第24話

パン屋で焼き鳥を買ったのは僕だった。誰もいないさびれた洋風なカフェの中でこっそりと脇から焼き鳥を取り出して口に運んだ。

「お兄さんそんな……」

「あ、いやはや」

そんな感じで僕は警察に逮捕された。

大きな太陽と丸い月が融合した。

警察官は僕に言った。

「お前が真面目に生きないから俺がこうやって働いてるんだよ」

「知りませんよ。僕はこの27年間真面目に生きてきた。太陽と融合した海のように」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る