第10話 裸の王女さま

 目は口ほどにものを言う。目に映る心は欺けない。画竜点睛を欠く。などと凡例に事欠かない、神経が直接脳に繋がっている「目」というものはそれほどに重要な「もの」を含んでいると感じる。さて、この「もの」とは何なのだろうか。


 誑かすのもされるのも、見栄を張る事も虚栄心もプライドも、すべての事象はここから生じるか、通過しておくものということなのであろうか。また、心眼、虚眼、地獄眼という概念もある。これも物理的ではないが「目」というものにカテゴライズされるものかも知れない。


 いずれにせよ、見えることとそうでないことは、たかが、されど、の方程式に当て嵌めるしかなく、これを駆使し続けるものにとってのみ見えてくるものなのだろう。

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