第2話

「なあ、明宏聞いてくれよ。とうとう俺も合コンデビューだわ」


俺は小学生の頃からずっと一緒だった親友に、自慢げに語った


「良かったじゃん、まあ俺は相手がいるし羨ましくはねえけどな」


「いやいや、あんなブスと付き合ってなにが楽しいの?しかもメンヘラだし」


明宏の彼女は俺もよく知る人物だった。


ホントに絵に描いたようなブスで、しかも心に大きな闇を抱えた女性だ。


「とにかく、俺もすぐそっちにいくから待ってろ。念願の彼女を作ってやるわ」


明宏は興味なしといった顔だった。


そんな明宏をよそに意気揚々と合コンの目標を語る自分がどれだけ周りから蔑まれていたかと思うと悲しい。


いや、周りにすら興味を持たれていなかったかもしれない。


ただ、俺は当日が楽しみでしょうがなかった。


当日も集合時間の1時間前に着くほど、気合が入ってしまった。

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誰よりも嫌いな自分 @shota123456

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