この俺に友達が⁉︎


「おはよー。兄貴なんか最近いいことあった?」


「ん、なんで?」


「なんかいつもより、楽しそうにしてるから。あ、友達できたの?」


「友達って何?」


「相変わらずだなぁ」


 妹のくせに馬鹿にしたような口調で話しかけできた。



 ステータス

 name:田中 沙月さつき

 age:13 sex:女


 cond:健康


 身体能力 : 3

 器用 : 15

 知恵 : 6

 容姿 : 20

 才能 : 5

 話術 : 30

 etc...


 LUC: 普通


 まぁ、普通だよな。

 容姿が何故そんなに高いのか疑問だが、両親の良いところだけをとったような顔立ちだからなぁ。


「まぁ、楽しいのは確かかな。

 ちょっといいことがあってな」


「ふーん。あ、テレビのリモコンとってー」


「ほいっ」


 ポチッ


「ニュースなんか見て楽しいのか?」

「いやー全然面白くないけどさ、社会的なことを知るのは将来役立つのではないかと思いましてね」

「役になんてたたんだろ」

「そうかなー?」

「そうだよ。んじゃ、学校行ってくる」

「いってらー」


あんな妹より俺ガ○ルの小町とか

はが○いの小鳩みたいな妹が欲しかった(願望)





「おはよう!タナカくん!」


「え?あ、えーっと、日比野くんだっけか?おはよう……」


「由貴でいいよ!それにしてもタナカくんてさ、ガタイいいよね。身長どのくらいあるの?」


「180越えたあたりかな。

 えーっと、由貴くんは何故俺に話しかけてきたんだ?」


 本当に何故だ?疑問だ

 ていうか、さっきどもってしまったけど、変な奴だと思われてないかな?


「由貴って呼び捨てでいいよ。

 クラスメイトだからね。友達になりたいと思ってさ。タナカくんかっこいいし」


 かっこいい?あれかな、お友達じゃなくておホモだちってやつかな?

 かわいい顔して肉食系かな?


「そうか、よろしくな。

 あと、タナカくんじゃなくて次郎でいいぞ」


「うん!わかったよ。それでさ、次郎くんって兄弟いるの?」


「いや、妹が1人いて兄はいないよ。

 やっぱり紛らわしい名前だよね」


「ううん、ごめんね。

 それでさ、放課後どこかに遊びに行かない?2人でさ」


 あれ?本当におホモだち展開かな?


「あ、うん。まぁ、いいよー


 断れない自分が憎いぜ。

 だがまぁ、アァーーーー!♂

 みたいな展開にはならない筈。

 ……ならないよね?





 なんやかんやあって、放課後へ


「ごめーん、次郎くん待った?」


「いや、今来たところだよ」


 あれ?このやり取りすごくカップルっぽいです。


「それで、今日はどこに行くの?」


「観たい映画があるからさ一緒に行こう!」


「どんな映画?」


「えっとね、大人気ライトノベルの劇場版アニメかな。ソードアートオ○ラインていうんだよ。知ってる?」


「あ、知ってる知ってる。結構面白くて、原作も買って読んだことがあるけど、映画はまだ観たことがなかったからちょうどよかったよ」


「そう?ならよかった」


「それで何時頃放映するんだ?」


「んー、まだ時間があるからさ買い物しない?食べたいものがあるんだ」


「おっけー。それじゃあ、行くか」


「うん、ちょっと失礼して……」


「って、なんで手を繋ぐんだ!?」


「僕ね、すごい方向音痴だからはぐれないようにさ。ね?いいでしょ」


「なら仕方ないな」


 断れない自分が(ry

 それよりも、この状況はかなりやばくないか。


 デート→手繋ぎ→キス

→ホテルへGO!→アァーーーー!♂

 ……ありうる。


「次郎くん?どうしたの、顔色悪いけど」


「き、気にしないでいいよ。それよりも何か食べたいものある?」


「僕ね、新しくオープンしたクレープ屋さんに行きたい!」


「わかった。どこにあるんだ?」


「こっちだよ!」







「……ふぅ、映画面白かったな」


「うん!すごかったね」


「喉が渇いていないか?」


「少しね。買いに行こ」


「あぁ」


「……あっ!」


「どうした由貴?」


「次郎、見てみて!あの子すっごい可愛くない?外国の人かなぁ?」


「ふむ、本当に綺麗な子だな。」


 どれどれ……



 ステータス

 name: マリー-エロース

 age:14sex:女


 cond:健康


 MP:25/25


 身体能力 : 3

 器用 :10

 知恵 :20

 容姿 :36

 才能 :8

 話術 :4

 etc...


 LUC: 普通


 スキル

 魔法少女 lv.5

 遺伝火魔法lv.3


(獲得可能EXP30)


「なっ⁉︎」


「ん?どうしたの次郎」


「あ、いや由貴がちゃんと女の子に興味を持ってくれて良かったと思ってな」


「なにそれ?ふふっ。変なのー」


「由貴、わるいけど用事を思い出したから帰るね」


「え?あ、うん。またね」


「ああ、また明日」



「〈隠密〉」


 由貴と別れた後、俺は魔法少女であるエロースを……。エロースって(笑)……。おっと、人の名前を笑うのは失礼だったか。

 脱線したけど、今現在魔法少女を尾行中


 魔法系のスキルを持っているということは獲得方法も知っているはずだからな。運がいいな今日は。

 けど、慎重にいかないと返り討ちにされそうだ。


「それにしても綺麗な顔立ちをしているな……」


 だが、そういえばステータスを見たとき確か……


 話術: 4


「彼女もコミュ障か。少し親近感が湧いたな」


 しかし、それよりも気になったのが


(獲得可能EXP30)


 一般人30人分の経験値

 これを逃すのは惜しすぎる。




「今日は本当に運がいいな」


 ステータス

 name:田中次郎

 age:15 sex:男


 cond:健康


 Lv:2

 EXP:3 NXT:5


 MP:4/4


 身体能力 :8

 器用 :7

 知恵 :10

 容姿 :8

 才能 :13

 話術 :3

 etc...


 LUC:


 スキル (スキルポイント : 0 )

 ステータス確認(詳細)

 隠密lv.2


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