大どんでん返し
一日の仕事を統括するのがフロアリーダー。これがフルタイムの契約者には順番にやってきます。私にもそろそろその練習をという事で先輩がついて始まりだしました。とは言っても、ついてくださる方が外勤だったりで放りっぱなし感はあるのですが。。。
実はこのフロアリーダーと朝の添乗は連携が重要でもあるのです。
フロアリーダー研修数日前、私は添乗だったのですが、利用者様のご家族から連絡帳にお手紙が書かれていたりすると、リーダーにただ、手帳を渡すのではなく、お手紙書かれています。と報告しなければなりません。。
この日はお手紙が書かれていましたので、浜崎と言うこの日のリーダーさんにその旨お伝えしました。
通常ならそれでOKな筈でした。
ところが浜崎さんが忘れちゃって、お返事を書かなかったのです。それをミーティングで指摘された彼女は、「添乗は誰?」と言い出し、加えて「北尾さんから聞かなかった!」と言い出したのです。。で、「よく思い出してください。」とそれをお伝えした前後の部分から私はお話したのですが、「そ~~確かに聞いた。でも、私が忘れないように何でメモ残さないの?」と切り返され、「メモって残す事になっていたんですか?次の添乗に急いでいかねばならなかったのでそんな時間は無かったです。」と答えると、それでも「コピーぐらいは取っておいてくれないと。」。。。「でも、今日すごく車が混んでいて便が遅れていたんです。」と言ったあたりで、数人からそれは北尾さんが悪い。そもそも車が遅れるのは添乗のせいだから。。と言うのです。仕方なく、「すみません。次から気を付けます。」と謝りました。
私が悪いで納めればすべて事がうまくいくのか!とため息が出ました。
で、三日後同じ現象が立場を変えてやってきたのです。今度は浜崎さんが添乗で、私がフロアリーダーでした。「お手紙あるから」とだけ言って立ち去ろうとしたので、「あれ?コピーは?」と聞くと、「それリーダーの仕事だから。」というのです。旦那さんから言われていた事が一瞬頭をかすめたのですが、我慢できず、「三日前は確か違いましたよね。」と言うと、「あの日はそう。。でも今日は違うから。。」でした。。
その後、彼女とはほぼ毎日のように色々ありましたが、すべて「すみません。」「分かりました。」で通しました。。
そんなある日、十年級のお局様でもある女性介護士二人とかなりの出来事が起こるのです。
午前中のクラブ活動が終わった後は利用者様をお席に誘導してから口腔体操なのですが、お席に誘導しないで口腔体操が始まりかけた時、「誘導ですよ」と小耳に入れようと向かうと、「何やってんのよ!さっさとトレー並べなさいよ!」と後藤さんと言うお局様から怒鳴られてしまい、仕方なくトレーのある棚に向かいましたが、途中、もう一人のお局様である吉田さんに遭遇。「確か今、誘導しなければいけないと思うのですが。。」と言うと、「何言ってんの!口腔リーダーの指示に何故従わないの!」とこれまた大きな声で怒鳴られ、更に仕方無なく、トレーを持ってフロアに出ると、おそらく利用者様からご指摘があったようで「すみません。間違えました」と後藤さんは言いながらも、私たちに「さっさと誘導手伝って!」と声色を変えたのです。
これには呆れました。。我慢、我慢。。と思ってやり過ごし、最後のミーティングでの事。。私はお帰りの添乗でしたので報告をしました。胸が苦しくないように利用者様には基本シートベルトを一部頭の後ろを通して装着していただくのですが、お一人、頭の上でベルトが通過する事を嫌い、一般車に乗る時のようにしてくださいとご家族様から言われていて、そのようにしていたのですが、乗り込みの時にどなたかが頭の後ろを通すやり方にされていたのを降りられる時に確認しましたので統一してください。と報告したのです。
そうすると、後藤さんが「何言ってんの?そんな話聞いた事が無い!北尾さんが勝手にやってる事でしょ!」と言い出しました。「いいえご家族様から私が聞いて確認した事です。」と言うと、浜崎さんが、「どうせ北尾さんが髪の毛かなんかひっかけて注意されたことを勘違いしてんじゃないの?」と言い出しました。すると「北尾さんの言うとおりにする必要はない。そんなことを家族様が言われるはずが無い。」と後藤さんが私を睨みつけて言った瞬間、私の我慢の限界は超えてブチギレました。。
「どうしてあなたは私の言う事を全否定なさるんですか!大体昼間のアレは何なの?あなたが誘導忘れてたんでしょ?それを何で教えに向かった私に勘違いで怒鳴るんですか!」その時吉田さんを見ると、口をポカーンとあけて驚いているようでした。
「それからそこのボケ~っと口空いてるあなたも!何が口腔リーダーのいう事を聞けですか!?それに私がフロアリーダーだった時、さっさと指示出して!と私を怒鳴った事あったけれど、私は軍隊じゃあるまいし、あなた方のように命令口調では指示は出せないんですよ!」するとぼそっと「スミマセン」と言う吉田さんの声が聞こえた。すると後藤さんが「私だって人間ですから、端っこでべちゃくちゃおしゃべりされてるのを知っててクラブ活動やってたのよ!怒鳴りたくもなるわ!」
???
「はぁ~~??クラブ活動の時、私は倉庫でお弁当の整理をしてました。最後のラジオ体操の音が聞こえた時、立ち上がって体操される方がいる。誰も見守りに付かなければあなたが怒鳴るに決まってるからあわてて出てきてず~っと見守りしてました!どこ見てたんですか?よ~く考えてみればいい!」すると。はっ!とした表情になり、「確かに北尾さんは見守りしてた。。。」と後藤さんはシドロモドロ。。
「要するに誰だか知らないけれどおしゃべりしてた人が居て、そのイライラを私に当てたという事ですね。あなた方、傍に利用者さんがいるって事忘れてるんじゃないですか?一度怒鳴ってる表情を鏡に映してみればいい!私はね!こんなに怒鳴っていても、今もし、利用者様が入ってきたら何事も無かったように笑顔で対応できるんです。あなた方にも笑顔になれるんです。ただ、馬鹿みたいにヘラヘラしてるんじゃないんだから~~~!!!」
そこで、残務整理をしていた宮本さんが飛んできて、と言うより私に言わせるだけ言わせようとしてくれたのかもしれない。。でないともっと早くに飛んできてたと今になって思う。。
「北尾さ~~ん。北尾さんが言ってることは本当にこの事業所に必要な事。。でもね。それ以上言うと伝わらない。。その辺にしよ~う!!」
私は「すみませんでした。。」と言ってから、「宮本さん、確か私のトライアル期間(勉強させてもらう代わり半年は仕事を辞めないという約束)は二月までですよね。後でお話がありますが、私の勤務時間過ぎましたので着替えさせてください。」と言って去り、更衣室で待ちました。
実はこの後、このお局様お二人が大幅に態度が変わったのです。
後藤さんは何日間か、間が開いた時、壁に寄りかかって腕組みをし、頭を下に下げて考え込んでいて、時折私の仕事をする姿をじ~っと見ていました。
そんな時後藤さんと目が合うと、今まで通り私はニコっと笑いかけたりしていました。
年齢は後藤さんは私より数歳年上、吉田さんは干支で言うと私より一つ下ですが、学年は同じ。。実務経験はお二人とも十年以上です。。
今では、こんな新人が生意気を申しました。。と心の中で恥じておりますが、
その後の関係性はよくなりました。
それから、後日、小池さんから「やっちゃったんだって!」っていうので、「一旦我慢したものの、シートベルトの話で全否定されちゃったから~」と言うと。。
「あ!それ!俺。。何か聞いたことある。。あれ?俺が運転してる時だっけ?」というので私も思い出してみると、「そうだ!小池さんだ!あの頃、私は入ったばかりでミーティング出てなかったから、報告義務があったのは小池さんじゃないの?」と言うと。。「あ!俺だ!俺が忘れてたんだ!じゃぁ!北尾ちゃんぶちキレさせたのは俺か!ワッハッハ!」と笑っていました。
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