ヘラジカ

 ヘラジカが1人でへいげんちほーを歩いていると。


「ん? あいつ強そうだな」


 1人のフレンズを見つけた。


「おい、お前。私と勝負しないか?」

「え! ボクは勝負しないよ」

「お願いだ。ちょっとだけでいいんだ。勝負してくれ」

「ゆったりしたいんだけど」

「そうか。勝負したかったが、しかたない。そーいえば、お前私に似てるな。名前はなんと言うんだ?」

「………」

「? どうしたんだ? 自分の名前がわからないのか?」

「ちがう」

「? なら、なんだ?」

「…ボクは、ヘラジカ型のセルリアン。セラジカン」

「! セルリアンだと」

「セルリアンだけど襲わないから安心して」

「本当に襲わないのか?」

「うん」

「うーん。私のセルリアンか。勝負したら面白そうだが」

「勝負しないよ」

「……ん? 私のセルリアンがいるということは、ライオンのセルリアンがいるんじゃないのか?」

「たぶん、いると思う」

「おぉ! そいつは強そうだ! セラジカンも一緒に来ないか?」

「ボクは行かないよ」

「それは残念だ」


 こうしてヘラジカは、ライオン型セルリアンを探す旅に出ました。


 の の の の

の の の の

 の の の の


 数日後


「お前がライオンのセルリアンか?」

「そうだよー。ライオン型セルリアンのセルイオンだよー」

「私と勝負しよう」

「いいよー」


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