狭いパート職の世界

どうして私にはいつもハプニングが付いて回るのだろう。。

私にはそう言った事を引き寄せる何かが子供のころから身についているのだろうか?

父と母が良く喧嘩をしていた。。

「お前はあんな汚い世界(芸能界の事)に娘を入れたいのか!」小学生だった私も母も父に殴られる。かわいそうだと思っていた母の希望だったから私も思い込みで歌手になりたいと考えていたのだと思う。「手が腐る」という常套句を叫ぶ父の手には一尺の物差しかテニスラケット。流れる血。殺されるかと言った恐怖。勿論理由は歌の事だけではなかったけれど。。。

しかし、私が二十代の時に仕事をしたショーの世界や、三十歳初旬で出たミュージカルの世界は、その後のデパートマネキンやパート職の仕事の世界より遥かに意地悪な人は居なかった。みんな自分の夢や目的に向かって切磋琢磨している人たち。。

一方でパート職の世界。。何のスキルも身に着けず、ただ、一つの会社のたった一つの事業所で「やれ、私が先輩だあんたは新人だ」という窮屈な考えだけで偉そうにして、社会に出てみればただのオバサンばかりじゃないか!と意気込む私も職を転々し、そんなくだらない事で悩んでいる。。空しい限りだと思った。

嘗て目的をもって、夢を持って生きていた。。それは母親からの呪縛であれ、それはそれで尊かったのだと思う。。{何か目的を持ちたい。。}

ふと、厨房の仕事をしながら、カウンターの向こう側で利用者さんと接する仕事をしていたヘルパーさんの姿が目に眩しく浮かんだ。。


求人案内を見ながら、この短い期間に私は何回このチラシを見ているのだろう!とため息をつきかけた時にある事業所の案内に目が留まった。。

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