第3片 怪我の度合い
その後、少し心が落ち着いてから、私はお母さんと一緒に駿くんの運ばれた病院へ向かった。そしてそこにいた駿くんのお父さんから、あらためて詳しい容態を聞いた。
それによると駿くんは依然として意識が戻らず、集中治療室に入っているとのことだった。当然、面会は適わない。しかもさらに衝撃的な事実も知らされることとなる。
右腕の切断――
右腕のほぼ全てが、手術によってすでに摘出されてしまっているらしい。怪我の状況を見て、そうするのがベストだというのがお医者さんの診断だったそうだ。
もちろん、駿くんは意識を失ったままなのでその事実を知らない。目が覚めてそれを知った時の駿くんの気持ちを考えると、胸が張り裂けそうになる。
でも、同時に私は彼の心も身体も支えていくって固く決心した! だって駿くんのことが大好きだから! ずっと一緒にいようねって、付き合い始める時に約束したから!
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