はいどうも、七四六明です。拝読させていただきました。評価させていただきたいのですが、近況ノートがないためここでさせていただきます。
まず第一印象として、自分はタイトルと第一話の名称と開幕一番のシアンの台詞。この三つで、あ、これはコメディを主軸とした作品なのかなと思いました。
ですが幕を開けば、内容は実にシリアス。愛に裏切られ、無一文にまでなった少女シアンが、大金を手に入れてから繰り広げられる緊迫のストーリー。見事に裏切られました。とてもいい裏切られ方です。
シリアス展開の作品は冒頭も静かに状況説明やら今起こっている世界の描写から入るのが多いです。その中で第一声が「この世は金よ! 金! 金! 金!」なんて、素晴らしい掴みだと思いました。
ただ思うのは、ちょっと追及が甘くありませんか?
九話という短さでよくまとまっているかもしれませんが、自分としては彼女の極貧生活も見てみたかったです。
回想されるのは彼女の公爵家時代の話ばかりであり、ホームレス生活をしていたときの回想は本当に軽くしかありません。
確かにやり過ぎも主軸をこんがらせる要因なので注意なのですが、やらなさ過ぎもまたどうでしょう。シアンがどのようにホームレス時代を過ごし、大金を手に入れるまで生きてきたか気になるところです。
彼女にとってはそれはトラウマであり、思い出したくもない過去なのかもしれません。でもだからこそ、それを思い出して涙し、時には吐き気すら催すときだってあったはずだと思うのです。
大金を手に入れて、その大金が正体不明のXであることにばかり怯え、またそれを失うことに怯えているのもまた自然です。いいと思います。
ですが、彼女にとってはトラウマになっただろうその生活っぷりに、余りにも触れなさすぎなのではないでしょうか。そう思えてなりません。
貴族時代に平気で食べていた肉を、グロテスクだと思うところがありますね。それと同じくらい、虫だってグロテスクと感じたはず! そこを書いてほしいのです! はい!
と、少し長くなってしまいましたが……ともかく、とてもいい作品なのは事実。これが埋もれていて、ましてや★2ですって……!
というわけで、当作品にレビューを付けさせていただき、自分の方でも宣伝したく思います。どれだけ効果があるかは存じませんが、わずかでも人の目に触れる機会は多くなるでしょう。
失礼ながら見させていただきましたが、当作品の閲覧履歴を見ると、一話で厭きられて読者を逃すなんてことはないはずなので、人目にさえ触れれば読まれるはず!
というわけで宣伝します。はい、今すぐにします。絶対に絶大に読まれるようになるとは約束できませんが、この作品がより多くの方に読まれることを祈っております。
と、長々と失礼しました。これからも筆の進みが速やかであることを。では、失礼します。
面白かったには面白かったです
ただ一つ、シアンは守銭奴ではないです。
本物は買い物するときに必ず値切ります。鶏ガラ見て気持ち悪いと言う前に、へばりついた肉を目当てにどうせ食べられなくて捨てるんだからただでくれ、ぐらい言わないと守銭奴ではないです。
シアンの育ちの良さは伝わるのですが、お金に汚いゲスな部分が足りなかったかと
それで最後に邪魔な鞄を捨てられたら完璧だったかと。
おしい、というのが感想です。