世界最強の弱点
美織
第1話
いきなりですが、私は
私、交通事故で死んじゃいました♪
そして、私は『スパイフル』という異世界に転生してしまったのです…。
ですが、その異世界で私は『ヒムロ キョウカ』として、パーティーを組み、魔王討伐を目標に異世界生活を始めたのです!
では、私のパーティー、『Sprout《スプラウト》』のメンバーを紹介します。
…そこ、『かいわれ大根』って言わない。
まずは、頼もしい回復役の『アローン・ジェニファー』。金髪の男性で、ここ『スパイフル』の住人。見た目はチャラいですが、かなり奥手で、かなり器用です。料理や裁縫はそこら辺の女子よりかなり上手です。
次に、可愛い魔法使いの『ハナビ=ストラー』。彼女も『スパイフル』の住人。私と同じ女の子でボブのふわふわしている子です。
甘いものに目がなく、美味しいお
そして最後に、私と同じ転生者の『ミナト マモル』。(『湊
私と同じ剣士で、魔法なども初級編なら使えます。いつも冷静で指揮官的存在です。
そして、今現在、私達『Sprout』は、魔王戦に望もうとしているのです!
「頑張りマしょうネ!キョウカ!」
「キョウカ!頑張ろっ♪」
「期待してるぞ…」
皆が思い思いの言葉を私にかけてくる。
「「「世界最強の本気を見せてみろ!」」」
「うんっ!」
そして、私達は魔王へと駆け出した。
ザシュッ 「あっ……」
「「「…………」」」
ハナビがガッカリした口調で呟く。
「………。あのさぁ、いくらキョウカが世界最強でも……。これは……、ねぇ?」
アローンもハナビに同調する。
「………。これはアンマリデスヨ。」
「あはは…。やっぱり?」
マモルが呆れたように言う。
「やっぱり?じゃないだろ。お前さぁ…。」
「「「開始10秒で瞬殺はいくら魔王でもない(だろ。)(よね?)(デスヨ。)」」」
「…ごめんなさい。」
私も倒すつもりなんて無かったんです。というか、倒せるとさえ思ってなかったのですから。一発斬撃を食らわしただけで倒れるなんて…。誰も予想しないじゃないですか!?
「まぁ、結果がこれとはいえ、私達、遂に魔王討伐を果たしたんだね。」
「お疲れ、キョウカ。…過程がどうであれ、結果は……ね?」
「本当、すいませんでした。」
「……。とりあえず、家に帰ろっか!」
そして私達は自宅へ帰っていくのであった。めでたしめでた……
「いや終わらないから!」
「キョウカ、頭トチ狂ったか?」
マモルは余計なことを…。一発げんこついれてあげました。
そして私達の家へ。
「あー、やっぱり野宿より自分達の家が最高!」
ハナビがベットにダイブする。気持ち良さそう…。
「そうイエば、皆さんはコレからドウスルんデスか?」
アローンがソファーに座りながらそう聞く。だから私は前々から考えていたことを口に出す。
「私、スイーツショップ、したいな?」
皆が口をあんぐり開けて固まる。
「「「・・・」」」
「ダメ…かな?」
ハナビが急いで答える。
「良いと思うよ!すっごく良いと思う!」
…わざとっぽい。
「まぁ、ボクたちもサポートするので、心配はナイでショウ。」
アローンが考えながら賛成してくれる。
マモルが「俺は…。」と言うとギョッとした顔をしたので、後ろを振り返ってみると、アローンとハナビが目をうるうるさせながらマモルを見ていた。
「しゃーない。俺も手伝うよ。」
「ありがとうっ!マモル!」
ハナビが私に向かって親指を立てて来たので、私も親指を立てて返す。
「じゃあ、お店の名前はどうする?」
「「「「・・・」」」」
皆で考える。
「…。お菓子屋さん《スイーツショップ》だから…。甘いもの…。はっ!『きゃんでぃ』は!?」
「ハナビ、イイ案なノですガ…、寂しクナイでスカ?」
「でも、可愛いと思うよ!」
「キョウカ、ありがとう!」
「ふふふ。って言うか、マモルも何か考えてよー!」
「……。俺の甘いものの基準が綿菓子だから…。って、キョウカ、なに見てんだよ。」
「マモルって、結構な甘党?」
「うるっせー。」
「それデマモル。結局ナンなのデスカ?」
「いや…。『コットン CANDY』とか、どうかなっと…。…なんだお前ら、その目は。」
「「「その案、異議無し!!!」」」
そうやって、私達のお店、『コットンCANDY』を作る計画が始まった。
世界最強の弱点 美織 @days
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