対 黒セルリアン⑤



開け放たれた扉から、ひやりとした空気が流れ込むような感覚。

サーバルが大きな耳を寝かせ気味にして、警戒するように黒かばんを見据える。

黒かばんは、サーバルの腕をしっかりと握るかばんを眺め、紅い目を細めて鼻で笑った。


『外で待ってまス。早く覚悟を決めて出てきてくださいネ』


扉を開け放ったまま、黒かばんは後ろ手にひらひらと手を振ると、建物の入り口から離れていく。

その後ろ姿を見つめたまま、かばんはサーバルの腕を握る手に力を込めた。


「――…行こう、サーバルちゃん」


サーバルの耳がその声に反応し、動くのを視界の端に捉えながら、かばんは立ち上がった。

建物の中だと動きが制限される。

サーバルがその機動力を存分に活かすならば、アトラクションなどの建造物が多く広々とした外で戦う方が良いことは、先のセルリアンとの戦いで理解していた。

自分は…未だに戦い方なんてよくわからないが、それでも何もできないままなのは嫌で。

辺りを見渡して、床に転がっていた折れ曲がった机の脚を見つけて手にする。

グローブ越しでもひやりと冷たいそれは、細いものの非常に硬くて丈夫そうで、少なくとも巻物よりかは武器になりそうだった。


控えていたラッキービースト達が、ぴょこぴょこと集まってくる。


「皆さんはこの建物から出た後、あのボクが皆さんに危害を加える可能性もあるので、できるだけボク達から距離を取るようにしてください。離れた所から様子を記録して、外のフレンズさん達に伝えてほしいんです」


かばんの指示に、ラッキービースト達はそれぞれ『ワカッタヨ』『マカセテ』など了解の返答をする。

そんな中、ずっと行動を共にしてきたボスだけは何も言わずにじっとかばんを見上げていて。


『…カバン、ボクハ暫定パークガイド兼調査隊長デアル君ノ補佐役トシテ、君ノ側ニイルヨ。ソレデモ良イカナ』

「えっ…でも…」


自分以上に身を守る術を持たないボス。

そんな彼にとって、自分の側に付き添うということはかなり危険な行為である。

だからこそかばんは、遠慮がちに口を開いた。が、


「ボクの側にいるのは、危険だと思うんですが――」

『エラー、エラー。指示ヲ聞キ取ルコトガデキマセンデシタ』


かばんの言葉を遮るように、ボスは食い気味にそんな声をあげた。


「ラ、ラッキーさん…」

『…』


ボスらしからぬ強情な態度に、思わずかばんもたじろぐ。

しかし、その姿からは有無を言わせない決意のようなものも充分に伝わってきて。

かばんは、困ったように苦笑いを浮かべると、ボスの耳の間に手を置いた。


「…わかりました。ラッキーさんが近くにいてくれると、ボクも安心するので…お願いします」

「ボスもかばんちゃんのことが守りたいんだね」


にこっと笑うサーバルに、ボスは返事を返すことなく尻尾をふいふいと振りながら、開け放たれたままの扉の方へと歩き出す。



『急ゴウ。早クアノセルリアンヲ止メテ、パークヲ元ニ戻サナイトイケナイヨ』



かばんは確かめるように武器の棒を握りなおし、サーバルを見た。

まるでかばんがそうするのがわかっていたかのように、サーバルはかばんと目を合わせて柔らかく笑う。


「だいじょーぶ。かばんちゃんは、あのセルリアンよりも絶対にすっごいんだから。…絶対に、大丈夫だよ」


はにかむように微笑むかばんにサーバルが寄り添い、二人はボスと共に扉をくぐって、決戦の地へと足を踏み出す――。















視界に飛び込んできた光景に、二人は絶句した。


『あレ、思った以上に早かったですネ、出てくるノ。怖じ気づいてもっとかかると思ってましタ』


ズボンのポケットに手を突っ込んで、平然とした顔で黒かばんは建物から少し離れた開けた場所に立っていた。

しかし、その鞄からは、あの凶悪な四つの触手がうねうねと伸びていて。





――その内の二本は、先ほどまで自分たちを一生懸命監視していた翼のセルリアンを、バリバリと噛み砕いていた。





「な、何を、して…」

『エ?何って…食べてるんですヨ。ちょっと一つ試したいことがあるんでス』


ギ、ギ、と鈍い呻き声のようなものを漏らしながら引き裂かれていく翼のセルリアンの姿に、かばんは口を手で覆う。

サーバルはありありと困惑が浮かんだ顔で呟いた。


「なんで…同じ、セルリアンなのに…」

『急に良い考えが頭に浮かんだのはいいんですけド、誰かさん達のせいでサンドスター・ロウが足りなくテ。足りない分は食べて補給するしかないでしョ?弱肉強食って知ってますよネ』


あぁ、とつまらない物を見るかのように、黒かばんは冷めた目をサーバルに向ける。


『…サーバルちゃんはわからないよネ。獣としてのプライドを忘れて飼い猫に成り下がっちゃってる君にハ…』

「え…」


固まるサーバルを無視し、黒かばんは腕を組んでうーんと唸った。


『まだ足りないかなァ…。仕方ないナ…』


翼のセルリアンを喰らっていた触手の一本が、今度は黒かばんの横に控えていた牙のセルリアンにドッと食らいついた。


「…っ」

『ギヤ…!』

『うン、これでどうにかなりそウ。君たちはよく働いてくれたヨ。お疲れ様』


笑顔で同族を貪る異様な姿に、かばんもサーバルも、足が凍り付いたように動かなかった。

自分たちが戦わなければならない相手は、計り知れないほどに異常であることを痛感する。


『さテ…』


仲間を喰らってサンドスター・ロウを貯め込んだ二本の触手は、大きく膨らんでいる。

黒かばんは満足したようにそれらを腕と共に広げる。

一体何をするつもりなのか。身構えるかばんとサーバル。

強力な攻撃でもしかけるのか。もしかして、またあの黒い嵐を起こそうとでもいうのか。

そんな二人の予想とは全く異なり。





膨らんだ二本の触手は、残りの二本を残し、突如として黒かばんの鞄から千切れ落ちた。





「…えっ…!?」


意味がわからず混乱するかばんに対し、黒かばんは神妙な面持ちで呟いた。


『尊い仲間の命をいただいたんでス…。自分だってもちろん犠牲を払いますヨ…』


黒かばんが、広げたままの腕の先でぐっと拳を作る。

すると、千切れた触手は黒いサンドスター・ロウへと形を崩し、彼女の周りを囲むように渦巻き始め。

黒かばんは、いつもの皮肉めいた笑みを浮かべた。


『なーんて…この二体分じゃ足りないから自分の体も使うだけなんですけどネ。君達二人だけなラ、触手二本でもなんとかなるでしョ』


黒かばんが腕を振るうと、彼女を取り巻いていたサンドスター・ロウは遊園地の外目がけて、分散するように散っていった。


「…何をするつもりですか…」

『ボクの力でどんなことが可能なのカ、知りたいだけですヨ。まぁ待っていればわかりまス』


黒かばんは、振るった腕をかばんに向けて伸ばし、紅い目を細める。


『…さァ、それまでまたお話でもしましょうカ』


その言葉とは裏腹に、黒かばんの背中に残った触手の一本がかばん目がけて伸ばされた――









ゲート前に異変が起き始めたのは、その直後だった。


「……?」


ハシビロコウは、槍を突きつけて睨み合っていた大柄のセルリアンの瞳が、紅く光ったことに気付く。

するとそのセルリアンは戦闘を放棄し、フレンズ達に目もくれずあらぬ方向へと駆け出した。

同様に、何体かのセルリアンが戦場から離脱し、それぞれ遊園地に戻るわけでもなく、どこかへと移動を開始する。


「なんか、逃げていくんですけど…!?」

「逃がすな…と言いたいが、こいつらの相手で手一杯だ…!」


セルリアン達の謎の動きに動揺するショウジョウトキに、ツチノコは飛びかかってきたセルリアンを蹴り落としながら答えた。


「――!待ち伏せしていたセルリアン達…出てきたぞ!」


タイリクオオカミが遊園地のゲートへと目を走らせ、そう声をあげる。

ゲートの真下で息を潜めていたセルリアン達が、地面を突き破ってぞろぞろと姿を現した。

その中でも一際巨体な一体は、フレンズ達を一瞥すると、彼女達に無視して遊園地の方へと体を向けた。

一緒に地面から出てきたセルリアン達が、それを守るように取り囲む。


(何だ…?)


眉を顰めるツチノコ。

その時だった。


遊園地の中から、ぶわっ、とあの黒いサンドスター・ロウが吹き出して高い塀を越え。

まるで意志を持っているかのように、遊園地の方を見つめていたセルリアンに向かって集まっていったではないか。


『オオオオォ…』


それを待っていたように、セルリアンは低く鳴いてサンドスター・ロウを取り込んでいく。


「特定のセルリアンに対してサンドスター・ロウが送られてきている…?」


低く飛んですれ違い様にセルリアン達の石を爪で裂きながら、博士も怪訝そうに呟いた。

遊園地内部からの映像の受信と再生を開始したラッキービーストと、塀の壁に映し出されたその映像を心配そうに見ていたアルパカに向かって声を張り上げ、状況を尋ねる。


「これもあの黒いかばんの仕業なのですか!?」

「えぇと…たぶん、そうだよぉ!よくわからないけど、自分の体を千切ってサンドスター・ロウに変えてたように見えたから…!!」

「自分の…体を…?」


その異常な行動に、博士は少し青ざめた。

一連の会話を聞いていたツチノコは、サンドスター・ロウを取り込んでいるセルリアンの様子を見つめ、歯を軋ませる。


「一体何を企んでやがる…。――チッ…仕方ねぇ。オイ!ショウジョウトキ!ちょっと手を貸せ!オレを運んでくれ!」

「え、えぇ!?怖いんですけど…!」

「つべこべ言ってる暇あるか!いいから早く!」


ツチノコは怒鳴りながら、羽ばたくショウジョウトキに手を伸ばした。

ショウジョウトキはやけくそ気味に声をあげながらその手を握りしめた。


「飛べ!遊園地を見下ろせるぐらいにだ!だが…あんま飛びすぎるなよ!」

「フレンズづかいが荒いんですけど~!」


泣き言を言いつつも高度を上げるショウジョウトキ。

翼のセルリアンが襲ってこないかソワソワしつつも、遊園地全体が見下ろせる高さまで上昇する。


「サンドスターを使いすぎるし負担がかかるから温存してたんだが…仕方ねぇ。――オイ、オレはこの後しばらく使いもんにならなくなる。すまんがカワウソかアルパカの所まで連れて行ってくれ」

「は?一体何を――」

「――全部、丸見えにしてやるんだよ!!」




野生解放――サンドスターによる、ピット器官の最大強化。

狭い範囲、短い時間でしか使用していなかった特殊な力を、強引に拡張し。

ツチノコは遊園地周辺のセルリアンの様子を全て把握しようと試みたのだ。


「遊園地の中に影が三つ――あれはかばん達だ。…それから…遊園地を囲むように、塀の外にセルリアン共が配置されているな。ゲート前から逃げ出したヤツらか…。皆サンドスター・ロウを取り込んでやがる…」

「え?え?なんでわかるの…?」


体からサンドスターを溢れ出させるツチノコの呟きに、ショウジョウトキは不思議そうに首をかしげるばかり。


その時だった。


彼方此方から、セルリアンの咆吼が上がる。

遊園地を取り囲んだセルリアン達が、一斉に吼えているのだ。

そして。


「――…!?なん、だ…これ…」


【見えない物が見える】――温度の変化を視覚的に感じることができるツチノコが、最初にその異変に気付いた。

遊園地の塀を境目にして。

遊園地内部の温度が、全体的にわずかに下がったのだ。



それはまるで何か――【障壁】のような物が、遊園地だけを包み込んだように見えた。



「クソ…!まず、い…!下ろして、くれ…!早く!」

「え?えぇ!?何が見えてるのかさっぱりわからないんですけどぉ…!」


過度なサンドスターの使用と、能力の限界を超えたことによる体への負担に呼吸を乱しながら、ツチノコは絞り出すように呻く。

狼狽えながらも、ツチノコの只ならぬ様子にショウジョウトキは指示に従って急降下した。


「噂にだけは…聞いていたが……本当にあんな真似…できるヤツが…いたなんて……」

「何が起こってるのか私にはさっぱりなんですけど…」


ショウジョウトキの目に映る遊園地は、何も変わった様子など無いように見えるのだが。

ツチノコは確かに【それ】を、感じ取っていた。






「――【バリア】だよ…」

「は?…ばり、あ…?」

「あのヤロー…オレ達とかばん達を…完全に分断しやがった…!」












「…っ!」


かばんに襲いかからんとしていた触手に素早く反応したサーバルが、二人の間に割って入り、爪を振るう。

切り裂かれ、軌道がぶれた触手は、かばんに食らいつくことなく見当違いの方向へ伸びて宙を噛んだ。


『チッ…鬱陶しいなァ…邪魔しないでヨ。その子にいろんなこと教えてあげなきゃいけないんだかラ』

「…かばんちゃんは傷つけさせないよ…」


瞳に金色の光を湛え、サーバルは爪を構えたまま黒かばんと対峙する。

黒かばんは千切れかけた触手を修復しながら、そんなサーバルに見下すような目を向けた。


『ちょっと反応が良くなったんじゃなイ?中途半端とはいえ一時的に本能を取り戻したからかナ?やっぱり君達フレンズは獣の本能を取り戻した方が強くなれるんだヨ』

「…」

『なのにサーバルちゃんときたラ、肝心なところでその本能に従うのをやめちゃうんだもン。がっかりだヨ。君には幻滅しタ。もう君には用はないからサ。消えてくれないかナ』


黒かばんの口から親友と同じ声で発せられる棘のある言葉に、サーバルの顔が歪む。


『ボクが用があるのはそっちのボクだヨ。なんだかんだ言ってモ、その子もヒトだから知識は豊富そうだシ、同じヒト同士仲良くしたいと思ってネ。二人ならもっとできることが増えると思うんダ』


黒かばんはかばんに満面の笑みを向けた。


『実のとこロ、フレンズさん達を覚醒させているこのサンドスター・ロウは、まだまだ改善の余地が残っているんでス。覚醒し過ぎちゃうんですよネ、獣としての本能ガ。フレンズ化によって増幅された力が完全に解放されるのは素晴らしいことですガ、せっかく得たフレンズとしての知識をいかしきれていないというカ…』


腕を組んでウロウロと歩きながら、黒かばんは講釈をたれ始める。


『考える力や理性と、野生の力を上手く組み合わせて戦うことができていないんですよネ。だかラ、格上のフレンズさんに威嚇されちゃったら萎縮しちゃって逃げ出したリ、がむしゃらに暴れるだけになっちゃったりするんでス。究極の覚醒ハ、考える力や理性をある程度残したまマ、野生を剥き出してお互い命をぶつけ合う姿だと思うんでス』


じろり、と冷たい目線をサーバルに向ける黒かばん。


『――それで言えば少し癪だけど…リカオンさんやさっきのサーバルちゃんハ、理想とする覚醒に近かったと思うんですよネ…』


そして、再び対照的な笑顔をかばんに向ける。


『…ねェ、君の知識を貸してくれませんカ?君と協力すれバ、その究極の覚醒を引き出せるサンドスターの使い方にたどり着けるかもしれなイ。――君もボクと同じなんだかラ、二人ならきっと最高のパークが作れますヨ』


黒かばんは、かばんに向かって手を差しのばした。


『そんな知恵の無い獣なんかとつるんでないデ、ボクと友だちになりましょウ。君の知らないヒトのこト、たくさん教えてあげられますヨ』


黒かばんが口を開く度に辛そうに表情を歪めるサーバルをちらりと見つめ。

かばんは、黒かばんが差し出した手を。




手にした棒で、はじき返した。




「――友だちは、自分で選びます」

『…』


弾かれた手を無表情でさすりながら、黒かばんは溜息をつく。


『やっぱり君には教育が必要だネ。――…ボク以外選べないようにしてあげるヨ』


黒かばんが歯を剥いて邪悪な笑みを浮かべ、低く囁いたのとほぼ同時に。

遊園地の外から、セルリアン達のおどろおどろしい咆吼が響き渡り。

ボスが、何かを察したように目を光らせて飛び上がった。


『ア、アワワワ――…!』

『あはは…うまくいったみたいですネ…。惜しかったなァ…もうちょっと早くこの力に辿りつけていたラ、邪魔されずに観測を続けられたのニ…』


空を見上げるボスと、黒かばん。

かばんとサーバルの二人もその視線を追うが、変化に気付くことはできない。

しかし、ボスの様子を見るに良からぬことが起きていることは明らかだった。


『セルリアンノ共鳴反応ニヨル分子構造ノ多層――可能ナノハ女王級ノチカラヲ持ッタセルリアン…。ソコマデチカラヲツケテイタナンテ…!』

「ぶんしこーぞーのたそー…?」


聞き慣れない言葉を反復するサーバル。

ボスは、黒かばんを見つめたまま説明を続ける。


『【バリア】…見エナイ壁ノコトダヨ。コノ遊園地ハ、セルリアンシカ通過デキナイ、見エナイ壁ニ包マレタ…。ボク達ハココカラ出ルコトガデキナクナッタンダヨ。外ノフレンズ達モ、加勢ニ来ルコトガデキナクナッタ』


かばんは思わず息を呑んだ。

サンドスター・ロウを操るだけでなく、そんなことまでできてしまうなんて。

動揺するボスやかばんの様子に、黒かばんは口に笑みを作る。


『サンドスター・ロウを外のセルリアン達に分け与えテ、バリアを張らせましタ。一応強固な個体を選んだつもりでス。そう簡単にはこのバリアは破らせませんヨ』


黒かばんは目を完全に据わらせて、低い声で呟いた。







『逃がしはしなイ。誰にも邪魔はさせなイ。――さぁこれで後ハ…邪魔なサーバルちゃんが消えてくれれバ、君はボクのものだヨ…【かばん】』









  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る