第5話民間ハローワークの新人君
僕は、この春、民間ハローワークに就職した。
民間ハローワークは、SランクからEランクまで仕事がありその人に合った人に仕事を振り分けています。
つい最近、マグマから埋蔵金を取り出した人がいて今や億万長者であります。
わたしは、新人の神山斗真と言います。
僕の担当は、CDEランクの振り分け仕事であります。
CDEランクの人達は仕事があったら良いなと思ってる感じです。
ABランクの人達はプロです。
Sランクの人達は表裏があります。
つまりギリギリに追い詰められているか天才です。
今日も天才が来てました。
岡本次郎…。
わたしと同じ大学出身で同じ年齢。
たまに一緒にお茶します。
彼はSランクの仕事を半年に一回するペースです。
「あのさ、Sランクの仕事続けてるけと岡本君には恐怖心とかないの?」
「無いね。高校生の時に彼女が事故で死んでから涙が出なくなった。」
「そっか…。」
神山は、岡本と高校も同じだった。
岡本の彼女は誰もが振り返る美貌の持ち主だった。
民間ハローワークは、岡本を直接雇用。つまりは、正社員に向かい入れたいが
岡本自身が断るのである。
確かに金回りはフリーでしている方が良いが正社員になればCDEの仕事をコンスタントに回してもらえて安定に繋がる。
しかし、それでも岡本は誘いを断ってマグマの仕事をして死んでしまった。
神山は、岡本の墓に花をたむけて良く分からない感情があった。
岡本は、死にたがっていたのではないかと疑問を抱いた。
民間ハローワークは、人の死を嘆いてはいられないくらい忙しい。
神山は、ため息をついて背筋を伸ばして頑張るよと呟いた。
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