第7話 一つの終わり
ドロシィはみていた。光の柱の中心部にあるものを。
「あれは・・あはは、まさか、そんなわけない•・」
苦笑いをし、頭を抱えだしたドロシィ。
「あれは。賢者の魔核」
•・違う。そうじゃない。ううん。きっと間違えだ•・まともな人間が手を出していい代物じゃない•・でも•・あれは?!
「まさか、そんなはずわありませんわ!!」
•・あんなものこの世に存在していいはずがありませんわ•・製造さえ御禁制ですのに•・
ドロシィの嘆きにもにたつぶやきに反応を示したハーティア。そして。
「あれに触るのはちょっとやばいかな?!」_「でござるよ」
強者故の直感からか『林檎』のようにも映るそれを眺め、互いに感想を述べた、アリス、織姫。そして、目に見えるような形で変化が生じる。
ドクンッ
『林檎』と思えるようなものから触手らしきものが覆い隠すように生え。
ドクンッ
次第に大きくなり、おぞましい程のオーラが湧き出
ドクンッ
嘆きにも似た人面が蠢めいているようにも映るそれは、
ドクンッ
最悪にも似た再生能力を携え『悪魔』が再臨す___________________
ドクンッ。
呻き声にもにた咆哮は、彼女達の平穏だった日常を崩壊させ、新たな日常への祝韻と化す。
でも、そんなことは決してなく、いつも通りアリス達は自分が出来る事をやているだけなのだから。
トン
アリスは加速した世界にいた。
ト
アリスの戦闘はいたってシンプルだ。
ト
加速し、突然現れ、敵に空虚を掴ませ、また消え去り、斬撃と靴音だけを残し
トン
浮かんでは消え、
トン
まるで水溜まりの上に水滴が落ち波紋が生まれるかのように、浮かんでは消えを繰り返す。そして。
スー
戦場に『折り鶴』が舞い、背に当たりさらに加速させた。
「ギリ、
ドロシィの嘆きにも似た魔法もアリスには聴こえない。
「暴風波刃!!斬ってもきりがないでござるよ」
織姫の苛立ちにも似た斬撃もアリスには届かない。
「亡霊の
ハーティアの鼓舞にも似た銃声もアリスには響かない。
____
__
私は、この世界が好き•・音もなく世界の匂いもない世界•・まるで•・ママのお腹の中にいるようでおちつく・•
•・こいう時の私は集中力が研ぎ澄まされ•・
世界がゆっくり流れ・•
•・やがて私の世界は停止する・•
”君の時間は私が支配した”
トランス状態に入っていたアリスは『悪魔』へとを変貌を遂げた彼にゆっくりと近づいていったのだ。そして。
「ねぇ君」
語るようにゆっくりと。
「君が過去なにをしていたかなんて知らないし、何があったなんて聞くつもりない」
時折り、波紋にも映るそれを生み出しながらゆっくりと諭すように
「君のやった事に対して同情するつもりもないけどね」
まるで陽炎のように浮かんでは消え、消えては浮かび、ゆっくりと彼の耳下まで近づき優しく告げる。
__”自分の出来る範囲で頑張て、いろいろやって、いろんな事に抗っている男の子の方が、私はカッコイイと思うよ”_____________________
彼に睨まれようともそんな事アリスには関係なくて、ただ純粋に頑張ってる人間が好きな女の子の顔になっていたのである。
”あーやっと終われる・•ありがt____________________________第1章 一説finale《フィナーレ》
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