登場人物紹介


はいお客様、いつものやつです。

量は少なめですがお残しはいけませんよ。



芳賀はが 佐夜香さよか


今回のお話の主人公を務める陰陽師の少女。好きな花は菖蒲。義母である佳枝からの依頼で、御原の里にある法願寺へ事変解決にやってきた。

式神であり犬神でもある織姫しきひめを使役するが、今回火車の句瑠璃くるりとの戦いの最中で半場封印状態にされてしまった。




芳賀はが 鈴音すずね


佳枝の連れ子で幼い頃から忍として育てられた少女。佐夜香の義姉にあたる。

芳賀の家に来てからは陰陽師としての修行も積み、目を見張る上達ぶりをも見せたのだが、当主継承の儀で式神を呼び出すことに失敗し精神を喰われてしまう。

原因は諸説あり、何者かの陰謀があった、鈴音が元々物の怪と相性が良くなかった、鈴音自身が態と失敗した、等…。

父親が解らず、実母の佳枝からは愛情を受けずに育った。廃人同様となり目障りとなった為に子捨て山へと捨てられそうになる。騒げない様に前歯を折られ、逃げられない様手足も折られようとしていたところを佐夜香が割って入り、芳賀の分家である藤原家へと引き取られた。



池田いけだ


火事となった御原の町で哲寛を呼び止めた役人。火事の原因が法願寺にあると疑い、二原にはら藩二原の里にあるケノ国寺社事変奉行へ報告しようとする。本来、彼の管轄は御原の町中だけで寺社とは無縁なのだが、妖怪とのいざこざの絶えないケノ国ではこういったことは珍しくない。哲寛だけを呼び止め他の面々を開放し、町人の助けに回らせるなど結構物分かりのいい人物……?



句瑠璃くるり


昔、人間に飼われ可愛がられていた猫だったが、出かけると言って出て行った主人が帰ってこず、何時しか山へで暮らすようになる。後に主人が同じ人間に殺されていたことを知ってから人間を嫌うようになり、妖怪となって人を襲いその肉を喰らった。着ている衣は殺した人間の娘の物である。

だが妖怪には妖怪社会の掟がある。むやみに人を襲えば問題が出ること(他の妖怪の縄張りがあるとか妖怪討伐者が嗅ぎつけるとか)を知り、こっそりと死んだ人間の死体を奪うようになる。この頃から人間への復讐より人間に危害を加えること自体が面白くなったのだろう。そうやって徐々に火車としての力をつけていった。

人間以外にも色々食べるが一番の好みはやはり人間の死体。

本人曰く死にたてで無く、死んでから数日経った肉を焼いて食うのが好みらしい。

その為死臭がひどく他の妖怪からも嫌がられている。

五十年以上生きており、妖術を使う。作中では火を操り、死にかけた佐夜香に夢を見せるという術まで使った。人の心の弱い部分を見つけるのが得意でそれを追い詰める度に、にへにへと笑う。

普段人里を直接襲ったりはしないが、今回はなぜか町中に現れて火を付けた。

理由は不明だが「打ち合わせと違う」と喚いていたところをみるに誰かに頼まれたか共犯者がいたと考えてよさそうだ。 



香清かせい


烏森からすもり藩、烏森の里出身。その正体は漆黒の体に翼を持つという鴉蛇の妖怪である。普段は水戸藩である那珂なかの里、その那珂の川に住むと言われる『平井出ひらいで流玖るく姫』の世話をしている。

今回は姫の愛馬が佐夜香に助けられ戻ってきたことを知り、一言礼を言おうと御原を訪ねた所、間一髪で佐夜香を助ける形となった。小刀を使う武術に優れ、毒の牙を持つとされている。

普段余り表情を表に出さず、一見冷静沈着。しかし、幼い頃から非常に忠臣だったとされる遠い先祖の物話を親に聞かされて育ち、今でもその話を聞くと涙を流して自分もそうありたいと願うロマンチストな面も。

念願叶い仕えることになった主人に忠義の限りを尽くそうとするが、周りから過保護ではないかと見られている。



煙霧えんむの化け物


霊媒師、道三から出てきた煙の妖怪。今回の事変の首謀者なのだろうか…?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る