CZちゃんはメンテ中? ~遊ばれるルプスレギナ?~
カメラマン:ソリュシャン
音声:ナーベラル
小声で戸惑うユリ・αを他所に、カメラは回る。目の前に差し出されたマイクを前に、読み始めた。
『これは、CZΔがシステム・メンテナンスのために、
CZちゃんはメンテ中?
『CZΔは、ナザリックの全ての
未知の現状での、機密の漏洩という危険性を憂いたアインズにより、《コントロール・アムネジア/記憶操作》による、記憶消去を施されたため。
CZΔの同意のもとに行われたこととはいえ、記憶操作は非常に危険を伴う行為であり、そう容易く繰り返すには、大変大きな代償/MPが伴う。そのため、消去された記憶の復活が起こりうる可能性と、操作されなかった記憶の齟齬を危惧し、定期的に整合性を確かめるために行われる』
ちゅぃい~ん、ずきゅ~ん、ばきゅ~ん、ちゅどゎおおぉん!
『博士曰く、その為だけに作られた、
メンテナンスのために必要なこと、それはゆとりであり、遊び。ゆとりが無いと、必要な増設をすることが出来ず、遊びがないと、有事の際に限界を迎えただけで破綻してしまう。『そのためにも、ギリギリ限度一杯までのゆとりと、無謀な遊びを必要とするのであ~る!』と御高説を述べ上げた』
その結果が、自称:
!!! !!! !!!
るぷるぷるぅ~うっぷぅ~るぅぷっるっぷ!
普段と変わらぬルプスレギナが、らしからぬ
「どうも~! CZです! 誤解です! 一円で手に入れられるなんて、まったくの誤解です!」
/// /// ///
実際のところ、一円玉製造に掛かる諸々の経費で一円を超えている。実際には、1.2円かかるとか。
アメリカの1
そして、メキシコのペソで最小単位の硬貨に至っては、ゴマ粒よりは大っきかった。一円の1/5位? 小さすぎて困った。そして、【大抵】の場合、釣り銭の小銭は対応できないと切り捨てられる。(実体験)
/// /// ///
メンテナンス中、おもわぬ何かが起こり得る場合に備え、記録しておくためのカメラ。
「ねぇねぇ、ルプスレギナぁ。アウラ様とマーレ様のフルネームって、知ってるよね?」
普段であれば、絶対に考えられない。ピトッと、しなだれ掛かるCZΔに、心底面白そうな笑顔を浮かべているルプスレギナ。
「え? そりゃ当然しってるっすよ!」
「じゃ~あ~、言ってみて?」
「アウラ様は、アウラ・ベラ・フィオーラ。マーレ様は、マーレ・ベロ・フィオーレっす!」
得意気に答えるルプスレギナ。
「じゃあ、お二方のミドルネームは?」
「それは、アウラ様はベラ。マーレ様はベロっす」
「
「え?」
「どうして、アウラ様はベラで、マーレ様はベロなの?」
「ど、どうして・・・えっと・・・」
ぷるぷるぷ~る! 言葉に詰まるルプスレギナを他所に、更に追い詰めるCZΔ(メンテ中)。
「どうしてか、答えられるよね? (
「え~っと、え~っと・・・アウラ様がおしゃべりで・・・! マーレ様がよく見た目で
ルプスレギナが考え出した迷答を聞いた途端、
【
CZΔの頭部が真っ赤な憤怒の様相を浮かべながら、普段の10倍ほどにまで膨れ上がり、漏れ出た蒸気を撒き散らしながら拡声した!?
「
蒸気が漏れ出たことで冷却されたのか、10倍からその半分の5倍まで絞んだ
「じゃあ。CZちゃんは、正解を知ってるはずっすね?」
「そりゃぁ、モチロン。アウラ様は
「・・・
「
・・・ ・・・ ・・・
CZった
「ねぇねぇ、ルプスレギナぁ。ピザって、知ってる?」
「え? そりゃ当然っす! 今日も食べてきたっすから」
「じゃぁ~あ。ピザって、
「う、さ、流石に59回は・・・」
「えぇ~? できないのぉ~?」
覗き込むようにルプスレギナを窺うCZΔ。
「う。も~、分かったっす! ピザピザピザピザ~(中略)~ぴざぴざぴざぴざぴざ! これでどうっすか!?」
「ぶっぶ~ぅ! 只今のカウント、46回です」
「・・・ぴざぴざぴざ~(10回分)~ぴざぴざぴざ」
「じゃぁ、ここは?」
「
「…………
「えぇ~、そりゃないっす」
「じゃあ、ルプスレギナぁ。ピザってさぁ、そもそもどんな料理?」
「え~っと、アレっす。丸くてトマトソースが掛かってて、サラミとかベーコンとか、色々【チーズ】と一緒に載っけて焼くやつっす!」
「
「よっしゃっあっ! CZったっす!」
「じゃあ、チーズが無かったら、なんて料理なの?」
「ふぇ? チーズ抜き・・・ピザ? いや、トーストっす!」
【
「え!? やらかしたっ!? ぅうぅ~、正解は?」
「正解は、チーズのないピザは、トルコ料理の【ピデ】で~す!」
「し、知らないっすよ~! そんなマニアックなのはっ!」
「ちなみに、ナザリック食堂で頼む時は、【チーズ抜きピザ】って伝えれば、対応してくれるそうです。本格的な舟形で出してくれたそうです」(メイド情報)
??? ??? ???
ゆとりと遊び、それは普段の締め付けを緩め、
普段の杓子定木な状態から開放されたそれは、容易く方向性を失い、
メンテナンス終了後、大破した
一体、何が有ったのかは、博士と監督が口を閉ざしていたため、詳細不明とされている。
事の重大さから、アインズは押し黙る二人に対し、《コントロール・アムネジア/記憶操作》を行使したと、ティトゥスの手記に記録が残されている。
だが、その事件の結末を示すものは、何も残されていなかった。
「
メンテ完了直後、最後の一コマに写り込んだであろう映像=︙
パンドラズ・シアターBOX!? トータス @tortoise
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