子供たち



 ステータス

 name:クリス-グライブ

 age: 12 sex:女


 tribe: 天使

 cond:健康


 MP: 105/105


 身体能力 :10

 器用 :15

 知恵 :8

 容姿 :56

 才能 :4

 話術 :30

 etc...


 LUC: 普通


 スキル

 癒しの力lv.--


(獲得可能EXP350)



「クリス-グライブは優秀だな」


「ほぇ?急にどうしたんですかぁ、

 おとーさん?」


「いや、いつも年の低い子供たちの面倒を見てくれてたすかっているよ。

 今後ともたのんだぞ」


「もちろんですよぉ〜。

 お父さんの負担を少しでも軽くしてみせますからー」


 間延びした声で苛々することは多々あるが恵まれた種族に加えて大きな経験値となる。


 見つけ出した時は己の運に感謝するしかなかったな。親も良い経験値になったしな。


 しかし、天使の数がこれほど少ないのは予想外だったな。

 親を殺してしまったのは少し勿体無い気がするが初めてあの経験値量を見たら我慢なんてできないだろう。


 さっさと親の代わりになるよう

 早く成長して子供を産み一族全員、

 俺の糧になればいいのになぁ


「おとーさん?」


「なんでもないよ。

 他の子供達と遊んできなさい」


「おとーさんも一緒に遊ぼぉ」


「仕方ないな。…颯太たちは確か外で遊んでいたからな、一緒に遊ぶとするか」


「えぇー、おとーさんと2人きりで遊びたかったのにぃ」


「2人では特にすることもできることもないだろう?

 みんなで遊んだ方が楽しいさ」


「はぁーい」






「お父さんとクリスー!なにしてるんだー?」


「一緒に遊ぼうと思ってな、

 ……バスケをしていたのか?」


「うん!翔太がシュートの仕方教えてくれるって言ったから」


「そうか、ショタはバスケがうまいのか?」


「ショウタだよ!自分で言うのもなんだけど、結構うまいよ!

 お父さんとクリスもやる?」


「えぇー、めんどくさいよぉ〜。

 お父さん別なことやろぉ」


「そんなこというなって!

 やってみると楽しいんだからな!」


「一度やってみればいいだろうに」


「はぁい、んじゃボール貸してー」


「オッケー!」


「ほいっ!っと」


 シュッ! ポスーン

 ……コロコロ


「おぉ!すげぇ!スリーポイントシュートだ!」


「えぇ⁉︎クリスすごっ!」


 まぁ、当然だろう。



 ステータス

 name: 丹野 颯太

 age: 13 sex:男


 tribe:妖怪

 cond:健康


 MP: 30/30


 身体能力 :5

 器用 :8

 知恵 :7

 容姿 :20

 才能 :3

 話術 :50

 etc...


 LUC: 普通


(獲得可能EXP25)



 ステータス

 name: 田中 翔太

 age: 13 sex:男


 tribe:妖怪

 cond:健康


 MP: 35/35


 身体能力 :7

 器用 :6

 知恵 :8

 容姿 :25

 才能 :5

 話術 :45

 etc...


 LUC: 普通


(獲得可能EXP34)


 俺と比べると誤差のような範囲だが、

 2人の身体能力はクリスよりも低いからな当然の結果だ。


 と言っても2人ともこの年ではかなりの身体能力を持っている。

 レベルアップ前の俺の身体能力が6だからな高校生に迫る身体能力だ。


「クリスっ!今のどうやったんだ?」


「てきとーに狙っててきとーに投げれば入るよー」


「説明がてきとーだな、クリスは」


「どれボールを貸してみろ。

 俺も久しぶりに運動しないとな」


「おとーさんがやってくれるのぉ⁉︎

 きてよかったわー」


「お父さん運動できるのー?

 もう年なんじゃね?」


「ギックリ腰にならない?」


「俺はまだ25歳だぞ。

 まだまだ動けるはずだ」


「がんばってぇー」



 ポスッポスッ(バウンド)

 ダンッ!(蹴り上げる)

 バンッ!(ダンク!)

 バキッ!(ゴール破壊)



「……俺もまだまだいけるな」


「やりすぎでしょっ!」


「すげー、マジパネェっすお父さん」


「さすがぁーおとーさん。

 あと翔太口調変わってるよぉ〜」


「それほどでもない」


 案外気持ちのいいものだな。

 これを学生時代にやればさぞモテたろうな、もう一度学園生活をやらないだろうか……


「おとーさん?どうしたの急に黄昏ちゃってぇ。そんな姿もかっこいいけどねー」


「えっ!クリスもしかして……」


「お父さんゴール壊しちゃったけどどうするの?」


「……あとで考えるよ。

 そろそろ家に戻ろうか、飯時だろう」


「そーだねー」


「晩御飯なにかなー?」


「カレーじゃなかった?」




 平和なものだな。


 お前たちの親は俺が殺したんだぞ!と

 言ったらどんな反応をするのか、

 気になるがそんなことで計画を断念することになったら本気で笑えないことになるからな。





 ……そろそろ計画を最終段階に移行させるか






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