【新作スマホゲーム、クラウドファンディング開始! その名も『育成野球ダイリーグ』! 早速開発者にインタビューしてみた】(下)

・観戦をさらにヒートアップさせる、最新技術の仕掛け!


 ――しかし、『育成野球ダイリーグ』は見るだけでも面白そうですね。


 狩主:ええ。試合の実況音声はアナウンサーの成澤寿男|(なりさわとしお)さんにお願いしました。軽快な実況が聞けますよ。


 (画像:アフレコ中の成澤)


 ――おお。ベテランじゃないですか。やはり野球は実況あってこそですよね。


 狩主:それから試合は動画でも公開します。なのでアプリをインストールしていない人でも楽しめますよ。


 数史:見る野球がない、という日はもうなくなりますね。


 狩主:そしてチームを応援したくなる仕掛けも用意しました。


 ――仕掛けですか。


 狩主:ええ。『育成野球ダイリーグ』では、『野球くじ』を導入します。


 ――えっ。野球くじ……というとあの、サッカーくじのような、チームの勝敗とかで当たる宝くじ?


 数史:そうです。オンラインの甲子園、プロリーグの試合の勝敗をくじの対象にします。


 ――それは問題ないんでしょうか。


 狩主:ひとつずつ説明しましょう。まず最初に、『育成野球ダイリーグ』ではゲーム内のみで使用可能なディーポイント(DP)のほかに、その購入や決裁に使える通貨として、新しい仮想通貨を導入します。名前はDailium(DLM)ですね。DLMの取引はブロックチェーン技術で記録されます。


 数史:株式会社Minocoという会社の開発する、日本発の仮想通貨になります。ちなみにゲーム中に端末側でマイニング(仮想通貨の発掘)もしていて、手持ちのDLMはどんどん増えていきますよ。


 狩主:ゲーム内アイテムはDPで購入でき、DPおよびオーナー企業の販売する物については、DLMでの取引になります。さて、野球くじですが……プロ野球で検討が進んでいるのはご存知ですか?


 ――そういえばオープン戦の期間に、導入が検討されていて、来年には開始するとか報道が。


 狩主:その流れに乗っていきます。ゲームですが現実と同じようなスポーツを見せる。『育成野球ダイリーグ』もスポーツを振興するものとして対象に加えてもらうように動きます。とはいっても、最初からはもちろん難しいので、手始めにゲーム内のポイントであるDPを使った野球くじを提供する予定です。


 数史:段階を踏んで、直接DLMでのやり取りができるように進めていきます。


 ――なるほど……まずは換金のできないゲーム内ポイントで行い、いずれ仮想通貨に移行すると。しかしゲームがスポーツ振興くじに認められるまでは時間がかかりそうですね……その可能性はあると思いますが……。


 狩主:実は他の方法でも、DLMを使ってくじを買うことができるようになると思います。ただ、少し制限があるのですが。


 ――そうなんですか? その制限とは?


 狩主:場所です。


 ――場所? ……国外、とかですか?


 狩主:いえ、国内です。IR法案(※特定複合観光施設区域整備法案)、というものが国会で審議されているのはご存知ですか?


 ――ああ。日本でギャンブルのできるカジノを作れるようにするやつですね。


 狩主:この法案が成立すれば、日本でカジノ施設が作れるようになります。とはいってもどこにでも、というわけではなく、一定規模以上の統合型リゾート施設に含まれる形で……というのが、今審議されているものですね。さてカジノができた後のことですが、その中で提供するギャンブルの内容は、店舗側が自由に決めていいということをご存知ですか?


 ――そうだったんですか。あッ、ということは……カジノ内で『育成野球ダイリーグ』の野球くじを販売するわけですか!


 狩主:そういう計画になっています。プロリーグも1チーム1日3試合、全体で1日合計18試合やるので、カジノ滞在時間中に十分、結果がでますからね。カジノに来てくじを買って、他のギャンブルをやっている間に結果が出るわけです。観戦スペースなど設けていただければ、より盛り上がるでしょうね。


 数史:購入にはスマホを使うので、なんならくじだけ買ってホテルに帰っても、オンラインで払い戻せます。


 ――なるほど。サッカーもTOTOで盛り上がってますからねえ。いや、まったく新しい試みです。これは期待しちゃいますね。


 (画像:フリー素材のカジノの写真)



・遊びはオンラインだけじゃない! フレンドリーグとは。


 ――シーズン中に育成し、甲子園に挑み、プロにドラフト指名されるのを待つ。まるで野球少年の人生のようなゲームですね。


 狩主:おっしゃるとおりです。既存の野球ゲームにも、育成後のプロ人生を歩むモードというのはありました。しかし、それはあくまで個人用のもので、ひとりのプレイヤーを楽しませることを目的としたもの。厳しい生存競争のようなものはないわけです。ですが『育成野球ダイリーグ』ではその舞台はオンラインで、全プレイヤーが共有している。


 数史:いわゆる、ガチなやつです。


 ――確かに、ガチですね。プロになれる保証もない。……あの、でも少し厳しすぎやしませんか? 毎年約3万人から約70人のプロが選ばれる計算でいいですよね? プロになれるのは約0.2%の狭き門。それに同じ人数引退があるとすると、継続して所属するのはそれこそ一握りでは……。


 数史:プロはSSRですから(笑)


 ――あッ、そう言われるとけっこう確率……いや、ないですよ? 単発狙いならともかく。回しまくれるわけでもないし。


 狩主:ええ。1プレイヤーにつき高校に送り込めるキャラクターは1人ですからね。……いちおう、初回は全球団が70人を補充しますので、840人――約3%ぐらいのキャラクターがプロになりますね。


 数史:初回ボーナスってところですね。


 狩主:しかしそれでも圧倒的多数が、プロになれないわけです。もしかしたらプレイヤーが多すぎて高校に入学する時点でオンラインに参加できない場合もあります。それでは『育成野球ダイリーグ』を全て楽しんでいただけない。ですがご安心ください。運営側の用意する全プレイヤー参加の『東西ダイリーグ』の他にも、育成後のキャラクターの活躍の場が用意されています。それが『フレンドリーグ』です。


 ――というと、フレンド同士で選手を持ち寄る感じですか?


 狩主:フレンド1人が1球団を担当する、最大12人参加のプライベートリーグですね。『東西ダイリーグ』での球団運営はオーナーしかできない遊びですが、それをプレイヤーにも解放するわけです。ドラフトも思うがままですよ。自分の育てたキャラクターばかり入れてもいいし、別のフレンドのキャラクターを入れてもいいし、そのシーズンでオンラインに登録されているキャラクターから選んでもいいわけです。


 ――なるほど。俺リーグをやれるということですか。


 狩主:クラウドファンディングのストレッチゴールに到達すれば、球団運営要素の強化もします。『東西ダイリーグ』の球団運営はオーナー企業によるリアルな物販ですが、『フレンドリーグ』ではスタジアムを作るとかグッズを作るとかの要素もいれていきたいですね。


 ――おお、経営シミュレーションにもなる、と!


 狩主:遊びを運営側で独占してはいけない、と考えていますので。ぜひ支援していただいて、ゲーム要素を拡張させていただけたらと思います。



・気になる今後のスケジュールは? まずは事前登録、バッカー(支援者)になって備えよう!


 ――育成、観戦、経営……いやあ、いろいろな要素のあるゲームですね。プレイするのが楽しみなんですが……ズバリ、今後のスケジュールはどうなっているのでしょうか?


 数史:事前登録は、本日(※記事公開日)から開始します。登録者数によっていろいろなアイテムがもらえるので、ぜひ周りの人を誘って登録していただければ。


 狩主:クラウドファンディングは3ヶ月間。8月で終了します。そしてサービスインですが……9月1日を予定しています。


 ――おおっ。4ヵ月後ですか? その、大丈夫なのでしょうか?


 狩主:ベース部分の開発はすでに完了していて、あとはクォリティアップとボリュームアップ、サーバー周りの作業中です。クラウドファンディングの結果次第にはなりますが、最初はコア部分を提供し、徐々にアップデートで完成形にしていければと。


 数史:クラウドファンディングのご支援、よろしくお願いします。


 hiramin:特にオーナーになってくれる企業さんだね。


 ――なるほど。ところでストレッチゴールにはスマホ以外の機種への対応、なんかもありますが。


 狩主:達成後に移植を始めます。まずは、スマホ版ですね。


 ――わかりました。すべては読者の皆さんの応援次第ということで。どんどん支援していきましょう!


 狩主:それから株式会社カリストでは、『育成野球ダイリーグ』の開発・運営を手伝ってくれる人材を募集中です。僕たちと一緒に新しい野球ゲームを作りたい人は、ぜひご連絡ください。


 ――おや、いいんですか記事に載せて。人が殺到するのでは?


 狩主:事務所の席にはまだまだ余裕がありますから。


 ――ちなみに希望する職種なんかはあります?


 狩主:職種に限らず募集していますが、強いて言うならグラフィック系の方が来てくれるといいですね。


 ――わかりました。それでは、本日はありがとうございました。



 『育成野球ダイリーグ』。新しい野球ゲームは、育成だけでなく観戦にも最新のトレンドを盛り込んできた意欲作となるようだ。若き現役高校生社長が率いる新会社の今後に注目したい。

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