第31話進み始めた道を握りしめた刃で切り拓いて

私、伊奘諾雷羽が鴉黒斗と伊邪那美霊羽と無事に出会い妖怪である九尾の狐を無事に退治した後、私は何故か頭の中でセフィロトの樹つまりは世界樹が描かれた真実の扉の前に立っていた、そう、これは私が何より1人の錬金術師として選んだ答えであり道だったからだ、私は今は本名を等価交換で奪われて力は光の剣と光の魔道書を頼っている変身能力も移植手術で手にしているが変身するにしても全力を出しきれない今の状態の私では、足手まといだ、真実の扉に前に立つもう1人の私こそが私の本名の姿、伊邪那美雷羽だ、本名の私は私に「これがあなたの選んだ答えなのね、最も禁書庫にちかづきやすい学園に来たわね」とそう、今の私には本名の私の力を使うためには禁書と呼ばれる魔道書をどうしても手に入れる必要がある、それは漆黒の銀翼に所属していた時にある戦いで錬金術を使って真実の扉にアクセスした代償で私は本名を失っているからだ、私は本名の私に「ええ、そうよ、昔の仲間達も今の仲間達もいるそれに学園武闘祭じたいは私自身が正直なところ興味あるのよねぇ」と告げた、本名の私は私に「そうなのね、じゃあ私はあなたをいつもの通り見守ってあげる。真実の扉の番人としてね」と、そして気がつくと私たち生徒会長から生徒会室に呼び出されていたどうやら霊羽姉の言う通りの情報通りで生徒会は私たち漆黒の銀翼についての情報をどうやら知っているようだった、そもそも私は能力を移植され手にした魔道書を自らに取り込むことで初めてそしてその変身能力を発揮するからだ、会長は黒斗にこう尋ねた「元漆黒の銀翼の所属メンバーとしての意見を正直に聞きたい、君は昨日の妖怪と戦ったことがあるか」とそう、漆黒の銀翼に元所属していたメンバーは皆それぞれに妖怪との戦闘経験がある、それを知っていてか生徒会長は黒斗に九尾の狐と戦ったことがあるか問うているのだ、その問いに黒斗は会長に「イエスかノーかで答えるとしたらイエスだ、実際、九尾の狐は下級妖怪クラスでも厄介な相手だ、そしてそれに加えて生徒たちの今の実力では手も足もでないのが関の山だろうな」と霊羽は「下級妖怪で九尾の狐は人の恐れを食って生きているから倒せたのは不幸中の幸いよ、そもそも十夜も天音も今回が初めて妖怪との戦闘だったから」と会長は黒斗と霊羽に「それを聞いて安心したやっぱりうちの学園も君のところの学園も漆黒の銀翼に元所属していたメンバーは今は必要不可欠だな」とそして会長との会談が終わった後、私は1人月を眺めていた私が錬金術師になったのは漆黒の銀翼に所属して入る前のことだ、べつに私は錬金術師に憧れていたわけではない、ただそれだけの力を持っていたのに何もせず全て話し合いでは解決出来ないこともあると私が一番誰よりも知っていたからだ、そして私は世界の均衡を守るために錬金術師となって光の剣士と光の錬金術師の称号を得た、何を今更だ、妖怪にだって話し合いをできる奴は確かにいるが彼らが妖怪の世界の均衡を必死に守っていても下級妖怪たちは人々を襲う自らを恐れられるためだけに、もう、今の私は迷いはしない1人の錬金術師として1人の剣士として進み始めた道を握りしめた刃で切り拓いていくだだそれだけのことだ、次の日、私は体操服のブルマ着替えて体育の授業のさなか十夜とお互いの剣術をぶつけていたお互いに木刀だが十夜の覚悟も剣を通して感じた、確かに彼女、十夜の剣戟は重いがそれだけではない妖怪と初めて戦って自分自身の実力の足りなさを嫌というほど彼女自身が実感したからだろう、剣術では互いに一本ずつとりながらも手合わせを汗をかきながらも続けた、もうじき梅雨がやってくるそうなると下級の妖怪はいたるところで出やすくなる夏になればなおさらだ、十夜は私に「妖怪と初めて戦って実感したいかに私たちの実力でも妖怪に敵わないかってことだから黒斗と同じ漆黒の銀翼に元所属していたあなたとならいい手合わせの相手になる!私は刀でしか語れないところあるから!」と期待の目を私にむけて輝かせていた、当然と言えば当然なのだろう、少なくとも漆黒の銀翼に元所属していたメンバーは全員妖怪との戦闘経験があるもちろん私もだが、私は十夜に「だったら信じたその道を切り拓いていきなさい!それがあなたの答えになる」とこうして私の学園での日々の1日目は過ぎていくのだった。

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