第12話 アマートにて
智宗はメキメキと射撃の腕を上げていった。智宗だけではなく分隊の多くが射撃場に通い詰め、近接戦闘訓練用の模擬家屋まで新たに作られた。訓練にも自衛官が呼ばれ対重武装犯の教育が行われている。
「思い切りはいいが、あれだと犯人を射殺しすぎますな」
その日の自衛官の講評、訓練中に言ったことと同じ内容を模擬家屋横の喫煙所で聞いた。智宗はくわえ煙草にポケットに手を突っ込んで煙を吐いた。
「特強ってそういう組織ですよ。名釜会の連中を殺して殺して殺し上げる」
「誰でも殺していいってわけじゃないでしょ。確かに特強は凶悪犯への即応組織であるかもしれませんが、犯罪の現場において犯人は処刑ではなく検挙するものではありませんか」
「栗本さんを惨殺した奴らです。そんなことじゃ通用しません」
「栗本は、惜しい死に方をしました」
この中年の自衛官は栗本と高校の同期であった。栗本は自衛官の友人と時折飲むと話していたが、彼がその人だった。告別式でただ一人陸上自衛官1佐の制服を着てじっと栗本の死顔を見つめる彼の姿を覚えている。
「彼の職場を訪れたのは初めてですが、こんなところとは考えが及びませんでしたよ」
「国内で戦争しているようなものです。他の分隊からは離職者も多く出ました」
「その分隊っていうのは軍隊らしくて少し面白いですね」
「面白かないです、警察にだって機動隊には小隊も分隊もあります。それでも警察とは一線画したいらしいからより軍隊じみてますよ」
「あなたの分隊から離職者は」
「栗本さんを慕っているのが大勢います。誰一人辞めてません。むしろ名釜会への殺意で燃えてます」
「復讐なんですね、皆さんにとって」
1佐は煙草の灰を落とし携帯電話を出した。着信が入っているのかバイブレーションで震えている。
「失礼、家内からです」
「どうぞ」
1佐は電話に出ると声のトーンを上げた。何の連絡なのかははっきりしないが、頬を綻ばせて楽しそうだった。作業帽下の目元が栗本そっくりで、智宗はなんとも感情が動かず不思議そうに彼の目を見た。
「渋滞が酷いから帰りに気をつけるようにって。まったく、夫に対しても過保護で」
「そうですか」
「そうだ、復讐。そのつもりじゃないんですか」
「そうかもしれません」
「凶悪な暴力団撲滅は社会にとっても急務です。自衛隊という組織しか知らない私が口出せることではないかもしれませんが、復讐というのは個人的感情です。個人的感情での復讐は認められても、組織として復讐の思想を持ってしまうのはまったく忌むべきことと思います。狂いが生じる」
「・・・」
「どうかされましたか?随分と失礼なことを言ったかもしれません」
こうして説教じみた話を聞いていると、1佐がますます栗本に似ている気がしてきておかしかった。ニタニタと頬をよじ登る神経を片手で抑え智宗は煙草の火を消した。
「いいえ、別に。正論です、我々が意識しなければならないことです。でも」
言葉を切り、射撃練習を続ける仲間を見た。皆それぞれに目を血走らせ、視線の先に確実にまだ見ぬ名釜会会長を捉えていた。
「もう狂っちゃってんです。俺も、皆んなも」
頭をかくと毛が一本抜け手汗の掌にへばりついた。
若松が喫煙所の灰皿を蹴飛ばし現れた。彼は激しく肩を上下させ副流煙だらけの空気を肺一杯に吸い込んだ。
「塩山さん、名釜会と関係ありそうな場所わかったっす」
若松は訓練には全然参加せず、代わりに名釜会幹部の情報を掴むため糸口を探していた。彼はアマートというキャバクラのサイトを開き智宗に突き出した。届出無しでソープを裏で経営してるというのが問題とされたくらいで、名釜会との関係している見込みはないとされた。名釜会傘下にこうした風俗経営店がある可能性も否定できないから、刺激を避けるため担当の警察には報告せずそのまま経営を続けさせていた。
「この店、調べたらシロなんじゃなかったか。違法にソープやってるってだけで見逃したけど」
「前調べたときはそうだったんすけど、一瞬店の名を言いかけて止めた奴がいて、追及したら吐いたっす。ここで働いてたことがあるって」
「ヤー公として出入りしてたのか」
「ボーイの時だったんすけど、そこで名釜会にスカウトされたらしいっす。名釜会が出入りしていたこと、店にいたことをなかなか吐かなかったところを見ると、結構怪しいっす」
「どれくらいそいつをいじめたんだ」
「前歯二、三本折ったっす」
「じゃあいくらか信憑性あるな。まず客として行ってみよう」
「キャバクラ代もらってくるっす!」
「偽造身分証、車の免許とどっか会社の社員証は申請しとくから、その頭をなんとかしてこい。俺たちの顔を知った奴が居るかもしれんからな」
勢いよく頷いた若松はまた灰皿にぶつかり倒していった。智宗は足元に広がる黒く汚れた消火水と吸殻を避け、水溜りに煙草を捨てた。1佐は灰皿を戻し格子状の蓋に火種を擦り付けた。
「ちょっと行ってきます」
「何か進展がありましたか」
「まだわからないですけど。小さなことでも一つ一つ潰していきます」
「色々言ってしまいましたが、暴力団壊滅を祈っております」
軽く頭を下げる智宗に1佐は挙手の敬礼をした。戦闘靴の踵同士を強く合わせる音に、彼もまた背筋を伸ばし改めて腰を折った。
調査が終わっている店だからか、経理は高くつくキャバクラの経費を渋った。それでも合わせて五十万をせしめてカードへ、経年劣化の装いを施された免許証を受領した。衣装係の変装室で上等な背広と眼鏡を選び、チャラい形の茶髪を隠すためエリートらしく見えるウィッグを頭に整える若松に智宗は偽装社員証を渡した。
「お前黒髪の方が似合うわ。俺は梶田良太、若松は持田允だ。サラリーマン」
「おじん臭い眼鏡、塩山さんも似合うっすよ。すげえ東名工業。こんな大企業に就職したいっす」
「その安っぽい喋り方、どうにかしろよ。エリート営業マンなんだから」
「大学出たばっかりの若手リーマンって体でいくっす!」
「アホ、おぞましい就職活動をかいくぐったエリート、しかも入社五年は経ってる設定だ」
「塩山さんも僕も就職活動なんかしたことないじゃないっすか」
「黙れ。名刺も刷り終わった頃だ、受け取ったら行くぞ」
捜査備品の名刺入れ、そこから名刺を嬢にそれっぽく見せびらかす練習をして二人は出発した。
店では、大企業東名工業の名をチラすかせるとかなりモテた。捜査用の酔い止め薬を飲んでいるからほとんど酔わず、高い酒を注文するたび黄色い声が上がる。
「すっごーい!お金持ち!」
「東名さんって、入社五年目でこんなにお給料もらえるの?」
「もらえるっす!他に何飲みたいっすか?なんでも注文するっす!」
「やったあ!」
「上司さんは何がいい?」
「響ロックで。いやーこんな楽しい店あったなんてなあ、持田」
「へ?」
「も・ち・だ!」
「は、はい、そうっす!梶田係長」
「梶田さんつよーい!」
沢山の嬢を呼び顔の違うボーイが幾人酒を持って往復したが、嬢にもボーイにも名釜会らしき人間は見られなかった。もちろん客にも。となると、もう少し踏み込んでみる必要がある。智宗は少し酔ったふりして下卑た話題を仄かした。若松への合図でもあった。
「あーいい具合に酔った。酒もいいし皆んな可愛いけど、なんか、もっと面白いことないかなあ」
「梶田さん、この後ソープでも行くっすか?溜まってるっすよね」
「いいこと言うねえ、じゃ、そろそろお暇するか」
女の前でする会話としては最低の部類に入る。だが二人の思惑通り嬢たちは帰り支度を止めにかかった。
「ねえ、まだお金ある?私たち、面白い遊びにご案内できるかもしれないんだけど」
「今日は遊びまくるつもりだからあと二、三十万は平気。面白いことって?」
「ちょっと待ってて」
自己紹介で、確かモモコと言った嬢が席を立った。ショートカットの金髪が光る背の高い女だった。彼女は薄いワンピースを盛り上がらせる胸と尻を振ってなにやらボーイと話していた。ボーイは頷くと事務室へ戻り中年の紳士を連れてきた。智宗と若松は顔を見合わせほくそ笑んだ。
「梶田様と持田様でございますね。私店長の飯田と申します。お二人はこれからソープへ遊びに行かれるとか」
ホテルマンのような男だった。ダブルの背広の袖からダブルカフスが覗き金縁の黒いカフリンクスが眩しかった。
「まあ、ね。こうして若い子たちに囲まれてると、もうちょっと過激な火遊びがしたくて」
「奥さんには内緒っす」
「でしたら、当店ではお金の使い方が思い切りの良い方のみにご案内しております、特別コースがございます」
金遣いが荒いというのをおかしいくらい丁寧に言った。特別コースというのがソープであるということは自明だったが、智宗はしらばっくれてウィスキーのグラスを空にした。
「特別プラン?店の料金表やホームページにも無いようでしたけど」
「特別な方のみのご案内ですから、当店を存分に楽しんでいただくことにより発生するコースとなっております。かなり楽しんでいただけたとお見受けしてのお誘いでございます」
「そうね、存分に楽しんだ」
「特別コースってなにができるっすか?」
「それは、これからソープへ行こうとするお二人にお誘いするものでありますから」
「あっなるほどね。で、誰をお相手にできるの?」
「今店内にいる女の子、それか、控室におります子からもお選びいただけます」
「じゃあ俺・・・このモモコちゃん」
「僕アイネちゃんにするっす!」
若松が背の低い高校生のような嬢に抱きつこうとした。一応まだキャバクラであるからお触りはできないのか、アイネは軽やかに避けて代わりに手を握った。
「では、特別コースご案内ということで。ただ、これは特別なコースでありますから、くれぐれも他の方にはご内密によろしくお願いします」
「特別コースが知れ渡って、金の無い奴が息まかないようにだね」
「そうともいえます」
嘘こけ、違法だからだろ、と言いそうになるのを抑えて、モモコとアイネ、店長に誘われてまず事務室に入った。事務室には制服の店員に混じり一人私服の男がいた。見た目はいたって大人しめだが、智宗と若松は怪しいと睨んだ。彼は突然入ってきた民間人に気づくとそっと手元の書類を隠した。片隅に名釜会の印が小さく捺されているのを見逃さなかった。
「やるっすか」
「今日はやらん」
若松が小声で言い拳銃と手錠の入った鞄に手を添えた。智宗は留めて、男の動きを見た。
「私が特別コースの担当です。特別コースにも色々ありますが、どれにしますか」
男は二人の前に出て簡単なワープロ打ちの料金表を出した。二時間のコースがありそれを選んだが、正直法外な値段だった。高級風俗店並みの金をカードで払うと男は書類を掴んで事務室を出て行った。
「あちらが待合となります。準備ができるまでしばらくお待ちください」
「あの人も特別コースの客かと思いました。私服でしたから」
「えっ⁉︎ああ、あれは店外の業者でして、特別コースの経理などを担当する者です」
「ふーん」
名釜会の男を指摘され飯田は僅かにたじろいだ。この男も名釜会であるのかもしれないと、智宗は目を伏せた。
「少々お待ち下さい」
事務室から別の扉を出るとソファーが並ぶちょっとしたホテルのロビーのような待合室が現れた。モモコとアイネが廊下を歩いて消えると二人だけになり、智宗は煙草をくわえた。
「真っクロじゃねえか。なんで調査の段階で判らなかったんだ」
「調査した時はソープの方が休みだったらしいっすよ。ソープがあるってことくらいしか判明しなかったみたいっす」
「お馬鹿だねえ。店長もひょっとしたら名釜だぞ」
「これからどうするっすか?」
「女と楽しめよ。雑談でそれとなく、警察とヤクザがこの辺で喧嘩してることを話して反応を探れ。警察と言えよ、すぐに特強と名が出たんじゃ怪しいからな」
煙草を二本喫い終わるとモモコとアイネが出てきた。彼女らは注文通りの格好をしていて、モモコは浴衣、アイネは高校生の服を着ていた。アイネは付近の高校の制服で在学中の高校生にしか見えなかった。背が低いということだけ昔の眞衣子と同じで彼女の方が肉付きが良かったが、智宗の頭の中で二人が重なりかけた。
「悪趣味じゃねえの。援交願望があると見た」
「コスプレくらいいいじゃないっすか」
「コスプレに見えん」
「塩山・・・梶田さんこそ、浴衣はもう季節外れっすよ」
「どうしたんですか?お部屋はこちらです」
モモコが智宗の手を引いた。アイネは若松にちょこんと頭を下げ、彼は鼻の下を伸ばした。
モモコは可憐な女であり、素人を演じながらも高度なテクニックで智宗は任務を忘れかけた。23歳と少し歳下と言ったが、風俗嬢の建前はアテにならない。少なくとも同い年くらいには見えた。最近は自慰すらも御無沙汰であったから、二回果てるのは早かった。
「良太さん元気だね。私も気持ちよかった」
「最近仕事忙しくてカミさんとしばらくしてなくてね。早かったな」
「ちょうどいいくらい。でも34歳でしょ、元気いいよ」
モモコと智宗は煙草の煙を同時に吐いた。吊るされた背広に煙が当たり広がって消えた。
行為中眞衣子の顔が浮かばなかったのは幸いであるのか失礼であったのか、モヤモヤと灰色に心が染まった。濡れたモモコの裸体を抱き寄せ眞衣子を想像しようとしたができなかった。
「奥さん思い出す?」
「そうでもないかな、黒髪のボブで背は低めで・・・そんなこといいよ」
「惚れてるね、奥さんに」
いたずらっぽく笑う短い金髪を撫でた。奥さんと言われ眞衣子の特徴が口から出るのを避けたかった。眞衣子とこうするのは夢でもあり、行きずりで枕を共にした女に話したくない。
「この辺に住んでるの?」
モモコが黒の大きい瞳を向けた。智宗は自宅を思い浮かべ質問を否定した。
「そうでもない、十駅分は離れてる」
「そう。じゃあ最近のここらの様子は知らないね」
「様子?」
「梶田さん、あんまりこの辺に来ない方がいいよ」
モモコが何を言おうとしてるのか理解し、機先を制された気がした。智宗は少し黙り込み何も知らない体で返した。
「なんで?」
「最近物騒なの。なんでかな、警察とヤクザがよく喧嘩してる。警察は特強っていうんだって。店長が話してた」
「ああ、ここに来る途中チンピラみたいなのが私服警官みたいなのに取り押さえられてたけど」
「そんなんじゃ済まない、銃撃戦だってたまにあるの。巻き込まれて怪我した子もいる。あまりニュースでやらないのはなんでだろ。特強もよく撃ってるから、何か都合悪いのかな」
「知らなかった」
「いい身分なんだし、こんなところで撃たれて怪我してもつまらないよ」
「いい身分ってわけでもないけど」
智宗は自分が批判されてる気がした。もしかしたら、特強としてチンピラを撃つ智宗をモモコは目撃したことがあるのかもしれなかった。彼女の言う被害者が、特強による怪我なのか名釜会によるものかは判らないが、不安の種であることには違いなかった。
「名釜さんも、もっと大人しくしてればいいのに」
「え?」
「なんでもないよ、この話は店長とかには内緒ね。そろそろ時間だしシャワー浴びよ」
名釜さんなぞと他人行儀に言うモモコ、彼女はきっと構成員ではないと信じたかった。
事務室以降特に収穫なく、ただセックスして終わるはずだった。最後お義理にイチャイチャしながらシャワーを浴び、籠からタオルを取った時異変に気づいた。
「あ」
タオルは最後の一枚で、下に小さい布が置かれていた。布には黒い汚れがあり鼻を近づけるとオイルの臭いがした。日頃よく嗅ぐグリスの鼻をつく臭い。モモコは智宗から受け取ると変な顔をした。
「これは?」
「なんだろ、油臭い。あ、タオルにも移っちゃってる!ごめんね、新しいの出すから」
途端にアマートと名釜会が近づいた。モモコの反応からすると何も知らないのであろうが、この部屋のどこかで銃の手入れをしていた人間がいるのは確かだった。もしかしたら、この店は名釜会の事務所か何かであるのかも知れなかった。銃が今まさにこの部屋に隠されている可能性も拭い去れなかった。それは同時に、智宗と若松しかここにはおらず下手に行動を起こせないことも意味していた。
「はいこれ。ごめんね、掃除の時誰かが忘れたのかも。どうしたの?」
「いや、なんでもない」
営業マンから特強捜査官に戻った顔で、モモコから清潔なタオルをもらって身体を拭いた。
「またきてね」
モモコとアイネが建前を言い智宗と若松にそれぞれキスをした。若松は部屋に入る前と打って変わって沈鬱な面持ちだった。
「なんでそんな暗い顔してんだ」
「後で話すっす」
聞いてもそれ以上何も言わない。店の入口まで送ってもらい手を振りかけると、モモコの後ろに一人の女が目に映った。後ろ姿が、煌びやかなドレスに身を包まれていても眞衣子そっくりだった。目を丸くして背後を指差すとモモコは振り返り事務室に入る女を見つけた。
「あの人は」
「あの事務室に入った人?」
「うん」
「あれ、この店で一番売上がいい人。よっぽど特別コースに通わないと相手にできないくらいほんとに特別な人。なんで?」
「知り合いに似てる気がした」
「口説き文句ならご本人に。でもその日は来ないかもね」
「どうして」
「ちょっとしたら辞めちゃうんだって。じゃあね」
モモコは食いついてくる智宗を疎んじたのか言葉を切り扉を閉めた。智宗の中で最悪な予想がぐんぐんと募り、まるで高校終わりがけと同じ感情だった。脱力する腕を若松が引いた。
「行くっす」
「ああ」
「なんで僕が暗いかわかるっすか?」
「知らん」
「あの子、本物の高校生だったっす」
「じゃあよかったじゃねえか」
「よくないっす!罪悪感で押し潰されるっす!」
「馬鹿、だからやめとけって」
「もう風俗でコスプレはさせないっす。塩山さんは、今の、どうしたんすか」
「なんでもない」
「知り合いって彼女さんっすか?」
「黙れよ!」
若松を蹴り飛ばしすたすたと早足に帰路についた。曇った空から秋の冷たい雨が降り始めた。
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