【ケモプロ】2019年度ペナントも熱い! ケモノプロ野球ドラフト会議兼発表会まとめ!【詳報版】(上)
【ケモプロ】2019年度ペナントも熱い! ケモノプロ野球ドラフト会議兼発表会まとめ!【詳報版】 /ゲーム系メディア 2018年9月10日投稿
ケモノプロ野球リーグの2018年は、獣子園の終了をもって終わった。
(画像:獣子園の遠景)
個人的には大満足の一年だった。始まった当初こそ、AIがプレーする野球の観戦は流行るのか……という不安があったものの、気づけば個性的な選手たちの興行に夢中になっていた。獣子園についてはやや薄味ではあったものの、未来のプロ選手がここから生まれるのだと思うと自然と追いかけていた。
ただ、大満足してしまったからこそ、次シーズンも同じだろうと思ってしまっていた。NPBだって再編問題や交流戦の開始以来、細かいルールや制度の更新はあっても、大枠は変わらずに続いているのだから。
しかし、ケモプロは違った。この組織はまだまだ発展途上だったのだ。
(画像:ユウが壇上で話している)
/*KeMPB代表、大鳥遊氏(以下大鳥氏)
前置きが長くなってしまったが、本記事ではケモノプロ野球ドラフト会議兼発表会で発表された内容をまとめていく。昨日は速報記事を出すことしかできなかったが(面目ない)、なんとか詳報を書きあげたのでご覧いただきたい。
時系列からすればドラフトの結果から語るべきだろうが、それは各球団・選手の紹介も含めた別記事を掲載するので、まずはとんでもない大ニュースから先に報じさせてもらおう。
・Beast League Baseball、2020年度シーズンより稼動開始!
(動画:BeSLB発表のPV)
ドラフト終了後に発表された特大の爆弾がこれだった。メジャーリーグの地、アメリカでの興行開始の報である。日本と同様、アメリカの地元を持つ6球団によるリーグで開催される。これに伴い、日本のリーグはケモノリーグ(Kemono League)、アメリカのリーグはビーストリーグ(Beast League)と呼称されることになった。
ケモノリーグは合同会社KeMPB、ビーストリーグはアメリカの法人、BeSLB LLC(Limited Liability Company)が運営する。BeSLBの代表はBertha Krueger氏(以下、バーサ氏)だ。
(動画:発表会で流れたバーサの動画)(画像:バーサのレスラー時代の写真)
バーサ氏の名前に聞き覚えがある人は、相当なプロレスファンだろう。1993年にアメリカで発足した女子プロレス団体、Bertha Clan Wrestling(1993-2013。以下、BCW)の代表にして伝説のトップレスラー『Big Bertha|(ビッグ・バーサ)』、それがバーサ氏だ。
今でこそアメリカでも女子プロレスが盛り上がっているが、当時は男子プロレスのおまけのような扱いで、スターではなく
語りだすとそれだけで一本記事が書けてしまうので要点に絞らせていただこう。読者には「プロレスラーが会社経営なんて大丈夫なの?」という疑問を持つ人もいるかもしれない。まず経営手腕については、アメリカの女子プロレス団体という(当時としては)マイナーなジャンルを20年も運営してきたことを評価していただきたい。
(画像:発表会で見せたコスプレ衣装でポーズをつけるバーサと、その後ろに立つマギー)
/*そして鍵となるのが、バーサ氏の隣の黒人女性である。
バーサ氏の秘書で、BCWの運営にも関わっていたMargaret Kapadia氏(以下、マーガレット氏)の功績も大きいと言われる。その魔術的な手腕でBCWを支え続けてきた才女。バーサ氏とマーガレット氏のタッグであれば、BeSLBの運営も不安に思う必要はないと思われる。
団体分裂を招いた伝説の敗戦(詳しくは『BCW カサンドラの裏切り』で検索してほしい)以降5年間、メディアに姿を現すことのなかったバーサ氏の新たな挑戦ということで、アメリカでも今回のニュースは大きく取り上げられているようだ。
(画像:BeSLB設立を報じる海外ニュースサイト。バーサの顔写真付き)
/*これまで覆面レスラーだったバーサ氏が素顔で、というのも盛り上がりの一因だ。
さて、BeSLBが設立されたことで、ケモノプロ野球の組織構成は以下のようになる。
(画像:組織構成図)
AIによる野球を提供する『ケモノプロ野球リーグ』は日本のKeMPBが運営し、その配下の『ケモノリーグ』をKeMPB、『ビーストリーグ』をBeSLBが運営する形となるわけだ。アメリカでリーグを始めるからといって、KeMPBが買収されたとかそういう話ではない。その点、安心した読者も多いのではないだろうか。
ビーストリーグは2019年末開始の2020年度ペナントレース(ケモプロではペナント中に年越しするため、ペナントを終了する月を基準にして年度が定められる)より開始される。その中でケモノリーグも様々な変更点があるのだが、まずは発表されたスケジュール表をご覧いただこう。
2018年
9月 ドラフト会議、契約更改
10月 キャンプ
11月 オープン戦
12月 2019年度ペナント開幕
2019年
1月 ニューイヤートーナメント(※前年のケモプロ創立記念杯と同じもの)
3月 トレード期限
5月 ゴールデンファイナル、ペナント閉幕
6月 70プレイヤーズウィーク
7~8月 オフ
9月 ドラフト会議(ケモノリーグ、ビーストリーグ合同)、契約更改
10月 キャンプ
11月 オープン戦
12月 2020年度ペナント開幕
2020年
1月 ニューイヤートーナメント
2月 交流戦
3月 トレード期限
5月 ペナント閉幕
6月 ワールドシリーズ、70プレイヤーズウィーク
7月 オールスターゲーム
8月 オフ
9月 ドラフト会議(ケモノリーグ、ビーストリーグ合同)、契約更改
表記の通り、2020年よりケモノリーグ、ビーストリーグの交流戦が行われるようになる。これにより試合数も変化し、ペナントレースは年間130試合(25回戦総当り+ゴールデンファイナル5戦)から、年間143試合(25回戦総当り+交流戦3回戦総当り)となり、NPBの試合数と揃うことになる。
となると「メジャーリーグの試合数(162試合)とは合わせないのか?」という疑問が出てくるが、ケモノリーグもビーストリーグも6球団であるため試合日程はNPBを参考にしていると回答されていた。ただし、ケモプロはNPBのルールを模倣するのではなく、独自の取り組みも行っていくとのことだ。
(画像:投球をするケモノ選手)
/*ボールについてもNPBとMLBでは異なるのだが、これまでケモプロで使用されたものを日米リーグで使うとのこと。
その独自の取り組みとして上げられたのが、6月に行われる70プレイヤーズウィーク(総力戦とも言われていた)だ。1週間かけて行われるリーグごと1回戦総当りのイベントである。
オールスターとは真逆のコンセプトで、このイベント中の5試合では1試合に18名しかベンチ入りさせられず、また5名を除いた残りのメンバー(18名ベンチに入れれば13名)は以降の試合に出ることができない。各チームに支配下登録される選手70名、全員に出番があるイベントとなっている。
普段見ることのできない選手が見れる、なかなか面白いイベントになりそうだ。チームの総合力、監督の采配の良し悪しが問われるだろう。
(画像:練習中のケモノ選手たち)
/*なお故障者リスト入りしている選手がいる場合は重複出場できる枠が増えるとのこと。
ワールドシリーズは各リーグの1位同士による決定戦(クライマックスシリーズは今のところ予定していないとのこと)、オールスターは各リーグの人気投票で選ばれた選手による試合で、こちらは説明は不要だろう。オールスターがペナント中に行われないのは季節を無視できるケモプロならではだろう。
・一軍だけが野球じゃない! 二軍、三軍、アマチュアの大規模な拡充!
さて上記のスケジュール表を見て何か気づいたことはないだろうか。そう、「獣子園」の記載がない。実は先ほどの表は一軍に関するものだけで、二軍、三軍やアマチュアのスケジュールはまた別にあるのだ。
これまでのケモプロについて話しておくと、基本的に一軍は一日三試合、二軍は一日一試合行われていた。これはサーバー台数の都合だったそうで、KeMPBはサーバー台数を増やして試合数を拡充する。2019年度リーグでは二軍が、2020年度からは三軍が、一軍と同じ一日三試合を行うことになる。
つまり日米合わせて2020年度は一日最大で18試合が放送される。時間帯がずらされるとはいえ、さすがに全部追うことはできないのではないか……と質問の声が上がったが、ケモプロの仕組みとして選手は実際に試合や練習をしなければ成長せず、練習と試合でサーバにかかる負荷は変わらないとのことで、それならおまけで放送もしようということになったそうだ。
ちなみにメジャーリーグには日本のような「二軍」はない。メジャーのチームで契約したもののベンチ入りしなかった選手は、メジャーチームと契約しているマイナーリーグのチームに預けられている。ケモプロでも二軍以下をマイナーチーム化する検討は進めているそうなので、続報を待ちたい。
(画像:獣子園の様子)
さてアマチュア方面といえば、現状では甲子園ならぬ獣子園が5~7月にかけて予選、8月に本選が行われている。プニキこと山ノ府クマ貴(高知)の活躍が来年も期待されるところだが、それはともかくとして、今回のドラフト会議で選ばれなかった3年生の選手たちはどうなってしまうのか? 気になるところだろう。
それに対するアンサーは、「大学野球リーグの開催」だった。
そもそもの話をすると、アメリカには甲子園はない。まあそれは当然のこととして、高校生を対象にした全米規模の大会もない(オールスター的なものはあるが)。州ごとのリーグ戦とプレーオフがあるぐらいだ。大学野球も、生徒数によってディヴィジョンが分かれてリーグがあり……と日本とはだいぶ違う。
日米どちらも互いの文化には違和感があるということで、完全にどちらにあわせるということはせず、あくまでケモプロ世界独自の学生野球が設定されることとなった。
(画像:ケモプロ世界の高校の校舎)
まず日米共通の仕様として、1都道府県(州)に最低8校、最大16校の高校・大学が用意される。そして年間を通して1時間の練習もしくは2時間の他校との練習試合を、一ヶ月に3度行う。
そして1都道府県(州)を2~4つのリーグに分け、10月~5月にかけてリーグ戦、入れ替え戦が行われる。1校につき3~6回の公式戦を行うことになるとのことだ。前述の練習と合わせて、これらはすべて配信される。なお名称は○○地区大会、○○リージョンシリーズとなるとのこと。
そしてそれとは別に、日本では高校生が6~7月にかけて獣子園予選、8月に獣子園本選を実施。アメリカでは大学生が6~8月にかけてCollege Beast Series|(カレッジ・ビーストシリーズ)を行う。
(画像:ケモプロ世界の大学の校舎)
これはアメリカのCollege World Series|(カレッジ・ワールドシリーズ)を模したもので、簡単に説明すると全米を8の地域に分け、それぞれに前述のリーグ戦成績優秀校8校を2グループに分けて入れてトーナメントをし、グループを勝ち上がった学校同士で決勝を行う。こうして選出された8チームでトーナメントを行って優勝校を決めるものだ。このトーナメントは全てダブルエリミネーションなので、獣子園とはまた一味違う。
KeMPB代表の大鳥氏曰く、高校生以下、つまり小学生や中学生についても検討をしているとのこと。ケモノたちの成長を見守って欲しいとかで、選手の子供を預かる保育所の配信も……と言っていたが、さすがにそれは冗談だろう。
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