4:満月の夜に 那由

窓の外には輝く満月。

決行の日まで後15日。

そわそわとはやる気持ちを抑え、私はタブレット端末をいじり仲間とチャットをしていた。

...あと15日しかないのか。

そうしたら私たち”青狐”は”黒蛇”の脅威から逃れ、逃れ、どうするのだろう。

私たちの住む”白虎”の幹部がいくらだめだからといって、われわれに治めることができるのだろうか。

ここで悩んでいても仕方ない。

明日は学校へ行かなければならないし、ミーティングもある。

ベッドに横になると目覚ましがなるまで目は覚めなかった。


ジリリリリリ

けたたましく目覚ましがなった午前5時、湯を沸かしインスタントのスープをいれ、

着替えてミーティングへ向かう。

学校が始まる午前9時までに片付けなければ。

靴音の響く廊下を通り”青狐”のミーティングに向かう。

そこには紫煙をくゆらすわれらがボス一条と、諜報担当の美弥たちがいた。

「...おはようございます」


そして私たちは決行の時刻や服装、計画を話し合った。

あと14日。

それはきっと、長いようでとても短い。



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