俺には希望や絶望なんか残ってない
暇人2と
第1章 ほんの少しの(絶望)序章
ーこの世に技術が進歩した今、不可思議な存在や特殊な存在は確実に数を減らしているー
ハロルド時空書より
この世界は竜種・妖精・人魚・ドワーフ・人類の5種類の種族で分けられていて文化も技術も独自に進化・発展を遂げていた。そして、同時に争ってもいた。
ドワーフと人魚はほぼそれに不干渉だ、争いもせず関わりもせず。
しかし、残る3種族は種族の覇権を賭けて戦っていたのだが、数日前に別世界から俺が召喚された時にはこの世界の各種族が減っていってると言う話を召喚者に聞いた。
-数日前-
「召喚した理由は1つだけだ、3種族が争っているのだが突如として人類側が制圧のために向かわせた部隊が突如として消えたのだ。しかし、その原因はわかっていないのが現実だ。だから、突如として部隊が消えた原因を調査してきてくれ。」
さすがに召喚されたばっかりで身なりやお金などの状況はまだしも状況がつかめていないのが現実だ。だから聞き直すのと同時に質問した。
「調査はわかったが、呼ばれたばっかりで金とか無いし、何よりもしこれ終わったらどうなるんだ?後、拒否権はあるのか?」
召喚者は少し躊躇いながらもこう答えた
「拒否権はない。調査終了後は元の世界に戻れるのかと言う質問とも取れるから答えておくけど戻れるのは恐らく暫く先だ、後は特殊な部隊として種族監視委員会に置かせてもらう。報酬を出すことにしている。後は実際に部隊に行ってから話そう」
召喚の間?と見られる部屋を出てから歩いてすぐのところにある部屋のドアを召喚者は開けてすぐそこにいる女性に
「召喚したばっかりだがこいつを連れて前に話した場所を調査して欲しい」
女性は心配そうに
「いいんですか?突如と消える現象が起きた場所に連れて行くのは危ないですよ?何も知らない人を連れて行くのは・・・」
しかし、召喚者は自信ありげに
「こいつは、勇者だから基本的には装備とか渡せばなんとかなる」
明らかに、嘘ハッタリに聞こえるような話だが女性は安堵した表情になって
「なら、安心ですね。わかりました、連れて行きましょう。よろしくお願いします、勇者さんっ!」
満面の笑みで挨拶されて勇者じゃないですと言える空気ではなくなってしまった・・・
この期待が希望になればいいが俺には絶望の始まりにしか思えなかった・・・・
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