第2章 ほんの少しの(希望) 序章

-現在-

今、俺は消えた現象があった場所へと向かっている

場所としては、ドワーフ領と人魚領の間といったところだ。派遣された部隊が何をしようとしていたかというと"竜種領がドワーフ領と人魚領の間で前線基地を立てているという情報を元にドワーフと人魚領の依頼により前線基地を叩いて置く"という指令と召喚者は教えてくれた。確かに不干渉な領の間に前線でも立てられたら行商などは不便であろう。そのための司令だったのだが、近くの村の住人が隠れて前線基地の方を見ていたら突然眩しい光に覆われて、目を開けれるようになっていたら前線基地と派遣された部隊が跡形もなく消えていたと言う。しかし、地面には魔法陣があり、誰かの仕業と考えて近くの支部に通報して向かっているのが今の状況である。

最初は戸惑いもしたが、景色などは向かっているうちに見慣れてきて、心も整理ができた。最初に会話した召喚者はクリフという名で、女性の方はリアという名前らしい。

あの後、俺には鉄の剣・魔法の鎧(姿はローブ)と回復薬10個を渡してくれた。クリフはこれは調査だからもう少し少なくてもいいといってくれたが、リアは一人で調査させる為に少なくすることを許さなかったクリフは妥協して、仕方ないように渡してくれた


これは、少し、ほんの少しの、微力にもならないような光の希望なのかもしれない


もうそろそろ、その目撃者がいる村に着く・・・


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