デイサービスでのお仕事

これが天職だよ。と聞こえたような。。

午後からの老人施設での調理補助の仕事にこだわったのは、介護職ほどではないものの多少なりともご老人たちと触れ合える瞬間があるからでした。。

私の母が生きていたならどんな老人になっていたのだろう?義理の母とは縁も薄かったけれど、最後の旅立ちの時ですら会う事が出来なかった後悔も相まって、入所されているご老人と重なってみえる瞬間がある。。無資格だけれど、どのご老人たちにでも、ほんの少し触れ合える瞬間があって、笑顔を届けられた瞬間、私自身が幸せを感じる事が出来た。。。

勿論資格をとって介護職として働きたい。。けれど、朝も午後も仕事で家事もしながらとなると。。それに費用もかかる。。

そんな時、求人案内の中に、授業料、教材費は無料。授業中の時間給も付く。通学の交通費までも支給。。家から近いデイサービスの仕事。。しかも、調理補助の仕事ではありえない日曜休みが、デイサービスにはある!時給も悪くは無い。。

こんな上手い話があるのだろうか?否、こんな話は若い人向けで私のような五十歳過ぎたおばさんに勉強させてくれるなんて話。。無いだろう。。

半信半疑で電話をして、面接の結果。。採用となりました。。

面接をしてくださった方が、私の上司になる宮本さんだと聞かされた。。介護の仕事に関して熱く語るそのマネージャー兼所長である宮本さんと会話させてもらって、この人は私のお仕事としての運命の人かもしれない。。と思いました。。年齢は私より随分と若いのに、考えが深い人だと思ったからです。 

この瞬間、いままでパート職で嫌がらせがあった事。。何だかすべてがここに繋がる為だったように感じた。。

もしかしたら、介護職は私にとって天職になるかもしれない。。

そんな大きな希望に胸が膨らむ。。

採用にあたって、一旦無職になってくださいとの事。。丁度朝の仕事の契約の切り替え時で、タイミングも良く、無職となった私は平成二十八年九月から、デイサービスの介護職見習いでお仕事を始める事が出来ました。。

そして、同年十月から初任者研修という、介護職をする上での切符のような資格を取得する為、二か月間学校にも通うことになる。

その間は週に三日間仕事、二日間学校。。週の給料はほぼ五日分相当。。という恵まれた形のスタートのはじまりです。。

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