール「そうだ」
ミール「炎・水・自然を司る魔法使いがいるぞ」
蛍「そうなんだ~」
蛍「…僕こっちに来る前になんか赤と青と緑と黒の雫の形の宝石が付いたブレスレットを拾ったんだけどなんか関係あるのか?」
ミール「……」
ミール「何故それを早く言わんのだ!!」
蛍「えっ!?」
ミール「それを出せ!!」
蛍「なんで!?」
ミール「いいから!!」
蛍「…ちょっと待って」
蛍「確かカバンの中に…」
蛍「あった!!」
蛍「ほらこれだよ」
ミール「かせ!!」
蛍「ちよっうわっ!!」
蛍「なんでお前が触った途端光り出すんだよ!!」
ミール「…やはりか」
蛍「なにが?」
ミール「蛍はこのブレスレットに選ばれてこちらの世界に来たのだ」
蛍「ブレスレットに選ばれて?」
ミール「…蛍」
蛍「なに?」
ミール「このブレスレットは蛍が持っていろ」
蛍「なんで?」
ミール「お前は選ばれた存在だからだ」
蛍「…その選ばれた存在ってなんだよ?」
ミール「お前はこの世界を、残酷なこの世界を救える…」
ミール「いや救ってくれ」
蛍「救うって?」
ミール「…我々魔法使いはただただ他と違うだけで追われ攻められ最後には殺される」
ミール「我は魔法使いばかりが死んでいくこの世界を救いたいんだ…」
蛍「…」
ミール「…我は破壊を司る魔法使いだ、だがもう何も失いたくないんだ」
ミール「…だから蛍よもう一度問う」
ミール「この話を聞いてもまだ我に協力してくれるか?」
蛍「…僕にしか出来ないんだろ?」
蛍「だったら協力するよ」
蛍「出来ることはなんだってする」
蛍「帰るのはその後だ」
蛍「だからミールよろしくな!!」
ミール「…お前は大馬鹿者だな」
ミール「でも…」
ミール「ありがとう」
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