実際に物語を作ってみよう。


あ、どうもです。

いつもニコニコ、あなたの背後で踊る作者、宵月ぷらむです。


さて、では早速行ってみよう。

あ、レビューありがとうございます。

嬉しかったです。


☆プロットを用意する。


はい。プロットというのは、要するにその作品の設計図みたいなもんですね。


いつ、どこで、誰が、何を、何のために。

敵はどこの誰で、何者で、何故敵対するのか。

物語はどのようにして始まり、終わるのか。


ざっとそんな感じの事を、予め決めておくわけです。

大雑把に分けますと、物語全体のプロットと、章ごとのプロットがあります。


更に、物語の軸となる重要人物を四、五人程度考え、その設定を短く書き出していきます。各キャラにつき、B5の紙に5行ずつぐらいですかねー。


「そんな短くていいの?」と思われるかもしれませんが、作品を書く前にそんなガッチガチに設定を固めても意味がありません。

「こっちの方が面白いな」とか、「こっちの方が説得力があるな」とか、そういう風に設定を後々継ぎ足していく余地を残しておいた方が結果的にはプラスになるはずです。

まず、設定に拘りすぎて作品を書き始めていく事ができなくなったら本末転倒ですからね。


主人公は無難な方が良いと先に述べた私ですが、物語の軸となる重要人物はむしろどこか一点が尖っている方が面白くなります。


「非常識な奴だらけのパーティーにあって、常識人だけどめちゃくちゃ弱くて発言力が……」とか、「めちゃくちゃ強いけど実は女が苦手」とか。

かのワンピースなんかもそうですよね。

極度の方向音痴とか女は絶対に蹴らないとか。


そういった特徴を用意しておくと、読者の方にも「ああ、こいつならこうするわな。それならこの展開も頷ける」と思っていただける場面が必ず出てくるでしょう。



さて。プロットの中でも重要な位置に立つ、「ストーリー」についてですが。

オープニングから考えるのではなく、ラストから逆算して考えてみてください。

これは、帰納法と言われる手法です。


「最後がこうなるわけだから、そうなるためにはこうなる必要がある。となると、こうなった方が説得力がある……」と続いていき、オープニングから考えるよりも整合性のあるストーリーを作ることができます。

早い話が超展開になりづらくなるわけです。


作者は後のストーリーがわかっているので、多少強引な展開でもなかなか疑問を抱くには至りませんが、読者は当然、先の事など知りません。故に、「読者が置いてきぼり」なストーリー展開が生まれてしまう、という事がままあります。

ですので、事前にプロットの段階で、こうなるためにはこういう展開にする必要があるな、と作者が自覚しておく事が大事なわけです。


さすれば、「なるほど、この時のためにあの部分があったのか」と、読者に納得して頂けます。きっと。

伏線をそっと置いておき、すっと綺麗に回収する、という事ができるわけですね。


まぁ、プロットはあくまでもプロットなので、さらっと書いておく程度でいいです。そこまでギッシリ作っていたら、いつまで経っても物語が始まりませんからね。



ここまで書いてきて何ですが、実は私、プロットを全く作りません。

少なくとも、紙に書き出す、という事は一切しません。

大体いつも頭の中で考え、重要な事だけスマホにメモっています。


「お前……」と思われるかもしれませんが、こういう奴もいるのです。てへ。



☆実践


はい。

突然ですが、「地球の冴えない一般人が、異世界に行き、神様から貰ったチートで無双する」という物語がよくありますよね。

異世界転移だったり、召喚だったり、転生だったり。


まぁそれでヒットした作品があるから、それを真似ているという事なのでしょうが、はっきり言って飽きてきません?

探せば無数にある、同じような物語を書いて、「全然読んでもらえない! 評価もされない!」と嘆く。


読者からすれば「またこの手の物語か。はいはいチートチート」となるのではないでしょうかね。少なくとも私はそうです。

異世界転生、転移、召喚等のそういう系で行くなら、とびきり面白い設定を用意しましょう。思わず「なんだこれ!?」と、飛びついてしまうような、そんなヤツを。


しかしです。

普通に考えてみてください。

地球で社会に馴染めず、ニートになってしまったような人間や、ただの高校生なんかが、いくらすごい能力をもらったからって、そんな簡単に俺TUEEEEできるものでしょうか。


無理でしょ。

まるで常にググっているかのように、いともあっさり専門知識が飛び出す一般人。

ありえないでしょ。

実際にそんなニートや高校生が居たら、怖いと思いませんか? それがまともな主人公なわけがありません。


異世界ファンタジーは確かにファンタジーですが、舞台となるのはれっきとした「世界」です。実際にそこで生活している人々の様子を想像し、書き出す。

それが「異世界ファンタジー」です。

主人公のためのお遊戯場ではありません。


要はリアリティも必要だと言うことです。


冒険者は何のために居て、何をして、どのようにお金を得て、どうやって生活しているのか。


農民は? 町民は? 職人は? 兵士は? 騎士は? 王様は? 姫様は? 大臣は? 魔王は? 魔族は?


それらがきちんと生きて「生活している世界」を作りましょう。


異世界に住む人々は、主人公のためのお人形さんではありませんからね。


まぁ、私の場合、そもそも主人公が人間ではなかったりするんですがね。ハハッ!

私の「静寂のディザイア」にも、チートを持つ異世界人はいますが、大半があっさり死にます。チートがあろうと、平和ボケした日本人が簡単に無双できる世界なんてつまらないじゃないですか。


もちろん、チートそのものを否定するわけではありませんよ。面白い作品はチート云々とか関係なく面白いですから。


「結局何が言いたいんだよオメー」と思われたあなた。

チートだとか転生者だとか転移者だとか、そういうのはただ物語を構成するほんの小さな要素の一つに過ぎないんです。

流行っているからって必ずそれを使わなければならない訳ではありません。


主人公が必ず異世界人である必要はありませんし、異世界人が最強である必要もありません。

お姫様が城を脱走して最終的に世界を救っちゃう話とか、そういう変化球も読んでみたいです。


流行りを取り入れることに固執しすぎる必要は全く無いのです。

あなたが考えたあなただけの物語を、見せてください。



なんだか疲れているせいか、何が言いたいのかよくわからない文章になってきたので、今回はここで切り上げます。


大事なのは、あなたがどんな物語を生み出したいのか、そこだと思いますよ。

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