先生の朗読。。うますぎる。。

「認知症の人とのかかわり方にっついて」の授業での出来事。。。

この授業は試験のための授業というよりか、実践での介護をする者としての倫理観のようなものを、プロとして学ぶといった内容です。


テキストにある認知症になった人の気持ちとして、徘徊した際の出来事のスチュエーションが書かれているのですが、私はそれを予習として先に読んでいる状態でした。授業の冒頭、先生がおっしゃったのは「朗読しますので、皆さんは目を閉じて認知症の人の気持ちになって聞いてください。」というものだった。。。


私は授業中にも関わらず、涙が止まらなくなり、焦れば焦るほどボロボロ泣けてきてしまって。。。そんな顔を上にあげられず、下を向いていると、先生は全員に今の気持ちを一人一人に聞くというのです。。


そうなってくるともっと焦ってしまい、益々涙が止まらなくなりました。


私が泣いた理由は認知症の人の気持ちになって、感情移入するうち、徐々に昔の自分の気持ちへとシフトしてしまったのです。

見知らぬ場所へ行き、どこだか分からなくなり、考えれば考えるほど、自分がどうすればよいのか?迷い、もっと遠くへ行こうか?それとも踏みとどまろうか?自分に良くしてくれる人が居るのか?それともそうではないのか?彷徨っている感覚。。

その感覚が私自身の子供の頃に重なってしまって、それは迷子になったとか、そういう記憶ではなく、心が、彷徨ったというようないわゆる精神的な状態であり、

逃げ出したいのに逃げられない。。どこかへ行ってしまいたい。という記憶にまで一瞬でつながり、涙が止まらなくなってしまったのです。


授業で、今の気持ちを言えと言われても、どうすれば良いのか?

自分の番がやってきて、私はシドロモドロ。。。


その後、授業は認知症の高齢者を抱える家族様の心のケアに関して触れていました。

デイケアのヘルパーというポジションは送迎の添乗をする際、朝と夕方のほんの一瞬だけが家族様と関わる唯一の時間ですが、ケアマネージャーでは無い立場でこちらから相手の心に介入は出来ません。

ケアマネージャーの資格取得は最も勉強せねばならず、少なくとも五年は実務経験が必要です。試験もあります。

この時、すぐにケアマネは無理でも、初任者研修を終えたら、いつか、訪問介護の仕事もしてみたい!と思いました。

勿論、家族様のプライベートにずかずか入ってはいけません。何かあっても家族様からのアプローチを待つ状態でしょうけれど、利用者様、家族様の心に寄り添えるような介護ができたら良いな~と思いました。

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