第9話 ものへの愛着と言霊

 何かを制作するために使う道具や、長年手にしているものに対して愛着を覚えてしまう。正に愛玩してしまったりする。Machintoshのpcもその存在に近いような気がする。手になじむものや身体になじむものもそう、要するにものに神が宿る国なのだから性がないとする言い訳があるにせよ、身の周りそこいらじゅうに神が溢れているのだ。


 これと共に言葉も同じような様相を呈する。ただ只管に言葉に念を込めて空気中に吐き出し続けているといつしか実体を結び、物理的パワーを獲得し世に降臨するらしい。言霊を自由に使う職者も居ると聞く。するとプログラムにも魂が宿りだすのかも知れない。一瞬にして地球の向こう側へ送り込む? 駆け込むことができるのだから、有事には尋常でない威力を発揮するのではないだろうか。プログラムにも愛情が芽生えるのならシメたものだ。

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