愛に


 愛には様々な種類がある。



[エロス]


 情熱的な恋愛と称されるエロス。これは世間一般的なイメージの愛に近いもので、いわゆる性的衝動であるリビドーを異性愛に限定したものとされている。


 これだけの説明だと卑猥なことを連想する方もいるだろうから付け加えて表記するならば文学的でロマンティックな愛。とういことらしい。


 俺が未だに経験したことのない衝動である。

 過去に多少抱かれたこともあったが興味がなく無視していた感情だ。


[アガペー]


 真実の愛、なんていわれることもあり

 異性に対する誠実な想いと勘違いする方もいるだろうが実際のアガペーとは

 アガペーは博愛主義に根ざす利他的な恋愛とされるもので、エロスが2人の世界に生きたいというような排他的な愛の形であったのに対しアガペーは地球のすべて、あるいは宇宙に生きるすべての命に対する愛といった内容である。

 これを理解することは非常に難しいだろう。

 なにせ、自分を脅かすであろう人物ですらも愛さなければいけないのだから


 代表的であるのがイエス・キリストのような人物である。

 実際にもアガペーの原義はキリストであり〔神の無償の愛〕ともいわれている。


 俺にとっては全く無関係な愛である。が、しかし理解不能というわけでわない。まあ俺が思うにアガペーの思想を持つ者は只の狂人であろう。

 全てを愛することができるとするならどれほど世界が美しく見えることか。

 多少羨ましくもある。



 この他にもストルゲーやマニア、ルーダスにプラグマといった愛がある。


 簡単に説明するなら

 ストルゲーは友愛。

 友に抱く愛であり基本は恋愛感情ではないとされている。

 俺が由貴に抱いている愛だと己も実感している。

 なんかホモっぽいが断じて違う。


 マニアは躁鬱そううつ的な愛であり好きな人や物を支配したいという感情を抱くことである。

 俺は好きじゃなくても何かを支配したいと思うのだが、これは置いといて。


 ルーダスは遊戯的な愛であり

 恋愛の刺激に快楽を見出す愛である。

 この愛は相手をすぐに代える

 謂わばヤリチンやヤリマン的な存在だ

 童貞が最も嫌う愛だそうだ。

 俺も嫌い。童貞じゃないけど嫌い。


 プラグマは実利的な愛であり、これも童貞諸君に嫌われそうな愛だ。

 恋愛の際に相手の社会的地位や過去の実績、顔などをやたらと見定めるタイプの人のことを指す。

 最近ではなくなって政略結婚のようなものだ。

 俺は別にそういうの嫌いじゃないが、

 中学の頃によく同人誌とかに載ってて大変助かりました。

 ……おっと失礼。



 長々と説明してきたが別に俺の趣味嗜好を理解してもらうためのものではない。

 俺がこれからやるであろう遊びに少しでも理解が及ぶようにとの

 次郎からの配慮!である。


 あれ?お前これから戦争起こすんじゃねえの?と思うかもしれないが戦争起きるまで時間があるだろうからそれまでの遊びだと思ってくれていい。


 なぜこんな非道的なことをと思うかもしれないが、大幅なレベルアップで、はっきりいって不必要な孤児たちの処理をどうするか悩んでいたのだがどうせなら玩具として遊んでみようかな。と急に思いついたからだ。


 洗脳するとはいえ愛に生き愛を想い愛に死んでいくことができるなら寧ろ子供達も嬉しく思うだろう。


 愛は偉大である。


 科学的に単にホルモンの過剰分泌であるということは証明されていても何故か結ばれようとする。

 愛には謎の強制力がある。

 それが偽物の愛だとしても当人には理解できないだろう。

 よく、恋は盲目というからな。


 恋したことないけど。



 さてそろそろ洗脳するか。


 ……言い忘れたがこの実験は

 俺が愛を理解するための遊戯である


 クリスは俺に惚れているようなのでその感情を促進させるだけだが、







 俺…ロリコンかもしれない

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