スキル決めと能力チェック

「嗚呼ァァァァアああっ!」


「兄貴っ!うるさい!」


「あ、すまん」


何故、妹に注意されるほどの慟哭を挙げていたのか。


その答えは実に単純にして明確、

俺はあの時、一体全体どうして、

あの麗しい少女に何もせずに殺してしまったのか。

いや、ナニもせずに殺してしまったのか…。



やっぱり、俺にも罪悪感があったのかな





まあ、今はそんなことよりも



 ステータス

 name:田中次郎

 age:15 sex:男


 cond:健康


 Lv:5

 EXP: 33 NXT: 14


 MP: 32/32


 身体能力 :14

 器用 :13

 知恵 :15

 容姿 :10

 才能 :13

 話術 :5

 etc...


 LUC: 普通


 スキル (スキルポイント : 6 )

 ステータス確認(詳細)

 隠密lv.3


獲得可能スキル (必要ポイント)

火魔法:2

拷問術:1

誘拐術:1

短剣術:1

暗殺:1

一撃必殺:1



火魔法……火をMPを対価に発生、操作が可能になる。スキルレベルが上がるにつれて発生させられる量、操作が緻密になる。


拷問術……情報を聞き出しやすくなる


誘拐術……誰にもバレずに人を連れ去りやすくなる






……スキルを決めないとな


「……ふむ。魔法系は2ポイント使うようだし、それを差し引いたとしてもまだ4ポイント余るか」


「まぁ、まずは火魔法を使ってみるかな」


【火魔法を獲得しますか?Yes/No】


「Yesだ」


【火魔法を獲得しました】


「……なるほどな。スキルレベル1で使える魔法は

発火ファイア』『点灯ライト』『ファイアランス

の3つか。ここは無難に発火を使ってみるか」


「〈発火ファイア〉」


ボゥッ!


「おっとっと、結構でかいな。

しかも多少だけど思い通りに形を変えることができるっぽいかな


MP32/30


「たぶん、発動に1 使って、変形にまた1 使ったんだろうな。

そんでもって維持はMP使わないっぽいな」


「そんでもって視界内ならどこにでも発生可能か……」


これはまた凶悪なスキルだな。

機関は魔法少女を殺せるらしいし、魔法の対策もされているわけだけど

一般人はそんなことを知る由もない。


「そのことを考慮しても人体自然発火現象を誰にもバレずに起こせるといことは結構なアドバンテージになるな……

様々な推測はされているけど未だに原理は発見されていないみたいだし。

魔法のことを知らない人間たちには

必殺の力だな」




「スキルについては今後必要になったら取るとしよう。

あとは、単純なステータスの向上かな。レベルアップの瞬間に力が漲ってくるのが体感できたから相当上がってると思うし、

どのくらい上がったのかもしっかり確かめないといけないな」


……さて、ここに瓦が10枚あります。

(屋根に登って取ってきた)

俺の元の身体能力は6だったから、

単純計算で約2倍の力が有るはず。

前にちょっと巫山戯て瓦割りをやってみたら意外とできて。その時の結果が3枚くらいだったかな。


「さてと、……スゥーー、オラァッ!


ピシッ! バリリリーーーッ!


「……ふう。8枚か、結構いったな。

それにしても、痛いな……」


しかし、これで身体能力がどれほど上昇したかわかったな。

単純な筋力だけなら格闘家レベルなんじゃないか?


「まぁ、身体能力って確か

筋力、持久力、瞬発力、敏捷性や平衡性とか色々な能力の括りだからな」


他にも確かめないといけないことがたくさん有るぜ。


「楽しくなってきたな……」




身体能力が高かったらモテるかもしれないな……




彼女いない歴=年齢

に終止符を……



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