登場人物紹介
今回滅茶苦茶多いです、飛ばし推奨で……。
珠妃については今回「九尾の狐」のみの紹介となります、ご了承ください。
本編の主人公、星ノ宮神社に猫と住んでおり、普段は小幡神社からの依頼で妖怪関連の仕事を請け負っている。一見人間だがそれも怪しくなってきた…?
物静かで大人しそうだが、イロハと一緒に居ると普通の年頃の娘のようだ。
志乃の親友で那須野の狛犬一族、水倉家の姫。父の容態が悪化し、族長継承の件も絡み、志乃が居た人里から再び山に戻ることになった。厳格な父と壁を感じている。
彼女の出生には大きな秘密がある。(後記参照)
トラ
那珂の里で猫の長をしていたがそれを引退、志乃の住む星ノ宮神社へとやってきた。長い間生きてきたせいか爺臭い。
志乃を家族と呼び一緒に暮らしているが、志乃が忙しいせいもあり結構すれ違いの日々を送っている。
一見子供の様な風の精霊、実は何百年も生きているらしい。
『人攫い事変』では姑獲鳥らに協力し、志乃やイロハと戦った。協力した理由は「面白そうだったから」らしい。
作中で神社に石をぶつけて喜んだり等、結構罰当たりで残酷な場面も見受けられたが、それこそが妖の本性なのだ。その度に温泉神社の神等からおしおきを受けている為、個人的に神々を逆恨みしている気がある。
那須山を預かる狛狗一族の長でイロハの実の父。一見白い毛の狼のようだが人間の姿にも変化できる。古風な考えの持ち主で頑固なところがあり、皆と意見が合わない時がある。しかし実力、統率においては右に出るものは居ないという。
蒼牙によく似た狛狗の血を引く山狗。蒼牙の甥にあたるが血は薄いらしい。
普段は山狗を取り仕切り、山の警戒にあたったりしていたが、最近は蒼牙の身の回りの世話が増えた。
イロハが生まれた頃、彼は人間との間に子をこさえた蒼牙に納得がいかず、イロハには目もくれなかったらしい。しかし母を失い一人寂しくしていたイロハに気まぐれで声を掛けたのが切っ掛けでイロハに懐かれる。自分を兄者と呼び慕ってくるイロハにいつの間にか心を開くようになっていた。
おかよ
水倉の屋敷に住んでいる唯一の人間。イロハの母と共に那須野へとやってきた。
まだ子供だった頃、実の家族から捨てられおこもさん(物乞い)をしていた所イロハの母に拾われた。
それからイロハの母のの身の回りの世話……というか家事全般を任されていた。
生まれつきよく目が見えず、銭勘定をよく間違え怒鳴られていたらしい。
イロハの母が水倉家から居なくなった後も、イロハの世話係として教育を行っていた。寝る前にイロハに昔話をよく聞かせていたらしい。イロハが志乃に昔話をせがむのはそういったところからだろう。
目が生まれつき悪く、いつも山狗の松五郎を連れている。だが
腕相撲でとある人物と一刻もの間戦い、遂に勝負が着かなかった時もあるという。
武術の心得も少なからずあるようでそれをイロハに教えることもあった。
邪頭衆筆頭、邪頭四兄弟の長男。先代邪頭衆の長の実の子供で蒼牙を目の仇にしている。かなりの強者で他の野狗では全く相手にならない。
残忍極まりない性格で同族の者でも不要なら殺してしまうこともある。
統率力はあるものの今ひとつ頭が回らないところがある。
邪頭四兄弟の次男。
冷静な考えの持ち主で今ひとつの兄や、暴走しがちの弟の舵取り役。
邪頭四兄弟の三男。
頭が悪い暴れ者、残忍な性格だが結構面倒見が良く、一部では慕われている。
すぐ下の弟を可愛がっていたがイロハに殺され、それ以来イロハを付け狙っていた。
片目の傷は姥ヶ原で年寄りを襲った際逆に付けられたものらしいが、本人は蒼牙と戦ったときのものだと言い張っている。
年老いた僅かに妖怪の血(狛狗?)を引く野狗。人間だけでなく妖怪をも喰った事があるらしく、邪頭衆の中で唯一妖術が使えるらしい。
昔、紅蓮の父である先代長と共に那珂の里から帰還したばかりの蒼牙らを襲うべく同行した。
しかし蒼牙の連れてきた人間の強さにびびってしまい死んだ振りを決め込む。
それから間もなく先代は死に、邪頭衆は散り散りになり自分も見切りをつけようかと考えた頃、残された先代の子供らを見つける。
これは利用できるかもしれないと四匹の子供を引き取り育て、それ以後彼らの育て親として暗躍し、再び邪頭衆結成に至った。
非常に狡猾でずる賢く、良くも悪くも策士である。
ケノ国の空を飛ぶ妖怪といえばやはり天狗。その中でも大天狗は数ある種の天狗の取りまとめ役である。具体的には赤い顔に高い鼻、翼の生えた背中に強力な術を使う。
酒が好きで蒼牙は飲み仲間、事あるごとに知り合いを捉まえては酒を勧める。それと同時に天狗になるものはいないかと後継者を探しているようだ。
彼曰く「最近は偽者の天狗がちらほら目立ってきている」だかららしい。
まっとうな天狗を育てたいようだ。
時により妖怪の寄り合いを取り仕切る重鎮であり「ケノ国天狗存続会」の会長を密かに務めていたりもする。
ケノ国中を旅し、冬以外一年中開業している白蛇の医者。見た目は若い娘であるが彼女もまた妖怪なのだ。主に妖怪相手を看ているが人間を看ることもあり、無償で診察することも多いという。
生まれつき目が見えない変わりに鼻や耳が利き、患者の前に立っただけでその患者の容態が判る。
彼女らの母は龍神として祀られている弁財天ではないかとされているが明らかになっていない。
人間は元より全ての妖怪からも一目置かれている存在である。
那須野の邪頭衆ですら彼女らを襲ったという話は聞かない。
みづちの双子の妹、姉と共に旅をし薬師をしている。
大人しい姉とは異なり活発気であっけらかんとしているが、腕は確かで彼女の作る薬はどんな傷も治し万病に効果がある。
見た目よりかなり力があり、軽々と大きな薬箱を担ぐ。
腕っ節も強そうだがそもそも襲ってくる者が居ないので確かめようが無い。
と言うのも理由がある、彼女らの血は猛毒なのだ。
触れただけでも皮膚が爛れ、一晩経たずに骨まで腐るという。
その解毒剤も作れるが「無闇に他人に教えたり使ってはいけない」という母の言いつけを守っている。
年中旅をしているが冬になると冬眠の為、那須野の山に戻ってくる。
「白河」という名は
珠妃を復活させる際に媒体として利用された少女。
京生まれの京育ちだが母は大阪人。周りに明るく振る舞い面倒見もいい。
そんな自分を「損な役回り」と考えているようだが……?
かつて大陸を荒らしまわった恐るべき大妖怪。日ノ本を訪れ帝を利用し、再び暴れようとしたところ陰陽師にその姿を暴かれ、終いには自ら石となり眠りに付いた。
恐ろしく狡猾で抜け目がまるでない。知恵もありその知識と頭脳は神にも匹敵すると言われており、人間が何年も掛かるような計算式もいともたやすく解いてしまう。
絶世の美女だが性格は残忍で、数え切れぬほどの人間、時には人外の者を喰らって気の遠くなるような時間を生きてきた。
しかし権力者の女となって歴史上に時折現れた話からするに、映華を欲し愛を求めた女性だったと言える。
ケノ国の那須山に追い詰められ、首を刎ねられて石となった最後は悲劇のヒロインそのものだったのではないだろうか……。
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