第8話自分の居場所
「ねぇ、佐紀さんはさ自分の居場所ってある?」
元締め佐紀と斗真は一緒に薔薇の花を散らした風呂に入っている。
「うーん、今は斗真の隣がわたしの居場所かな。」
と斗真の肩に寄りかかってきた。
「二番目は?」
「うーん、お店かな。性の解放がわたしにはあるから。」
性の解放とは元締め佐紀が経営するSMクラブの事だ。
「斗真は?」
「うーん、難しいな。佐紀さんは高嶺の花だったし民間ハローワークも勤めてまだ一年だからな…。」
「斗真は、自分自身に自信がないのね。魅力的なのにね。」
「ありがとう。」
と斗真は言って佐紀にキスをした。
「自信か…。」
「そうよ、この人だけには負けたくないとか男のプライドとかね。」
「プライドか…。」
斗真は首を捻った。
「斗真にはあるじゃない。人に対して情て言うものが。」
「人情って事?」
「そう、だからここも純粋なのよ。」と佐紀は斗真のあれを握った。
「いて!」
「人情って大切よ。ヤクザの義理と人情とかじゃあないけどね。」
「うん。」
「ベッドに行きましょうか?」
「うん。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます