華やかな役者にしかスポットのあたらない歌舞伎の世界に、無くてならない「つけ打ち」に題材を据えたのは、舞台と裏方の仕事を大切にしている作者の感性が滲み出ている点が素直で、優しい人柄を感じる。京の町が、伝統と雅さを持ち続けられるのは、数多くの裏方さんが居られるからであり、その裏方が「吾も吾もと主張しないが、はんなりは無くしていません」の気高さが感じられる作品でした。
つけ打ち。ようやく、お役目の正式な呼称を知る事が叶いました。 つけ打ちの人間国宝に弟子入りした東山トビオ。歴史ある京都を舞台に、歌舞伎の世界やその用語、観光地にまつわる解説も織り交ぜながら進む…続きを読む
林のぶお氏さすが京都検定一級!
今出川大学、衣笠大学。さっと読みました。熟読したくなる作品です。
もっと見る