ジェムグリラ

しろねく。

1話

小さな鳥のさえずり、少ししか通らない車の音その音を聞きながら授業中にもかかわらず眠ってしまった。

私、石英晶はごく普通の高校生である。学校は町はずれにあるいわゆる田舎というジャンルに入る場所に創設されており、人口も少ないし住んでいるのも老人が大半を占めている。普通女子高生なら帰り道に飲食店やゲーセンなど寄り道をするだろうが残念ながらここには何もなくあるのは必要最小限の店のみ。まあ私はこの環境に慣れてしまって街に何か出る気しないけど。何をやっても退屈だと感じる私おかしいのだろうか?そう思いながら深い眠りについた。


美穂「起きて、晶。2時限目は移動だから早く行こうよ!」


晶「んー、美穂~?めんどくさいからさぼるって先生に言っといて。」


美穂「ええっ!?駄目だよ授業はちゃんと受けないと…って寝ないでー!?」


美穂にたたき起こされてしぶしぶと次の時間の準備を始める。めんどくさいなあなんか魔法みたいに時間を早く進めることができる能力があればいいのに。そう思った瞬間、目の前が突然真っ暗になりそのまま私は意識を失った。


美穂「おーい、晶。普通教室に戻ろうよ」


晶「ん、私寝てたの?全然記憶にない」


美穂「寝てないよ?晶にしては珍しくちゃんと授業受けてたし。ね、花蓮?」


花蓮「そうだねー、晶ちゃんは万年さぼり魔っていうか寝坊助さんっていうかーでも今日は普通に授業受けてたし先生の質問にも答えられていたよね。」


晶「マジか。」


一言いおう。私が真面目に授業を受けるなんてありえない。今まできちんと聞いた授業なんて指で数えられるくらいしか受けたことがない。突然意識を失ったところあたりに何かあったのか?とりあえず美穂に聞いてみよう。


晶「ねえ、美穂?移動教室の時私いつもとなんか変わってるところとかあった?」


美穂「変わっているところ?そうだね途中からなーんか雰囲気が変わったような気がしたけど気のせいかも」


晶「そう…」


隣にいた美穂でもはっきりわからないか。私の身にあの時何が起こったの?不思議で今日は眠ることはできなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る