「なんだと！？」

真っ暗なへいげんにヘラジカの声が広がる。

「うにゅ～さっきからなんだよぉ。へらじかぁ」

横になっていたライオンは、しぶしぶと立ち上がり、

まだ真っ暗じゃないかと呟きながらヘラジカたちの元へ向かう。

話し合っているヘラジカたちの表情を見て目つきが変わる。

「どうし──なにがあった」

やってきたライオンを見て、会話が止まり、ヘラジカが話し出す。

「そこのボスが話し始めたんだ。ひのでこうの近くにセルリアンが出たと」

「へぇー、ボスがしゃべったの？そりゃーびっくりだけどさ。

セルリアンなんて、いつもどこかで出てるだろう？ハンターに任せればいいじゃん」

「ハシビロコウによると、今回は様子がちがうらしい」

ヘラジカは一度呼吸を整え話す。

「そして……かばんとサーバルが危ないと」

ライオンの目が鋭く輝く。

「くわしく話せ」

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