2020年7月前半の記事

ケモプロ・オールスター2020制したのは / 名勝スポーツ 2020年07月05日の記事


 ケモノプロ野球は7月5日、2020年度オールスターゲームの第二試合を東京セクシードームで行った。ケモノリーグ先発は夜山ノヴァク(青森)、ビーストリーグ先発はリル・ピエール・カラドラ(ANC)。ケモノリーグは温泉水、雨森、赤城の強力打線が火を噴き序盤から得点を重ねる。一方のビーストリーグも強打者揃いの打線を用意したものの追いつかず、7対4でケモノリーグの勝利となった。試合終了後は2勝したケモノリーグ側に電脳総務大臣杯の授与式が行われた。


(写真:雨森ゴリラに杯を授与するフェレットアバター)


 アバターを操作するのは総務副大臣の……──


 (後略)



 ◇ ◇ ◇



ケモプロ、収益の一部を7月豪雨の義援金へ / 名勝スポーツ 2020年07月08日の記事


 ケモノプロ野球を運営するKeMPBは7日、先日のオールスターゲームの収益の一部を、令和2年7月豪雨に対する義援金に寄付したことを発表した。鹿児島・熊本県を中心に3日夜から発生した大雨は……──


 (後略)



 ◇ ◇ ◇



プロ野球球場観戦、明日解禁 / スポーツ仙人掌 2020年07月09日の記事


 プロ野球は7月10日、新型コロナウイルスの影響で見合わせていた公式戦の球場での観戦を10日に解禁し、観客を受け入れ始める。当面は上限5000人、8月には収容人数の50%に引き上げられる予定……──


 (中略)


 ──……の試合が行われる。先発は開幕戦と同じ組み合わせの天間投手と三投手。今期早くも1勝をあげている天間はこの試合で2勝目を目指す。天間投手のコメント「観客の声援は選手の力の源。球場で一人一人の顔を見てしっかりと投げたい」



 ◇ ◇ ◇



 / Twitter 2020年07月10日


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 やきうの時間だああああああああああああ!


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 天間今日こそマタロー潰せ!!!


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 オームラさんに期待



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 はい3失点降板乙


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 言うてQSやから……(震え声)


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 降ろすのが遅いんよ降ろすのが。監督何考えてるの


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 天間やっぱ期待したほどじゃないなあ

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  は? 高卒2桁勝利投手だが?

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  それはそう。でもなんかもっとすごい成績を期待しちゃうじゃん

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  1年目10勝、2年目9勝、上出来じゃね? まだ若いんだしこれからよ


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 やっぱ天間はセに行くべきだったんだよ。ジエンゴが持ち味なんだから

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  言うほど最近打ててるか?

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  打者に集中すれば打てるって俺は前から言ってる

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  DH空いてないし、野手コンバートしかないンゴねぇ……


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 頼む大村ここで打ってくれ!!


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 オームランコネー


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 今日のマタロー相手に犠牲フライは上出来よ

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  期待に応えるDHの鑑

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  DH固定は大正解ンゴねぇ

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  守備もできたら完璧なんだがなあ


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 さすがメスゴリラですわ

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  鏡でも見てるんか?


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 足で稼いでなんとか1点かあ


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 マタローさん百万円の社会貢献乙です!


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 今日はマタローもこの回で降板か。まあ2点リードしてるしな



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 オームランきたwwwwww


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 逆転オームラン!


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 マタローの勝ち消えたザマアwwwwww


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 ヒェ……あれをスタンドに入れるんですか……

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  やっぱメスゴリラだわ


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 大村、これは守備免除やむなし


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 全打点大村で草

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  これが育成13位の力ですわァ

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  ランナーが出てこその打点だから……(震え声)


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 よし、裏抑えたら勝ちだな! 風呂入ってくる

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  フラグ建てるのやめろ

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  おいお前

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  今日の預言者がここにいると聞いて



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ケモノジム、監督シミュレーターを体験しに温泉旅行へ行ってきた / ゲーム系ニュースサイト 2020年07月13日の記事


||突然のサービスイン、予約は一瞬で埋まる


 先月25日。KeMPBから電撃的に発表されたケモノジムのサービス開始、および監督シミュレーターのβテストを見て、筆者はケモプロのストアを開いた。なぜならば監督シミュレーターのβテストは、伊豆ホットフットイージスのオーナー、ホットフットイングループの伊豆本館『あしのゆ』の宿泊プランでしか体験できず、そして最速で宿泊プラン更新が反映されかつ最安値なのが、ケモプロのストア内からの予約だからである。

 同時に上司に電話をかけ出張の承認を取ろうとしたが、ものすごい勢いで枠が売れていったので、最悪自腹&有給でも構わないと決意して予約を2部屋分取った。手続きが終わったころには予約が終了していたので、我ながらいい判断だったと思う(なお出張は承認され予算も出た。ありがとう編集部)。


 伊豆本館『あしのゆ』がどのようなところかは前回(URL)の記事を読んでいただきたい。


(写真:人通りの少ない街並み)

 /*新型コロナウイルスによる外出自粛の影響で、電車内も駅周辺もかつて訪れたときの様子とは異なり、人の姿はまばらだった。観光業界が立ち直るには大きな取り組みが必要となるだろうと感じたし、『あしのゆ』の今回のケースはその答えの一つかもしれない。


 今回申し込んだプランは、ケモノジム&監督体験プラン、2泊3日。老舗の旅館の料理を楽しみながら、運動と温泉を楽しみ、頭脳も使えるというまさに体験のフルコースと言える。ここからは時系列ではなく、それぞれのサービスごとに書いていこう。


||無茶なオーダーに応えつつ、無茶をいさめるケモノジム


(写真:客室の様子)


 ケモノジムについての概要はこちら(URL)の記事を参照していただくとして、今回は筆者が体験した内容をレポートする。客室には大きなテレビモニタが用意されており、その近くにPCとVR機器がセットされていた。使用方法はマニュアルが置かれているほか、仲居さんから簡単な説明を受けることもできた。


(写真:トレーニング機器)


 貸し出しのトレーニング機器はこちら。トレーニングマット、ダンベル、チューブ、腹筋ローラー、バランスボールと手に入りやすいものが揃っていた。ダンベルはラバータイプで1kgと軽いもの。あくまで体験用といった形だ。


(写真:モニタに映るケモノジム)


 PCを起動し専用で用意されているメニューからケモノジムを起動すると、まずは『通訳くん』を召喚する手続きから始まった。プレイ開始時に選んだアバターが画面に映り、指定したポーズをとるとアバターもその通りに動く(モニタ上部に設置されたWebカメラで認識している)。すると鏡が出現して、隣に映る球体がアバターに似た姿の『通訳くん』に変化した。そしてその通訳くんに、ジムのインストラクター役のケモノが話しかける。


(写真:通訳くんに話しかけるケモノ)


 以降、通訳くんを通して会話でトレーニングを進めていく。音声認識は自然、というか、筆者の発音が悪いのか聞き取れない部分はあったと思うのだが、その際は「○○ということでいいですか?」と通訳くんが自然に対話をしてくれるので不都合を感じることはなかった。「自然な対話」というのがどのぐらいのレベルかというと、特徴的なのは「こちらが話している最中に割り込んでくる」ことだろう。現在普及しているAIアシスタントは性能が向上しているものの、あくまでこちらの発話が終わるのを待ってから応答を返す。対して通訳くんはある程度文意が推論できる状態だと、こちらが完全に話し終えなくても応答を返してくるようだ。ちょっと説明しづらい、というか「AIに分かるのかな?」という内容をグダグダと説明していたとき、「ああ、それってこういうことですか?」と話しかけられたのはギクリとした。インストラクターとの会話は、まさに通訳を通じて、という感じで、不便は感じなかった。


 さて肝心の運動の内容だが、ここで筆者はひとつイジワルを用意してきた。発表ではトレーニングの道具を持っていればそれに対応した運動を教えてくれるという話だったが、どこまで対応しているのか? まずは水を入れた2リットルペットボトル容器を取り出す。と、それはすぐに通訳くんの手元に反映された。これを使ってトレーニングをしたい旨を伝えると、どこをどういう目的で鍛えたいのか……などのヒアリングから始まって、運動の仕方を教えてもらえることになった。それなら、ということで──


(写真:黒いリング状の物体)


 ──大人気ゲームのトレーニング器具を見せたところ、これにもすぐ対応してくれた。かなり幅広い内容を用意しているようだ。


 イジワルはこれぐらいにして、全身の筋肉を適度に使って汗をかく程度の運動を要求し、トレーニングがスタート。通訳くんが筆者のマネをし、それを見てトレーナーがコメントする。それを通訳くんが伝えてくれる……というなんだかちょっと不思議な光景なのだが、運動する分には支障はなかった。それからトレーナーは結構喋る、というか励ましてくれているらしい。トレーナーは『ケモノ語』と言われる独自の言語を喋っているのだが、声の調子や繰り返し発言されることで、なんとなく分かってくるのが面白いところだ。


 プレイして驚いた点は、最初にトレーニングマットの敷き忘れについて指摘されたことだろう。テンションが上がっていて忘れていたのだが、通訳くんから「床が畳のようですので、もしトレーニングマットなどがあれば敷くといいですよ、とのことです」と通訳されたのだ。イジワルして「どうして?」と問い返したところ、理由もきっちり回答されてしまった。そして最初にトレーニングメニューを決める際、「背筋が丸まっているので」という理由でメニューを提示されたのにも驚いた。カメラでこちらを認識しているのだから当たり前と言えばそうかもしれないが、あまり運動モチベーションが高くない人間としては、こういう生活改善を目的としたメニューを自動で提示されるのはありがたい。


(写真:モニタに映るインストラクターのケモノ)

 /*ちなみにインストラクターさんの年齢を聞き出そうとしたら「そういうのはいけませんよ」と通訳くんに先手を打たれた。はい、おっしゃる通りです。


 運動については「無茶をしないように」という配慮がよくされていた。ちょっと強めの運動内容を選んだのだが、指定された回数の途中で「これ以上は今日はやめておこう」と提示されたり、「その道具の持ち方は危ない」と教えてくれるのはジムさながらの対応だと思う。もちろん、行けそうなら「あと1回、もう1回」で追い込んでくるのも「らしさ」を感じた。


(写真:温泉、公式の写真のもの)

 /*運動の後の温泉は格別だった。


(写真:机の上に並んだ食事)

 /*こんなに見栄えがいいのに高たんぱく低カロリー


 運動後に待っているのは温泉と食事。食事メニューは初日だけ「減量トレーニングメニュー」を予約した。高たんぱく低カロリーのいわゆるボディビルをやっている人たちが摂取するような栄養素を取りそろえた料理だが、プロの板前の腕にかかると「え、この内容でこんなにおいしいの?」と、用意されていた原材料・成分表を何度も見直してしまうほど美味かった。


||監督ってすごく大変。視野は狭いし能力値も分からない!(のが当然なんだ! という気づき)


 さて、監督シミュレーターである。今回、『2部屋』予約したのはこのためだ。発表では、監督シミュレーターで自分のチームが戦うことができるのは、ケモプロ内のアマチュアチームか、「同じ監督シミュレーターをプレイしているユーザーのチーム」と発表されていた。つまり、「宿泊者同士なら対戦できるのではないか?」と予測して予約を入れたわけだ。これは(後にサポートに問い合わせたところ)見事に当たりだった。というわけで今回の取材旅行では、知人のケモプロユーザーにも同行してもらっている。


 監督シミュレーターは現在のところVR専用で、しかも『あしのゆ』に用意されていたのはフルトラッキング可能な機材だった。今VR環境がなく、「ちょっと興味があるけどVR機器は高価だし……」と迷っているなら、『あしのゆ』での体験をお勧めする。おそらくボディランゲージでのコミュニケーションは必須と感じるはずだ。


(写真:バーチャルな野球場で練習するケモノ選手たち)

 /*これが筆者が率いるチームだ!


 さて監督シミュレーターを起動すると、通訳くんが登場するところまではケモノジムと流れは同じだ。その後は練習用の球場に案内され、選手たちと通訳くんを介して一通り自己紹介、名前とポジションの説明を受ける。その後何をするか、とキャプテンから聞かれたので、事前の打ち合わせ通り練習試合を選択。別部屋の知人のチームがマッチング相手として表示されるのを確認し、試合を申し込んだ。


 しかし今となっては反省しかないのだが、この選択は失敗だった。とはいえ、それはこの監督シミュレーターがあまりにもリアルだということの証左でもある。筆者の失敗を通じてそれを伝えていきたい。


 練習試合が開始すると、即一回表……とはいかない。お互いのチームに割り当てられた事前練習時間があり、選手たちはストレッチをしたり最終調整をする。そして監督たる筆者は……オーダーを提出しなければいけない。オーダーシートを渡されて、それが真っ白なのを見て、ハタと気づいた。


(写真:何も記入されていないオーダーシート)

 /*オーダーを決める……何をもって?


 この表を埋めなければいけない。しかし、何をもとに判断をすればいいのか?


 選手のデータをもとに選択することはできる。名前、身長体重、握力、背筋力、遠投距離、ベースランニングのタイム……そういったものは用意されている。しかし、打率は分からない。この選手たちはまだ試合に出たことがないのだ。打つのか、打てないのか? 守備はうまいのか、連携は取れているのか? 身体能力以外の一切が分からない。


 これがゲームならミートやパワーが高い選手をクリーンナップに入れて……とできるが、ケモプロはそうなっていない。身体能力だってそんなに違わない選手の、いったい誰をスタメンに入れるべきなのか。そもそも今日の調子はどうなのか。


 つまり、これが監督の仕事なのだ。プロなどの大規模なチームなら、投手コーチや打撃コーチから進言もあるだろうが、1チームを率いるこの監督シミュレーターでは、すべてを自分が決めなければいけない。監督としてチームを任せられた以上、最初に行うべきことはチームの把握であって、練習試合ではなかった……と気づいても後の祭り。制限時間内に基礎データと見た目から「打ちそう」と思った選手を並べて投手を球速の速い選手から選んで……と、なんとかオーダーを決めるだけで精いっぱいだった。


 そして試合が始まる。ウグイス嬢がケモノ語で選手を呼び、バッターボックスに向かっていく。投手がボールを投げ、打者が見送り、審判がコールする。カウントはスコアボードにも表示される。スコアボードは球場のバックスクリーンのほか、手元にも表示される。それで、先ほどの球はストライクだったらしい。……本当に?


(写真:ベンチの中から見る球場)

 /*これが監督が見る光景だ。


 試合中、監督はベンチにいるものだ。そして……ベンチからだといつも中継で見ている画面とは角度が違って、ストライクゾーンに入ったのかどうかさっぱり分からない。というか、遠い。なんなら選手が打った後の打球も見失いがちだ。ゲームとは勝手が違う。全体を把握するのが難しい。


 そんなことで戸惑っていると、指示出しも全然できていなかった。ゲームとは違って気軽なタイム・ポーズはない。送りバントや盗塁など、操作確認も含めて指示出しはしてみたものの、いまいちハマった感じがしない。あっという間に最終回を迎えて試合が終わってしまった。そして残ったのは、負けて落ち込んでいる選手たちを見て、それより落ち込んでいる自分だった。何の準備もなく試合を始めてしまった、監督らしいことを何一つできていない自分……。


 その後知人と反省会をし、予定を変更することにした。時間いっぱい試合をしようと考えていたのだが、試合は最後の最後、チェックアウト前の1回だけ行うことにする。そしてそれまでの間、チームの練習をみっちり行うことにした。

 打撃練習、守備練習、投球練習。それぞれ選手の元へ行ってその様子を確認する。打撃練習であればどの球をどこまで飛ばしたか、というスコアも確認できる。それを見て、選手に通訳くんと一緒に話しかけて調子を窺う。野球の心得があればフォームの指導も、フルトラッキングを活かして行うことができるだろう。とにかく練習を見て回って、情報を集めていく。そうしていくと選手同士の相性というものも分かるようになってくる。


 そうしてしっかりとチームを把握して迎えた2試合目。最後まで悩んだものの納得できるオーダーを組み、試合を開始する。この選手はバントが苦手だから打たせていこう、とか、この選手は牽制が上手いから積極的にチャレンジさせよう、とか、根拠を持って指揮することができるようになった。そして試合の最中も、試合でしか分からないことが分かっていく。頼りにしていた四番打者が、実戦では緊張してうまく体を動かせないこととか……。


 ようやくスタートラインに立てた監督の試合は、再び知人の勝利だった。しかし、今度はこちらのチームにも確実に得るものがあった。監督としてやるべきことはまだまだある。それに自分のチームだけでなく、相手チームの情報を知ることも重要だろう。


 気が付けば、チームに強い愛着を抱いていた。このチームを強くしたい、勝たせたい。しかし、今回の体験はここまでだ。チェックアウトの時間が待っている。正式サービスが待ち遠しい。いや、それよりも、もう一度『あしのゆ』を訪れるべきだろうか……。


(写真:チームメンバーと監督と通訳くんの集合写真)

 /*最後に記念撮影をした。次に彼らと会えるのはいつのことだろう。


||withコロナ時代の旅館


 最後に『あしのゆ』のコロナ対策について語って記事を締めたいと思う。すでに公式サイトでも発表されているように、マスク着用の義務化や飛沫防止フィルムなど、徹底した対策が取られていた。そして今回のキャンペーンにおいても、それは変わらない。VRゴーグルやコントローラーは必ず消毒されているので安心してほしい。

 何より感心したのは、旅館スタッフのキャンペーンに対する理解度だ。担当してくれた仲居さんに話を伺ったが、誰もがケモノジムや監督シミュレーターの操作サポートをできるよう教育を受けているとのこと。正直なところ、PC関係に強い旅館スタッフは少なく、サポートも特定の少数人員がやっているものだと考えていた。しかし、仲居さん曰く、これは当然の『覚悟』なのだという。今この時において、これぐらい本気で取り組まなければ、『あしのゆ』の未来はないのだと。


(写真:あしのゆの正面からの写真)


 ケモノジムおよび監督シミュレーターのキャンペーンの効果で、『あしのゆ』は全室埋まっていた。しかしそれらは個人客のみ(『あしのゆ』では団体・ツアー客は感染拡大防止のため受け入れていない)。満室でも以前と同じ状態とはとても言えないものだ。

 観光庁が主導する「GoToキャンペーン」は10日に、7月22日からのスタートが発表された。これがさらなる追い風を呼び込むことを期待したいが、キャンペーンからは東京発の旅行は除外されそうな風向きもある。『あしのゆ』の、観光業界の努力が実を結び、コロナ禍が鎮まり在りし日の様子を取り戻せるかどうか。筆者はあの仲居さんの目を思い出しながら、次の予約をいつ取ろうか考えるものである。

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