日常からの……


「おじゃましまーす」


「由貴か、いらっしゃい」


休日になり由貴が俺の家に遊びに来た


「兄貴、誰か来たの?」


「あぁ友達がな」


自分でもわかるが俺は今渾身のドヤ顔をしている。


「あ、兄貴に友達が⁉︎」


「次郎くん、妹さんかな?」


「そうだ。騒がしいやつだけどあまり気にしないくていいぞ」


「なにそれ!兄貴が初めて家に友達を招待して感動してるんだよ!

一生ボッチだと思ってたよ!」


「ふふ、面白い妹さんだね。

初めまして、日比野由貴です。

次郎くんとは学校で仲良くさせてもらってるよ」


「あ、田中沙月です。

すいませんさっきから五月蝿くしてしまって」


「気にしないでいいよ。

兄思いの良い子じゃない、次郎くん」


「そうか?それよりもそろそろ部屋に上がってくれ」


「わかった、失礼しまーす」


「ごゆっくりしていってくださーい」


「うん、そうさせてもらうよ」





「おじゃましまーす」


「なにもない部屋だけどゆっくりしていってな」


「部屋きれいだね。いつも掃除してるの?」


「そういうわけじゃないよ。

ただ単に物が少ないだけだから」


「そっか。……そういえばさ、次郎って羽鳥さんとどういう関係なの?」


「委員長か。……一応友達って関係だと思うがなんで急にそんなことを?」


「友達なんだ。よかった」


「それはどういう意味かな?」


おホモだち再臨かな?

アァーーーー♂展開かな?

どうしよう部屋にあげちゃった。

逃げ場が……


「だってさ、次郎が羽鳥さんとお付き合いしてたら僕と遊べる時間が減っちゃうでしょ?それだったら寂しいなー

って思ってさ」


「友達がすくないんだから恋人なんて以ての外だよ。まあ、できたとしても

由貴と遊ぶ時間くらい作れるだろうし」


「そっか、ありがとうね次郎くん。

あ、あと羽鳥さんも友達なら今度一緒に遊ぶときに誘ってみない?」


「良いかもしれないな。

羽鳥さんもユニークな人だから由貴とは仲良くできると思うぞ」


「僕もユニークってこと?」


「俺みたいなやつに話しかけるような人は大体ユニークじゃない?」


「それもそうだね」


「否定して欲しかったんだが……」


「ふふ、冗談だよ」


良い笑顔だ。

……この笑顔を苦渋に満ちた顔にしたら楽しいだろうな……。


「どうしたの次郎?」


「あーいやなんでもないぞ」


最近こういう考えがナチュラルに浮かんでくるから自制しないとマジで暴走しそうで怖いな






「……それじゃあ、そろそろお暇させてもらうね」


「ああ、また来いよ」


「うん、ばいばーい」




「帰ったか……」


「あにきー、由貴さん帰ったの?

私もお話ししたかったんだけどなぁ」


「そうか。今度来たときに一緒に話してみるか?」


「そうするー」


殺したい。

兄妹であるこいつを殺せばどれだけ満たされることか……



……我慢の限界かもしれないなー。

殺したくて仕方がない。

だけど、一応肉親関係なんだから抑えた方がいいかな


「部屋に戻るとするか」


「……まずいな。最近ステータスをよく見てなかったけど残虐性がここまで上昇していたとはなぁ」


暴走するのも時間の問題かもしれんな


…中二病的な思考もこのせいかもしれない









グチャッ!


「んん?あれ?」


俺は確か、由貴が帰った後に部屋に戻ってステータスを確認して

残虐性が異常に上昇したのを見たあと


「……まさか、フラグを一瞬で回収するとは…。ある意味すごいな。

それにしても、やっちまったなー。多分今消えたやつがお父さんだろうなぁ。」


多分その前に沙月も殺しちゃっただろうなぁ。

もう、夜になってるし


「どうしよう。両親と妹が行方不明って警察に言っても意味なさそうだし。

まず俺が捕まりそうだし」


捕まったら捕まったで楽しそうだけどな。プリズンブレイク的な感じで。

やらないけど


もうどうせなら完全に暗殺者的な仕事やって暮らそうかな……


「いや、待てよ?暗殺者なんて効率的にレベル上げが出来ないような職業は嫌だな」


ならば、前々から計画していた

あの作戦でも実行しようか……


「由貴と羽鳥には申し訳ないな」



まぁ、またいつか会える日がくるだろう。多分


なら、その日までレベル上げを本気で頑張ってみるかな





「今までありがとうな。

父さん母さん、そして沙月」


一応今の今まで育ててくれたお礼を



さようなら……





近親相姦…ありだったかもしれん





なんでもないです。

……さよなら

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る