甘い紅茶

あるぱか

宿

時は明治、彼が解決した事件の一つである




「仕事ですよ哲承てっしょう、早くして起きて下さい」


 微睡みの中で女の声が響く。


 「…今日は休みにする、帰っていいぞ」


 ゴッ


 「……痛ぇ、休みにすると言っただろう」


 「巫山戯るのも大概にして下さい、早く起きないともう一発いきますよ?」


 あぁ、何でこんな助手に育ったんだ、解せねぇ


 小さく舌打ちをするとソファから起き上がる


 「今回は何の依頼だ?」


 「殺人事件の解決ですね、これが資料です」


 「了解、珈琲を頼む」


 「わかりました」


 女が去ると俺は煙草に火をつける


 紫煙を吐き出すと資料に目を通す


 

 「……死因は絞殺か」


 「珈琲をお持ちしました」


 「あんがとさん。美華、現場に死体は残ってるか?」


 「ええ、まだ残っているはずです」


 ……ふむ、これは見に行かねぇとな


 「車の用意しとけ、死体は片付けねぇ様に伝えといてくれ」


 「わかりました」


 美華が退室すると同時に再び資料に目を通す


 「はぁ、容疑者全員疑わしいな」


 煙草も短くなり灰皿に押し付けて消す


 ふぅ、まぁ行って見なけりゃわかんねぇか


 珈琲を飲み干し車庫へ向かう



 「用意は出来ていますよ」


 「…仕事は出来るが如何せん俺への扱いがなぁ」


 「自業自得ですね」


 あぁ言えばこう言うなこいつ


 「はいはい、そんじゃ現場まで頼む」


 「では行きますよ」



 現場に向かう道中も資料に目を通し見落としがないか探す


 「何かわかりましたか?」


 「いや、気掛かりな事はあるんだがな…」


 「気掛かり?」


 「あぁ、絞殺ってのにこのオッサンは吐いてやがる。それに顔の鬱血がそこまで出てねぇんだ」


 美華は少し考えてから答える


 「……それは死後痙攣により嘔吐、鬱血は個人差って所では無いですか?」


 ……そうなんだよなぁ、だが何か腑に落ちない


 「こればっかりは見ねぇとわからんからな」





 事務所を出てから三十分程が経ち現場に到着する


 「哲承、着きましたよ」


 「そうか、行くぞ」


 美華は短く返事をすると俺の後ろを付いてくる



近くにいた警官に声をかける


 「そこの、被害者はどの部屋に?」


 「ここは関係者以外禁止だ、わかったらさっさと帰れ」


 「探偵として依頼を受けて来た者だ」


 「……ちっ、お前が呼ばれた探偵か」


 「…そうだ、さっさと部屋を教えろ」


 「……この宿の二の四号だ」


 「美華、行くぞ」


 「はい」


 

 俺は現場の部屋に向かう途中に馴染みの警官に会う


 「また会ったな、孝明たかあきのおっさん」


 「……また手前か哲承」


 挨拶を交わし本題に行く


 「さっそくで悪いが部屋まで案内してくれ」


 「そうだな、こっちだ」


 孝明のおっさんに付いて行き、部屋に入る


 部屋に入ると同時にふわっと甘い香りがする


 そして被害者の元に寄り観察するが不可解な点を見つけた



 「……孝明のおっさん」


 「何だ?」


 「これって絞殺何だよな?」


 「そうだ、首の索条痕と吉川線があるからな。絞殺ってのが妥当だろう」


 「…おっさんこれは絞殺じゃねぇぞ」


 「…何?」


 「まず吉川線をよく見てくれ、索条痕の下に数本だがある」


 「……本当だな、だがそれだけだと絞殺を覆すのは無理だぞ?」


 「それだけじゃねぇ、被害者の爪を見てくれ」


 「…引っ掻いた時に付いた血肉はあるがそれがどうした?」


 「そこだよ、何で縄の繊維つら付いてねぇんだ」


 被害者の爪には自分の皮膚と血が付いているが、絞殺に使われた縄の繊維が一切付いていない


 「縄は見つかったのか?」

 

 「まだ見つかってねぇんだ」


 「わかった、容疑者にも話を聞きたいからどっかの部屋に集めてくれ」


 「任せろ、今の聞いたろ、容疑者を別の部屋に集めろ!!」


 周りの警官から返事が届き、慌ただしく動いていく


「美華、この部屋の匂いに身に覚えはあるか?」


 「…この部屋の匂いですか?」


 「そうだ」


 「……そうですね、蜂蜜じゃないですか?」


 「……蜂蜜」


 「それが何か?」


 「いや、助かった」


 


 「哲承、全員集まったから行くぞ」


 返事をし、容疑者が集まった部屋に向かう




 「こいつらが容疑者だ」


 最初に高蔵、三嶌、北条、遅れて中村が来る


 「了解、集まって頂き感謝する。俺の名前は哲承、探偵をしている」


 「その哲承さんが私達に何を聞きたいんですか?」


 「皆様の持ち物を調べさせて頂きたいのですが宜しいですか?」


 容疑者の四人はそれぞれ拒否していく


 「…まぁ見せて頂けないなら全員共犯で逮捕ですね」


 すっと流し目でおっさんの方を見る

 勿論そんな事は出来ないが調べる為とさっしたおっさんは乗ってくれる


 「……そうだな、嫌なら荷物を見せて貰う」


 容疑者全員が唖然とする中周りの警官は荷物を持ってくる


 「さて、皆様自己紹介をお願いします」


 俺は椅子に座り自己紹介を促す


 「…私の名前は養蜂家を営んでいる高蔵 清たかくら きよしと申します」


 「貴方が高蔵さんですか、商品を酷く買い叩かれてるそうですね」


 「今それは関係ないでしょう!」


 「そうですね、次の方お願いします」


 こちらを睨みながら次の容疑者が名乗る


 「私の名前は北条 明博ほくじょう あきひろ、今回被害にあった社長の会社で副社長をしております」


 「…ほぉ、貴方は野心家と聞いてます、次はきっと貴方が社長になるんでしょうねぇ」


 敢えて煽る様な口調で言う


 「……何が言いたい」


 「何でもありませんよ、次の方お願いします」


 「中村 公司なかむら こうし、九条商会の役員だ」


 「確か被害者の倉岡 平治たかおか へいじさんの会社とライバル関係にある所ですね」


 「それが何か?」

 

 「最近は経済難と聞いてますよ、他意はありませんがね」


 チッと舌打ちをし、下がって行く


 「俺は三嶌 忠國みじま ただくにだ、工場で働いてる」


 「倉岡さんとは友人で個人的な借金をしてるらしいですね?」


 「だったら何だよ」


 「聞いただけですよ」


 あぁ、やっぱり全員動機はあるんだよな

 めんどくせぇ


 「さて、次は荷物ですね」


 警官が荷物をおっさんの前まで持っていく


 「孝明さん、お願いします」


 一応容疑者の前ではおっさんと呼べねぇな


 「えっと、これが高蔵さんの荷物ですね中に何がありますか?」


 「…瓶が四つと取引資料だな」


 瓶か、養蜂家って事は中身は蜂蜜か


 「高蔵さん、これはいったい?」


 「それは蜂蜜ですね、新商品を売り込みに来たんですよ」


 …売り込みねぇ、つまりあの部屋でした匂いは新商品って事か


 「……そうですか、ありがとうございます」


 「身の潔白が晴らせるなら幾らでも」


 次は北条か何が出てくることやら


 「……おい」


 「どうしましたか、孝明さん?」


 「哲承見ろ、縄だ」


 俺はおっさんに近づき小声で喋る


 「おっさん、皆には絞殺って伝えてあるのか?」


 「あぁ、伝えてある」


 「なら一旦別の部屋に移してくれ、残りの三人はまだ帰すなよ」


 「……わかった」


 「俺は死体を調べてくる、戻ってくるまで頼んだぞ」


 「おう」



 俺達がコソコソと喋ってる事に疑問を感じたのか北条が喋りかけてくる


 「私の荷物に何かありましたか?」


 「そうだな、血痕の付いた縄が出てきた」


 「…………は?」


 「お前は別の部屋で話を聞かせてもらう、残りの荷物も調べとけ!」


 他の警官が荷物を調べる中おっさんは北条を連れていく


 「そんな筈はない!!何かの手違いだ!!」


 「いいから来い」


 「こいつらに嵌められたんだ!!!」


 連れて行かれた北条を見送り俺と美華は二の四号に行く



 「さぁて、調べますか」


 手袋を付け遺体に触れる


 喉には吉川線がある、更に目を凝らして他に何かないか観察をする


 「美華はこの部屋に何か無いか探ってくれ」


 「哲承は人使いが荒いですね」


 「給料やってんだから文句言うな」


 「なら給料を上げてください」


 「帰りに飯でも奢ってやる」


 「仕方ないですね、それで手を打ちましょう」


 本当にあぁ言えばこう言う奴だな、これでも優秀だからな、じゃなきゃクビだ


 ……ん?

 これって扼頸やくけいの跡か?

 いや、自分で締めた様な付き方だな


 何かに苦しんだ様にも見えるな


 「哲承」


 「何だ?」


 「花びらの破片の様なものを見つけたのですが?」


 「…一応袋に入れといてくれ」


 「わかりました」


 ……この部屋には花は無いんだがな、まぁ服に付いてたって事もあるか


 さて、もう少し探ってみますか



 後見てないのは吐瀉物か


 恐らくパンケーキか?

 パンケーキに蜂蜜か、他は牛蒡ゴボウか?何かの根っこみたいだな?


 他に出来る事って言えば考えて犯人を見つける事だけだな


 「美華、行くぞ」


 俺は外に出て一服する


 はぁ、纏まんねぇな


 先程聞いた話によると、中村と三嶌の荷物は特に変な所はなかったらしい


 煙草を吹かしながら考えてる


 あの部屋で見つけた物は花びらと何かの根っこか



 俺は煙草を吸い終わり宿へ戻りおっさんと合流する


 「おっさんは誰が怪しいと思う?」


 「そら中村だな、ライバル会社で経営難となりゃ疑うさ」

 まぁそうだよな

 恐らくだが北条って線は無いな、わざわざ偽装絞殺を演じておいて、縄を自分の鞄に入れる道理は無い


 なら残りは三人か


 「確かに中村の所は経営難でライバル会社が崩れるのは有難いな」


 「だろう?」


 だが問題はどうやって殺したかだ


 「おっさんは今回の死因はなんだと思う?」


「……死因か、外傷が偽装された索条痕しかねぇんだ、喉に直接物を突っ込んで窒息死とかか?」


 ……窒息死か、それなら顔の鬱血がもう少し酷くてもいい筈だ


 死んで直ぐに索条痕を残したか、死ぬ間際に残したか


 「……取り敢えずは倉岡が殺される前に何してたか聞きに行くぞ」


 「そうだな」



 再び容疑者を集めてもらう


 「犯人は北条さんでしょう、これ以上話す意味があると?」


 「そう言わずにお願いしますよ、中村さん」


 「どうせ会社を乗っ取る為に平治を殺したんだろ」


 「そうですよ、野心家って話しもありますしね」


 「三嶌さん、高蔵さん、落ち着いて下さいよ」


 …俺は今回の死因を毒殺と見ているが、まだ美華にしか話していないが


 「取り敢えず倉岡さんが殺される前に何をしていたか教えてください」


 「まずは一番疑いが掛かっている北条さんから」


 俺は北条の体を凝視する

 どこかに証拠になる物が衣服に付いていないか探る為に

 

 「…私は社長が殺される前に社の方針を話していました、その後は部屋に居たので殺していない!」


 「ふっ、どうだか」


 中村は北条が犯人と疑ってない様だな


 「次は中村さん」


 「私は今後の社の提携を話しその後は高蔵さんの部屋で今後我社とも契約をと話してましたので」


 「その後部屋からは出てないと?」


 「いや、トイレに行くのに一度、一服で二度の三回ですね」


 「わかりました、高蔵さん」


 「はい、私は社長に新商品の蜂蜜を四つ試食して貰ってました」


 「それを見せて貰えますか?」


 「これがその四つです」


 これか、一つだけ減ってる量が多いな


 「この蜂蜜だけかなり減ってますが何故でしょう?」


 「その蜂蜜をいたく気に入ってくれましたので」


 「そうですか、それが終わった後は?」


 「先程中村さんが言った通り部屋で話しをしておりました」


 「席を経ったりは?」


 「私はトイレに一度だけ」


 「わかりました、三嶌さん」


 最後だな、これで犯人を見つけるか


 「俺は倉岡に金を借りてから一度部屋に戻って、その後はロビーに居たよ」


 「何故ロビーに?」


 「ここに来る時はいつもそうだからだ」


 「そうですか」


 「あぁ」


 恐らくは蜂蜜による毒殺だな

そうなると、疑わしいのは高蔵か


 蜂蜜を見せてもらったが腑に落ちねぇ


 「美華、あの蜂蜜に違和感は?」


 「…違和感ですか。そうですね、倉岡が蜂蜜による毒殺なら毒性の物が入っている、もしくは色が多少変わるのでは?」


 ……色、物体、あの部屋にあったのは花びらと何かの根か

 花びらは紫、毒性の植物か


 「……美華この宿周辺でトリカブトが自生してないか調べて来い」


 「わかりました、これは帰りの御飯も格上げですね」


 「自生してる場所を見つけたら何か落ちてないかも探して来い」


 「はいはい」


 美華は適当に返事をすると宿から出ていった


 資料じゃ倉岡は甘党で紅茶に蜂蜜を入れるのも好きだったっけ?


 取り敢えずおっさんに話をつけるか


 「おっさん、死因は毒殺だ」


 「……毒物何てねぇぞ?」


 「まだ確定した訳じゃねぇが、蜂蜜にトリカブトを入れたんだろう」


 「なら高蔵が犯人か?」


 「死因がわかったんだから調べるんだよ」


 全員の部屋をくまなく探し始める


 高蔵と中村の部屋には変わった点は無く窓の外にも不審物は無かった


 しかし三嶌の部屋には切り抜いた項の様なものが落ちていた


 「……本か、切り抜いて何になる?」


 俺は三嶌の本棚を漁り本を開いていく


 何冊目かになり中を切り抜いた本を見つける

 その中には小瓶が入っていた

小瓶の中には根と蜂蜜が少しばかり残っていた


 「……これが今回使った物か」


 まぁ犯人はこれでわかった


 後は美華が帰ってきて何か証拠があればいいんだが



ふぅ、と煙草を吹かしながら美華の帰りを待つ


 「そろそろか」


 俺はおっさんにも犯人がわかった事を伝えて用意してもらっている


 「…見つけてきましたよ」


 「流石だな、行くぞ」


 ボタンとトリカブトの花と根を受け取った


 


 

 「皆様、犯人を見つける事が出来たのでお呼びさせて頂きました」


 やっとか等、皆口々に言い始める


 「今回の事件は絞殺に見せかけた毒殺、それも蜂蜜を使ったものです」


 「…つまり犯人は高蔵さんと?」


 「そう焦らずに中村さん」


 さて、犯人を暴かせて貰おうか


 「そして殺害に使われた蜂蜜を三嶌さんの部屋で見つけています」


 「しかしながら犯人は三嶌さんでは無い」


 「ねぇ中村さん?」


 「私か?馬鹿馬鹿しいな、どうやってやったと?」


 「それを今から説明させて頂きますよ」


 

 


 「それぞれが倉岡さんと話を終え、高蔵さんと中村さんが同じ部屋にいた時です。高蔵さんがトイレに経った時に小瓶で倉岡さんが気に入った蜂蜜を盗んだんです」

 

 「そして高蔵さんが戻って来た時に自分も腹痛が等と部屋を退室した」


 

 「ここまでで違う点はありますか?」


 「そもそも私は蜂蜜を盗んでなんかいませんよ」


 「そう言ってますが、高蔵さんはどう思いますか?」


 「…言われてみれば蜂蜜の量は減ってるし、腹痛と言い部屋を抜けたのも事実ですから」


 「ありがとうございます、では話を進めさせて貰います」


 「腹痛と言い部屋を抜けるとロビーを通らずに外に出る、そして自生したトリカブトの根を取り入った」


 「その際に落としたボタンがこれですよ中村さん、袖口を見せて頂けますか?」


 中村はそれを拒否した為周りの警官が押さえ袖口を確認する


 そこにはボタンが一つ無くなっていた


 「袖口のボタンが無いだけでは証拠になりませんよ?」


 「あ、爪の間に土が付いてますよ?」


 「そんな筈はない!」


 「その態度で犯人ってのは丸わかりですね」


 「…だが毒は三嶌さんの部屋から見つかったのでは?」


 「そうですが何か?」


 「それならば三嶌さんが疑われて当然では無いか?」


 「ずっとロビーにいながら?」


 「……それは話が終わって直ぐに本に隠したて降りたんだろ!」


 「どうして本に隠したと知ってるんですか?」


 「…………」


 「…黙秘ですか、いいでしょうまだ話させて貰いますから」



 「では続きですね。

 トリカブトの根を取った後蜂蜜に混入し一度部屋に戻ります、そして一服すると伝えてから倉岡さんの部屋に行きオススメの蜂蜜があると伝える」


 「それを紅茶に混ぜて飲ませると部屋に戻った、時間を置いて一服すると伝えると倉岡さんの部屋に行き絞殺を偽装、そのまま三嶌さんの部屋に毒を隠した」


 「容疑者を集めた際に北条さんの部屋に侵入、縄を鞄に入れて降りてきた、だから最後に来たんですね」


 これが事の真相だ


 「……よく出来た話だ小説家にでもなるといい」


 「ありきたりな台詞だな、そんな君は三文役者にでもなるといい」


 「…せっかくだから言ってみたくてね。さぁ、犯人はわかったんだ逮捕するといい」


 「俺の仕事は見つける事だけで、逮捕は仕事じゃないんでな。まぁ紅茶の一杯位飲んでいくといい、蜂蜜をたっぷり入れた甘い紅茶を」


 「このタイミングだ、飲めないさ」


 「そうか、孝明さん捕まえて下さい」


 「そうさせてもらう」


 

 そうして犯人は捕まり俺と美華は帰路につく


 

 「約束の御飯は、すき焼きでお願いしますね」


 「……金が」


 「行きますよ」


 「…あいよ」

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甘い紅茶 あるぱか @arupaka-cigarette

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