学園七不思議 解答編

「幽霊がいるかはともかくとして、女子マネージャーが犯人だよ」

 本を開き直しながら青年はさらりと答えた。

「なんでですか!」

 少女は驚きに目を見開きながら身を乗り出した。

「カメラを仕掛けた本人なら、自分がカメラに写らないように、ボール転がしたり、ロッカー開けたりするのは糸でもあれば簡単にできる」

「それなら先生が犯人の可能性もありますよ?」

「夜中に目撃されたのが犯人なら、すらっとしてる先生が少女には見間違われないだろ」

「さすが先輩!」

 少女は満足したように本を読む青年を見つめていた。

「ただ……幽霊はいてほしいとは思うよ」

 ぽつりと青年がつぶやくと、少女は目をまんまるにして首をかしげた。

「なんでですか?」

「死んでも君に会えるかもしれないからね」

 少女はまんまるにした目をさらにまるくして、顔を真赤にした。

 もうテストのことは忘れてしまったようだ。

 今日の二人の会話はこれまで。

 次はどんな問題を後輩が先輩につきつけるのか、その話はまた今度————

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