第32話 酸いも甘いも楽しまなきゃ損しちゃうよ!
私、光の錬金術師である伊奘諾雷羽と私の姉である伊邪那美霊羽の2人は学園武闘祭の開催準備の間に学園を襲撃した妖怪、九尾の狐の騒動をなんとか人間側と妖怪側でなんとかこよなきように収めるというある意味では非常に重要な任務を2人の会長と鶴崎天音から依頼を受けて私と霊羽姐とともに妖怪の住む街、いや今は妖怪の住む横丁と言ったほうがいいのだろうか、そこに向かっていた、とは言えその妖怪の住む街、横丁に向かうのは実は私と霊羽姐の2人は初めてではないもちろん黒斗も含めてものことだが、なぜならそれはかつて漆黒の銀翼に私たちが所属していた頃の話だが妖怪の側と話をつけるために私達は妖怪の住む街、横丁に赴きそこで妖怪の総大将であるぬらりひょんとお互いの話し合いのうえで和平を築いたのだ、霊羽姐は基本的な心情とモットーとして酸いも甘いも楽しむことを心情にしているからか久々に赴く妖怪の住む横丁に向かうことを非常にワクワクそわそわしている、そもそもぬらりひょんや人の言葉を理解している妖怪の強さと実力は誰しもが知る折り紙つきだ、街の裏通りを私と霊羽姐は歩いていくと何処かで何かの結果と境界の境に入り気がつくとあたりは夜になりちょうちんがどこか懐かしい街の灯りで夜を照らしていた、そこには人ならざる目には見えないものである鬼などの妖怪達が次々と街を歩いているそして私と霊羽姐の服も妖怪の横丁に入ると同時に変化した青と花柄をあしらった浴衣着物を私は気がついたら着ていた、霊羽姐は銀色に鯉をあしらった浴衣着物を気がついたら着ていたが霊羽姐は瞬く間に気がつくとその状況に順応していた、さすがは我が姉、ちなみにこの妖怪の横丁では猫又や狛犬も飼っている妖怪達もいる、そして食べ物に関して言えば普通の人間ならまずびっくりして腰を抜かすほどの異様な料理が多い、霊羽姐はましてやその身体に鬼の一族である酒呑童子を宿している、霊羽姐は私に「酸いも甘いも楽しまなきゃ損しちゃうよ!」と私に言った、私は霊羽姐に「そうだよね!ここはいつ来ても涼しいわねぇ〜」と言った、そう言っている間に歩いてる妖怪達をぬらりくらりと通り抜け妖怪の総大将が自ら姿を私と霊羽姐の2人の目の前のそしてその姿を現した、そう、彼こそが全ての妖怪を統べる総大将、ぬらりひょんその人そのものだった、能力は発揮してなくてもその背筋が凍る程の恐ろしい実力を私は確かに感じていた、そしてその実力をじかに感じて霊羽姐の身体に宿す鬼の一族でトップクラスの実力を誇る童子である酒呑童子が反応するぐらいだ、ぬらりひょんは私と霊羽姐の2人に串に刺された焼き鮎を差し出すと「今回の一件について我々も思うところがある、妖怪側の下級妖怪達への対処が遅れたことも詫びよう、それとここ最近我々の世界の均衡も崩れつつあることもちょうど話し合いたいと思っていたところだ、そして何より光の錬金術師様もいるのは正直喜ばしいところだ」と言った、そう、どうやらこの一件に関わっていたのは錬金術師であることがぬらりひょんの言葉でようやくだがはっきりした、目的はおそらく賢者の石と真実の扉へのアクセスだろうとこの時点で私ははっきりと理解した、だからこそ漆黒の銀翼に元所属していた私たちの力をぬらりひょん達は妖怪達は必要と感じていたのだろう。
こうして人間側と妖怪側の話し合いは今まさに行われようとしていた。
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