【新作スマホゲーム、クラウドファンディング開始! その名も『育成野球ダイリーグ』! 早速開発者にインタビューしてみた】(上)
ゲーム化されるスポーツの中でも、日本人が特に好む野球ゲーム。一大ジャンルのそれに、新しいスマホ向けゲームが名乗りを上げた。その名も『育成野球ダイリーグ』。果たしてどんな内容になるのか? いち早く情報を入手した編集部は、早速開発元の株式会社カリストにインタビューを行った。本稿がゲーム内容の世界初公開の記事となる。ぜひ最後までご覧いただきたい。
(画像:育成野球ダイリーグのロゴ。子供向けアニメの必殺技風)
(動画:育成野球ダイリーグのPV)
・社長は現役高校生!?
――本日はよろしくお願いします。まずは自己紹介をいただいてもよいでしょうか?
高梨数史氏(以下、数史):高梨数史|(たかなしかずひと)です。以前は別のゲーム会社で働いていました。本作ではプロデューサーを務めます。
(画像:数史の写真。顔の丸い中年の男性)
平泉氏(以下、hiramin):平泉|(ひらいずみ)……というより、hiraminと言ったほうがいいよね?
――ブログ見てます。
(画像:平泉の写真。細身でくせ毛の髪の男性)
hiramin:ありがとう! まあ、平たく言うとデイトレーダーです。カリストさんの株主で、資金提供もしてるってことでひとつ。いちおう取締役だけど、ゲーム制作のほうはあまり口出ししてないんだ。
高梨狩主氏(以下、狩主):高梨狩主|(たかなししゅうと)です。株式会社カリストの代表取締役社長で、『育成野球ダイリーグ』のエグゼクティブ・プロデューサーです。今日はよろしくお願いします。
(画像:狩主の写真。黒髪のおとなしそうな男子高校生)
――お二人は苗字が同じですが……それに狩主さんは学生ですか?
狩主:はい。今年で高校二年生になります。数史は叔父にあたります。
――おお、現役高校生社長ですね。甥が社長で叔父がその部下、というのも珍しい気がしますが……どういう経緯で会社を作られたのでしょうか?
数史:二月の末頃でしたかね。狩主からゲームを『運営』するにはどうすればいいのかと質問を受けまして。『作る』には、という質問は職業柄、親戚や知り合いの子供から尋ねられることが多いのですが、いきなり『運営』の仕方ときたので興味が出て。それで詳しく聞いたところ、非常に明確な理念とアイディアがありましてね。これは、大人として全面的にバックアップして実現するべきだと思ったんです。それで、新しい会社を作ることにしました。
――そして作り始めたのが『育成野球ダイリーグ』、ということですね。……すいません、おそらく読者の方も気づくとは思うのですが……現役高校生社長で、野球ゲームという共通点から、どうしても昨年からサービスを開始している『ケモノプロ野球リーグ』(以下、ケモプロ※)を思い浮かべるのですが。
※ケモノプロ野球リーグ:2017年に開始したバーチャルな野球観戦サービス。選手は全ていわゆるケモノ。
狩主:それは仕方ないことですよ。僕だって連想します。ただ、ケモプロがなければhiraminさんと知り合うこともなかったですから、いい縁を結んでもらったと思っていますよ。
――ケモプロが繋いだ縁、ですか? たしかにhiraminさんはたまにケモプロのことをブログで書いていますが。
hiramin:実はね、ケモプロの球団オーナーになろうとしていた時期があったんだ。あのコンセプトはすばらしいから、ぜひ株を買おうと思ったんだけど……KeMPBって株式会社じゃないじゃない? だから、なら出資しようかと思って球団をね。ところが、実は契約直後に株で失敗しちゃって(笑)
――そういえば一時期、ブログが消えていました。
hiramin:いやー……とりあえず手持ちの金で海外に行って、綺麗な海を見ながらどうやって死のうか考えてました。独身だし死ねばなんとかなるかなあって。……で、ふと残高を確認したら、KeMPBさんに支払った契約金が返金されてたんですよ。でも損失を埋めるには全然足りなくて。だからてきとうな仮想通貨にぶっこんで忘れてました。で、海を見るのにも飽きたなあ、死ぬなら日本で死んだほうがいいよなあ、って日本に帰ってから、そういえば仮想通貨どうなってるかなってチェックしたらえらい利益がでてて。借金を利子ごとまるっと返してやりましたよ。
――……なかなか衝撃的なお話ですが、これ載せていいんでしょうか。
hiramin:負債は全部返したし、今も誰も文句言ってないからいいんじゃないの? そんなわけでブログも再開して、ケモプロも観戦して、盛り上がってるじゃない? だからオーナーになりたかったなあって呟いてたんだけど、そうしたら狩主くんから声をかけてもらってさ。それで出資することにしたわけ。
――なるほど。奇縁ですね。そんなhiraminさんに目をつけた狩主さんですが、会社の社長になっていかがですか。
狩主:月並みですが忙しいです。けれど今時、高校生社長なんて珍しくないですから。日々勉強しながら、周囲の人に支えられて仕事をしています。楽しいですよ。
・育成野球ダイリーグとは?
――では早速、ゲームについて質問していきたいと思います。『育成野球ダイリーグ』。スマホアプリとのことですが、どのようなゲーム内容なのでしょうか?
狩主:本作は3パートに分かれているゲームですが、まずはタイトルにもかかっている『育成』部分からお話したいと思います。野球ゲームというといろいろありますが、やはり日本人が一番好きなのは、オリジナル選手の育成じゃないでしょうか?
――確かに。対戦より育成の方が好きだ、という人は多いですね。
狩主:ですので、まずは第1パートの育成ですね。プレイヤーは甲子園を目指す球児を育成します。最初に決めてもらうのは球児の外見ですね。各パーツの選択、サイズや位置の調整ができるようになっていて、オリジナルの外見を持った球児が作成できますよ。
(画像:数パターンの4頭身のキャラクター画像)
――身長もいじれるんですね。おお、女子も?
狩主:もちろん、女子選手も作れます。現実にもタイガ選手や大村選手みたいな人はいますから、ゲームで作れないのはおかしいですからね。当然、性別や体格で性能差はありませんから、好みのキャラクターを作ってもらえればと思います。
――あとは利き腕やフォームの選択とかですか。で、このキャラクターを育成すると。
狩主:はい。キャラクターは高校一年生から、三年の夏までの期間を育成します。複数のシナリオを用意しますが、その中で選んだ選択肢や練習メニューによって能力が上がり、特別なイベントに成功すると特殊能力を得る、というような形ですね。
(画像:練習メニュー選択画面と、キャラクターの能力が表示された画面)
――能力は、心技体の三つだけ……ですか?
狩主:いえ、その三つは総合値の表示ですね。たとえば『心』はさらに、判断力、決断力、耐久力、回復力……などに細分化されます。
――判断力と決断力はなんとなく分かりますが、耐久力と回復力? 心、にですか?
狩主:重要な場面で失敗した時などに、キャラクターはストレスを受けます。限界を超えると病気になったりパフォーマンスが低下したりするんですが、その許容量と、ストレスから回復する力ですね。メンタル面はやはり、スポーツで重要な要素ですから。
――スポーツの経験が?
狩主:ええまあ、少し。ステータスですが『技』はさらに『投』『打』『守』の中で細分化されます。高めのコントロールがいいとか、フライを打つのが上手いとか、ゴロの処理が上手いとかそういう個性を出すためのですね。『体』は手首の力、走力、肩の力、スタミナなどです。それぞれの評価を総合して、心技体をランク付けしています。
――最高ランクはS? オールSを目指すのは難しいですか。
狩主:綿密な計画を立てて、その通り進めても難しいですね。ある程度は切り捨てる必要があるバランスです。取捨選択から個性が生まれると思います。
数史:どうしてもうまくいかないとか、後一歩のところで……という時のための救済処置として課金要素は用意しますが、基本的に無料でがんばれるようになっています。
――シナリオの中では試合、キャラクターを操作して野球をするような場面もありますか?
狩主:試合はありますが、操作の上手さを競うことはしません。皆さんに気軽に楽しんでもらいたいと思っていますからね。そういうわけで、試合は簡単な『狙い』を指示して、あとはオートで任せる感じですね。ライト方向にフライを狙って打つ、とか、低めで打ち取る、とかそういうことを設定できます。その結果によってまた成長する形ですね。ああ、結果といっても安打の数だけを見るようなものでなく、守備や走塁も見ますよ。打撃だけ強い選手が強くなっていく、ということはないですね。
(画像:試合中の画面)
――なるほど。育成にかかる時間はどれぐらいでしょうか?
狩主:集中してプレイすれば、1日で1キャラクターができるぐらいですね。
――1日1キャラクターですか。ということは、複数キャラクターを育成する前提ですか?
狩主:最大25人まで作れます。転生要素もあって、前回作成したキャラクターの能力に応じて一部ボーナスを得て再プレイすることもできますよ。ああ、その結果前より弱くなったら、元に戻すこともできますのでご安心を。転生を繰り返せばオールS……になるかもしれませんね。
――育成したキャラクターはどうなるのでしょうか?
狩主:はい、そこからが第二パートの『甲子園』になります。
――甲子園、ですか? 育成中のシナリオで、高校三年間を過ごすということは、すでに甲子園に挑戦しているのではないかと思いますが……。
狩主:ええ、もちろんシナリオ中にも甲子園には挑戦します。うまくいけば優勝もしているでしょう。ですがそれは、オフライン……個人のゲームの中での話です。
――というと……。
狩主:はい。第2パートはオンライン……全プレイヤー参加での甲子園に挑むゲームになります。
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