第30話 どれくらいの代償がいる?手放したくないのはどれ?
まだまだ学園武闘祭の準備の真っ只中、深夜に俺は伊邪那美霊羽のところの会長に呼び出された、俺は会長に「あんたが霊羽のところの会長か、漆黒の銀翼についても情報をもっているんだろう?」と俺は会長に問いかけた、そしてその理由は俺と霊羽が所属していた漆黒の銀翼という組織は世界の均衡を守るために結成された組織でありテロ組織潰すこともあったからだけではない、すると会長は俺に「うちの生徒の中に妖怪に襲われた者たちが数名いる、漆黒の銀翼に元所属していたならわかるだろう?学園武闘祭を無事に行うためにはその妖怪を撃退あるいは退治する必要がある」とつまり会長はこう言いたいのだろう、妖怪相手は学園の生徒たちは未経験だ、そしてそれはもちろんうちの学園の十夜も天音もだが、次に会長がもたらした情報は俺と霊羽にとっては非常に喜ばしい情報だった、会長は俺に「漆黒の銀翼に元所属していたメンバーの1人が今、その妖怪を追って学園にいる、彼女は光の剣士であり錬金術師だ」と光の剣士であり錬金術師だということは疑う余地はない必ずあいつだ、不思議と俺には確信があった、錬金術師の組織は最終目標は賢者の石を作り出すことだったが、今は世界の均衡を保つために賢者の石の研究はできなくなっている、漆黒の銀翼にもメンバーのなかには錬金術師が確かにいた、ドアを開けて霊羽と天音の2人が会長の部屋に入ってきた、どうやら会長に呼ばれたらしい今は学園の護衛に十夜がいるがそもそも十夜もだが妖怪との戦闘経験はまったくと言っていいほどの皆無だ、そしてその頃、学園では十夜が火の精霊の鎧と木の精霊の鎧を身にまといその妖怪と戦っていた、日本刀の剣戟をするりとかわすと火花とともに十夜はキックで吹っ飛ばされて日本刀が地面に土煙とともに突き刺さったなんとか立ち上がった十夜は「こいつが黒斗の言っていた妖怪か、こんなのと黒斗と霊羽は戦ってたのか!」とそのことを連絡で知った会長は俺にこう言った「君の力はどれくらいの代償がいる?手放したくないのはどれ?」とそしてその質問はかつて漆黒の銀翼に所属していた時に錬金術師のあいつに言われた質問だった、その質問を頭で答えを考えながら俺と霊羽、天音の3人は十夜の元に火の精霊と雷の精霊、火の精霊と水の精霊、火の精霊をその身まとい変身してむかった、天音の拳法も軽々妖怪はかわして火花とともにキックの一撃で天音を吹っ飛ばされた、天音は「たしかに妖怪ね、強い」と言った、俺は雷の速度でその妖怪の速度についていき必殺技の八咫烏雷光業火撃をパンチとともに叩き込んだが、妖怪は多少火花とともにダメージを食らった程度だ、すると誰かがまずいと思ったのか錬金術を使い妖怪の両足を地面に錬成して固定した、俺は霊羽に「今だ!」と叫んだ、霊羽は地面に突き刺さった十夜の日本刀を掴み妖怪にむけて霊羽の必殺技の応用技である酒呑童子業火斬を決めてその妖怪は火花を飛び散らせて爆散した、なんとか妖怪を倒せたが誰かの錬金術のサポートがなければ俺たちはおそらく危うかったのだろう、すると校舎の影から拍手しながら金髪の錬金術師の女の子が現れた、ワインレッドの瞳に背中に赤色のマントを羽織り、マントには錬金術師の紋章が輝いていた、そして両足には白と黒色のラインのニーハイソックスを履いている、グラビアアイドル顔負けスタイルに服装は肩出しに胸だしの錬金術が非常に使いやすい青色と赤色のラインの入った制服だ、金髪のロングヘアに銀の剣の髪留めをしている彼女には助けられたそして霊羽は彼女の名を呼んだ「お久しぶりね、光の剣士、錬金術師の伊奘諾雷羽」とそう霊羽と彼女、雷羽はその一族は違えど一族違いの姉妹なのだ、そして俺と霊羽が漆黒の銀翼に元所属していた時にともに戦っていた仲間である、雷羽は錬金術師だ、そして何より今まで俺と霊羽の2人にどれくらいの代償がいる?手放したくないのはどれ?という実に錬金術師らしい質問をしたのも彼女だった、雷羽は「ほんとうに久しぶりね!漆黒の銀翼解散以来かしら?霊羽姉さん、黒斗」と雷羽、彼女は錬金術師を使うと霊力を代償として消費するが俺や霊羽や天音や十夜と違い霊力不足はない、この再会が学園武闘祭の開催に後々に大きな影響力を与えていくことになる、今回戦った妖怪は九尾の狐だ、錬金術師の雷羽とは相性が非常に良い相手だっただけに雷羽は九尾の狐と戦闘している俺たちのサポートに回ったのだろう、雷羽は錬金術師になると同時に代償として伊奘諾という名を手にした、手放したのは伊邪那美という名だ、錬金術師になる以上は等価交換としてどれくらいの代償と手放すものが必ず必要不可欠だったのだ、つまり彼女は錬金術師として世界の均衡を守るために雷羽は姉妹である霊羽と同じ名を自ら代償に差し出して手放したのだ、そしてそのことを知っていたのは会長を含めた俺と霊羽の3人だけだった。
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