KeMPBの納会

「ユウがマジメな挨拶してるとさ」


 オレンジジュースを両手で抱えてニシンが言う。


「なんかちょっと面白くない?」

「あはは、ひどい。でも分かるかな」

「わかるのか……」


 カナが同意するなら間違いないんだろう。普通に挨拶したつもりなんだけどなあ。


 12月27日。


 KeMPBでは仕事納め――いや、ペナントレースは年末もあるし年始は日米合同ニューイヤートーナメントということでケモプロに休みはないのだが、ユーザーサポート部門や機器販売部門の従業員には休みを設定している。明日から来年6日まではしっかり休んでもらうということで、今年一年の労をねぎらうべく、KeMPBの事務所で納会を開催していた。


「去年も引っ越し祝いってことで来たけど、今年も人が多いね!」

「従業員が増えたからな」


 去年まではイサ、ロクカワ、アツシの3人しかいなかった事務所も、ユーザーサポート部門に2人、機器販売部門に3人増えたことでにぎやかになっていた。……俺の記憶能力に限界がきて、ちゃんと面接したにもかかわらず名前と顔が一致しない以外は問題ない。ロクカワとアツシにはそれぞれの部門のリーダーをやってもらっている。


「ユウくん、本当にお邪魔してよかったの? 去年はお祝いのパーティだったけど、今回は会社の行事でしょう?」

「こういう会は賑やかなほうがいい、と言われてな。他のケモプロ関連企業にもよければ、と声はかけているし問題ない」


 この場で何か社外秘の話をするわけでもないし、来てくれる分には歓迎だ。大抵はそれぞれの会社ごとにこういうイベントをやっているから来られないが、日刊オールドウォッチの編集長のユキミのように、料理をモリモリと食べに来た人もいる。……料理、足りるかな?


「ああ、そうだ! ユウ、ピッチングセンターってもっと延長しないの!? あれめっちゃ人気じゃん!」

「1か月のところを2か月に延長しただろう」

「もっとだよ! あたしやってないし!」


 もう撤収してしまったからなあ。レンタルした弾道測定器も無理を言って期間を伸ばしてもらっていたし、これ以上は難しい。


「バッティングセンター側から常設したい、という話はされているから、それ次第ではまた設置できるだろう。その時までお預けだな」

「むー。予約埋まってて全然いけなかったしさー……なんかこう特別枠ないの?」

「年末の特番で、芸人がピッチングセンターに挑戦する、という企画があってそれには協力したが」


 わざわざ球場を借りて撮影するのだから、テレビの資本は強い。


「あー、なんかバッターにモザイクかかってる番宣見たことある! あれかぁ! いいなー!」

「ケモプロの説明も番組中に入る予定だから、こちらとしてもありがたい企画だったな。放送が楽しみだ」


 その分、撮影に付き合ったミタカやロクカワたち機器販売部は大変だった。スケジュール通りにセットアップしないといけないし、プレッシャーは相当だったろう。


「ああ、そういえば……カナの方は大丈夫か?」

「え? 何の話?」

「報道がすごかっただろう――サン選手の契約更改について」


 サンニンタロウ選手。去年、ニューヒーローことテンマダイチ選手を倒すと公言し、テンマ選手と戦える球団でなければ入団しないと逆指名。結果、テンマ選手との戦績に応じた出来高のみが支払われる契約で入団した選手。KeMPBが提供する『投球練習シミュレーター』のアンバサダー。


「ああ……あれ」

「めっちゃ迷惑だよね!」


 苦笑するカナよりも前に出て、ニシンが憤る。


「いくらテンマよりもカナに打たれたからってさ! 巻き込むことはないじゃん!」


 サン選手に対するテンマ選手の打撃成績は、15打席4安打2打点。カナが17打席10安打10打点7本塁打。

 サン選手の獲得した今年の出来高は、テンマ選手との投げ合いで4試合勝ち、テンマ選手を11打席を無安打にして、合計3100万円。ルーキーの年俸としては、契約金を考慮しなければ破格のものとなるらしい。


 そしてNPBがシーズンオフに入り、サン選手の契約更改に大きな注目が集まった。このまま非常識な契約を続けるのか、それとも通常の契約に切り替えるのか。答えはつい先日の記者会見で明かされた。



 ◇ ◇ ◇



『契約の内容、変えてもらったから、その発表だって』


 記者会見で机に肘を立てて手を組みながらサン選手が言うと、隣に控えていた球団運営側のスーツ姿の男性が紙面をもって口を開く。


『発表します。サンニンタロウ投手の来年度の年俸は420万円』


 最低保証額の提示に、カメラマンたちがシャッターを切る。


『協約により、出場選手登録期間中は、参加報酬年額1600万円との差額を支払う』


 これはつまり一軍の試合に出られる状態にあった場合、差額1180万円を150で割った約7万8700円を1日ごとに支給し、150日で1600万円を保証するという仕組みだ。野球協約上で決められたもので、どの選手にも適用される。サン選手は去年を通して一軍登録されていたので、今年も同じなら実質年俸は1600万円ということになる。


『出来高について。勝利、またはホールド、セーブ数1につき300万円』


 おお、と記者がどよめく。前年度は『テンマ選手が投げる試合で』勝利した場合しか報酬がなかった。これはサン選手に球団が期待しているという証でもある。前年度成績と同じ成績なら、間違いなく年俸アップの判定だ。


『――球団からは以上です』


 どよめきは大きくなる。テンマ選手に関する条項がない。


『じゃ、次はおれから』


 サン選手がマイクを手の中に抱え込みながら言う。


『なんかさ、基本無料の男で売っていこうと思ったんだけど、さすがにダメって言われて。んで年俸はもらうことにしたんだけど、それじゃ面白くないでしょ。だから逆インセンティブを提案したんだけど、それも球団からはちょっとって。というわけで個人的にやることにしたわけ』


 サン選手は指を一本立て――宣言する。


『オオムラカナにとられた打点1につき百万円を慈善団体に寄付する。ホームランだったら2倍、二百万円。つまりグランドスラムなら八百万円』


 どよめきとシャッター音が最大になる。


『おれからは以上だけど、なんか質問ある?』


 記者席から多数の手が上がる。スタッフが慌ててマイクを持って駆け出し、記者に渡した。


『オオムラ選手に打たれたら、とのことですが、テンマ選手については?』

『おれは勝ったと思ってるけど、諸説ある感じ? まあ、正直テンマについてはメドがついたんだよね。来年度はハッキリと勝つ予定だから、勝ち確定のインセンティブは卑怯じゃん?』

『な――』

『んで、おれに対して4割でホームラン打ってくるバケモノがいるわけ、プロの世界には。だったら、そこを改善しますって意思を見せなきゃ、球団としても困るじゃん? せっかく研究してるのにさあ、おれを出さない選択をされても困るわけ。だから、こういう条件をつけたってこと……ま』


 サン選手はニィと笑う。


『向こうさんはおれを打つだけで慈善事業になるんだから、誰も文句はないんじゃないの?』



 ◇ ◇ ◇



「うちの球団でも、サンの話で持ちきりだったよ! 勝手なやつ! って!」

「カナも取材を受けたんだろう?」

「あはは……エーコさんからあまり変なこと言わないようにって念を押されたよ。光栄です、がんばります、ぐらいしか言えなかったけど」

「あっという間にスカンピンにしてやります! ぐらい言ってもよかったよ! もう!」


 満塁打2本で年俸がふっとぶ計算だな。しかも途中で二軍送りになったら赤字。すごい覚悟だ。


「テンマ選手はどうだ?」

「さすがに少しこたえたみたいだねー。インタビューとかはニコニコして受けてたけどさ、寮だと結構口数少なくなってる。おかげで雰囲気悪くてさー……本当、余計な事してくれたよ!」

「でも、ほら。わたしとサン選手が八百長してるんじゃないかって噂もあったらしいし……」


 わざとカナにホームランを打たせている、という疑惑が週刊誌などで囁かれていた。囁いた端からユキミが「根拠がない」とカウンターを打ってくれて、そして先日のサン選手の契約更改で完全に鎮火したという話だが。


「私に打たれたら損をするってアピールすることで、その疑惑を晴らそうとしてる、そういう気遣いじゃないかな? って」

「いやー、絶対アレはテンマを煽ってるんだよ……」


 ニシンは以前からテンマ選手と相性が悪いな。


「その話はやめやめ! もっと楽しい話をしようよ! あ、それともなんか食べる? 取ってこようか……って、なんかだいぶ料理少なくなってない?」

「確かに……もうほとんどないな」

「出遅れたかぁ」


 がくり、とニシンが肩を落としたその時だった。


「お邪魔しま~す」


 開けっ放しにしていた出入口から、段ボール箱を抱えた黒尽くめの女性が入ってくる。気づいたイサが、素早く応対に向かった。


「ちっすー、どちら様?」

「あっ、初めまして! めじろ製菓のヤクワの従妹の、ヤクワナミといいます! 従姉からぜひKeMPBさんに差し入れに行ってほしいと頼まれていて……これ、めじろ製菓で作っているお菓子です」

「あ、そーなん? 助かるー!」


 チラリとイサがこちらに目線を向けてきたので、頷いた。イサも小さく頷き返すと、来訪者――ナミに笑顔を向ける。


「お菓子? マジ? チョーありがたいんだけど。でもマズかったり硬かったりしない?」

「ふふふ、思っちゃいますよね。でも実は、普通のお菓子もいっぱい作ってるんです。今日は売れ筋を持ってきました」

「へー、って持たせちゃってるじゃんね。ハイハイ入って入って、箱もうちに渡して」

「いえ、運べますから」

「やさしー! じゃあこっちの机までヨロシク!」


 料理を置いている机をイサが素早く整理し、置き場所を作る。食料を求めて寄ってきた人たちが、箱からお菓子が出るたびに歓声を上げた。


「おお、ナイスタイミングじゃん? じゃあたしも取りに行こっ……あれ?」


 ニシンが争奪戦に向かっていこうとし、足を止める。ナミがこちらに向かって歩いてきたからだ。


「こんにちは、オオトリさん! お言葉に甘えてお邪魔しに来ちゃいました……って」


 ナミは手を口元にやって立ち止まる。


「オオムラカナ選手!? それにニイミサトミさんまで!? ……なんでここに!?」

「ああ。カナとニシンは幼馴染なんだ」

「ええ!?」

「こんにちは」


 スタスタと歩み出て、カナは俺の隣に立つとニコリと微笑んだ。


「ユウくんの幼馴染の、オオムラカナです」


 ◇ ◇ ◇


「ウワ~! ファンです! あの、その、あ、握手いいですか!?」

「もちろん」


 握手をするナミの顔が赤い。


「あっ、あっ、自己紹介! あの、ヤクワナミといいます。大学1年生です。高校時代は山形県の牛追高校で、女子野球をやってました」

「そうなんだ、一年後輩なんだね。山形の牛追か……えっと」


 カナがニシンに視線をやり、ニシンは腕を組んで考え込む。すると慌てた様子でナミが手を振った。


「あっ、対戦したことないです! 大丈夫です!」

「そうだよね? ごめんね、気をつかわせちゃって。ポジションはどこ?」

「ピッチャーをやってました」

「あー、思い出した! 山形牛追のヤクワさん! NPBにプロ志望届出してたよね?」

「あ、はい……一応」


 ニシンが手を叩くと、ナミは苦笑して身を縮めた。


「オオムラ先輩と一緒の舞台で戦ってみたくて、挑戦したんですけど、箸にも棒にもかからず」

「そうなんだ。入団テストとかは行ってみた?」

「山形からはなかなか遠くて……やってる球団もほとんどなかったですし。それに、ピッチングセンターでメッタ打ちにされましたから、万が一プロになっていても今頃は途方に暮れていましたよ」

「えー、ピッチングセンター行ったんだ!? いいなー、あれどうだった!?」

「技術ってすごいなって思いました」


 ニシンに訊かれ、ナミは熱心に頷く。


「自信のある球はなかなか打たれないですし、ちょっと甘いなって思った球は打たれる。本物のバッターを相手にしている気分でした。密度の高い練習ができると思います」

「へぇ~! いいなあ! あたしもやりたかった……!」

「いいもの作れたみたいだね、ユウくん」

「注文も結構来てるんだ」


 プロアマ問わず。仕事始めから忙しくなりそうだ。


「あれは本当にいいものですよ! コンピューターの中の野球が現実に返ってきて、すごいなあって思います!」


 ナミは興奮したように言う。


「だからぜひ、KeMPBに就職したいと思ってるんです!」

「えっ。そ、そーなの?」

「はい! 以前からケモプロは注目してたっていうか、好きで見てて……だからまずは大学の春休み中にバイトさせてもらおうと思って、この間お願いしたんです……あの、どうでしたか?」

「年明けに連絡する予定だったんだが」


 年末に仕事の話もどうかと思って。


「ユーザーサポート部門も、機器販売部も、どちらもOKだということだ。希望があれば応じられる」

「やった! 嬉しいです」


 ナミは両手を口元にやって笑う。


「前回相談に乗ってもらって、それをもとに大学の先生にも相談してみたんです。やっぱりスポーツ科学の道に進んで、それをケモプロにフィードバックできたらなって思うんです」

「そういう話ならミタカの方が詳しいな。今は……他の人と話しているようだから、後で紹介しよう」

「ありがとうございます!」

「ふえー、すっごいね。将来設計がしっかりしてるというか」

「ふふふ、まだモノになるか分からないですけどね。でも、嬉しいです。ああ、どうしよう」


 ぼうっとナミの目がどこか遠くを見る。


「こんなに受け入れてもらえるなら、もっとお願いしてもいいんでしょうか」

「何か言いたいことがあるなら言ってみるといい。要望に沿えるかどうかは保証できないが」

「ですよね、言わないと始まらないですよね――あの!」


 ナミは俺に正面から向き直ると、言った。


「オオトリさん――私と結婚しませんか!?」


 ◇ ◇ ◇


「どうしてだ?」

「へっ?」


 問い返すと、ナミは目を丸くして固まった。


「いや結婚したい理由を知りたいんだが」

「え、あ、えっと?」

「……あ~」


 カナが横から遠慮がちに声をかける。


「あの、ごめんね。でもユウくんは本気っていうか……こういう人だから」

「あー、確かにね」


 ニシンが横でウンウンと頷く。


「割と悪くない雰囲気で言った『結婚しよう』、に、真顔で『どうして?』はねー。さすがユウって感じだよ」

「理由がわからないと答えようがないだろう。俺は今誰とも結婚してないから、不可能というわけじゃないし」

「な、なるほど。理由ですか……それは、その」


 ナミは少し顔を赤くして言う。


「KeMPB、ケモプロを作ったことを尊敬しているし、そ、その……好きだからです!」

「おぉー……」

「尊敬して好意をもっているということだったら他にもいるんじゃないか? 俺もたくさん、そういう人がいる」

「おぉ~」


 ニシンは何を鳴いているんだ。


「と、特別な『好き』です!」


 ……ああ、恋愛的なやつか。いまだによくわかんないんだよな、そういうの。


「気持ちはありがたいが――」

「結婚するメリットもあります!」

「メリット」

「この間相談に乗っていただいた時、オオトリさんがどういう仕事をしているか聞きました。なんでも代表としての仕事の他に、家事を一手に引き受けているとか。任せてください、私、掃除も洗濯も自分でやりたがりです。料理にも自信があります。私がその仕事を引き継ぐというのはどうでしょう? そうしたら、オオトリさんがもっと他の仕事に使える時間が増えますよ!」

「なるほど……」


 それは確かに助かるな。


「……しかしそれは2つほど問題がありそうだ」

「えっ?」

「家事をするということは家の中に入るということだが、ナミは俺以外の同居人と面識はないだろう。信用のない人間に家事を任せるのは、拒否されると思う」


 そう考えると家事――メンバーの生活維持こそ俺の仕事という気がしてきた。


「それと、結婚しなければできない業務とも思えない」

「そこはその、結婚することによって信用が得られるから」

「人が信用しているという理由だけで他の人を信用する……というのはあまりよくないと注意されているんだが」

「そ、それから!」


 ナミは胸元に手を当てて叫ぶ。


「結婚したら幸せになれます!」


 幸せ。


「夫婦に、家族になれば幸せ間違いなしです!」


 家族。


「ユウくん」


 カナに腕を掴まれる。ニシンが背中に手を当ててくれていた。俺は止めていた息を吐きだす。


「……結婚しないと、家族にならないと幸せになれないものなんだろうか?」

「えっ? えっと……」

「俺は、家族じゃないカナやニシンに幸せにしてもらった。シオミやずーみー、ツグ姉、ミタカ、ニャニアン、ライム……みんなに幸せにしてもらっている」


 今の俺はどう考えたって幸せな人間だ。


「せっかく提案してもらって申し訳ないが……」

「ごめんなさい」


 ナミが頭を下げる。


「なんだか、無神経なことを言ってしまったみたいで。……でも」


 顔を上げた時、ナミはしっかりと目を合わせてきた。


「KeMPBの力になりたい、ケモプロが好きだという気持ちは本当です。アルバイトの話、またご連絡します。……今日は、失礼いたします」

「わかった。こちらからの連絡が先になるかもしれないが、よろしく頼む」


 ナミは最後にもう一礼すると、イサに退席を告げて帰っていった。


「……はー、緊張した」


 ニシンが息を吐いて俺の背中をバシバシ叩いてくる。痛い。


「で!? あんな健気そうな子をフッたわけだけど、ユウはそろそろ恋人できたりしたの?」

「さっぱりだ。……いまだによくわからん」

「あー、そっか、まだかー……」


 そういえば俺ももう成人したんだよな。うーん……。


「ヘイヘイ! お兄さん、恋のお悩み?」

「ライム?」


 手を振りながらライムがこちらに近づいてくる。はて、おかしいな。


「今日は用事があって欠席と聞いていたが」

「まあまあ、細かいことはいいじゃん」


 ライムはコートを着たままだ。ついさっき会社に来たんだろうか?


「それより結婚がどうこうって話が聞こえたけど、お兄さんってそういうのイメージ湧かないよね」

「そう見えるか」

「うんうん。だからさ」


 ライムは――雲のように笑う。


「一回、ライムと結婚してみない?」

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