そばにいたいよ

その日は何事もなかったかのように、

三人でご飯を食べにいった。

駅前のビルの地下にある居酒屋チェーン店で、ビール片手に二人の過去を笑いながら洗いざらい話した。

別れた時の事いがいは…。

恵もあずみさんも楽しそうにしていた。

帰りに恵とLINEを交換したが、

なかなか入れられずにいたし、

恵からもLINEははいらなかった。



なにも考えなければ、

毎日は当たり前のように通りすぎていく…。


朝起きて、

ご飯を食べて、

仕事をして、

おふろに入って

寝る。

繰り返される毎日、

なにも得ない日々。

失われて行く時間。


そんな毎日を過ごしていたら、

自分が老け込んでいく音が聞こえてくる

気がする。


わたしは何のために生きているのだろうか?

それは過ぎていく時間を自分のものにするためには大切な考えで…。

それが何なのかわかれば、

時間にも重力にも抵抗できるのだとおもうのだ…。


詞を作る上で大事なのは、

日々をどう生きるか?

哲学的な何かを自分の中にもっていないと、

うすぺっらいただの日常になってしまう。



 

そばにいたいよ。

君の為に出来る事が

僕にあるかな?

いつも君にずっと君に

笑っていてほしくて

ひまわりのような

真っ直ぐなその優しさを

温もりを全部

これからは僕も届けて行きたい。

ここにある幸せに気づいたから。


秦基博のこの曲僕は好きだ。


ここにある幸せっていったいなんだろうか?


何かを失わない為に

本を読んだり、

勉強したり、

考え悩んだり、


誰かを失わない為に

部屋を掃除して

毎日洗濯して

ご飯を作って

お風呂に入って

老け込まないように、

重力に逆らって

おなかの肉がたるまないように努力する。


人が…

すくなくても自分が幸せに生きる事は

人の力が必要だ。


「人間」というのは、

よいことばだ。

人の間にこそ、

人生は生まれるのだろう。


人の為に自分がそうありたいと思うことが、

一番自分を幸せにしているのだ。


ぼくはやっぱり…

恵にそばにいてほしい。

それを伝えなければ、

きっと前にはすすめない。






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