幻想ごみ箱
獅子童 貞臣(シシドウ テイシン)
軌道エレベーターの島と猫
オス猫が一匹。彼が見上げる先には天へと昇るひとすじの糸。
彼はこの島の小さなみさきで日課の日向ぼっこをしている。
ここは軌道エレベータの島。
音もなくカーゴが昇り、降りてゆく。白い軌道、白いカーゴ。それらが時折、陽の光を照り返して輝いている。
磯の匂いが風に乗って、ゆるやかに流れていく。水平線まで青い空、水平線から広がる海。白い雲が遠く、遠い。
オス猫が伸びをする。彼は充分に暖まった身体をほぐして、ゆっくりと散歩を再開する。
ここは軌道エレベータの島。猫にはあまり関係のない話。
幻想ごみ箱 獅子童 貞臣(シシドウ テイシン) @shishidou_teishin
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。幻想ごみ箱の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます