第17話キーホルダーとステージイベント
星海ショッピングモール三階
中央エレベーター前
空が叫ぶ
「あった迷子センター!すいません。この子の両親がこちらに来てませんか!?」
その声に反応して受付で話していた男性と女性がこちらに振り向く
「!?ひなこ...ひなこ!」
「ママ!パパ!」
凛と繋いだ手を離し、ひなこは走って両親に抱きついた。
「心配したのよ...急に側からいなくなるから、...無事で良かった。」
抱き合う一家を見ながら安堵の表情を浮かべる五人
「無事再会出来て、ほっとした...」
「ええ、そうね。五歳じゃ一人は心細いし不安だもの」
「良かったね。お父さんお母さんが見つかって」
「そうだな、入れ違いにならないで一安心だ、一時はどうなる事かと思ったけど。」
凛がひなこに近づき頭を撫でる。
「ひなこちゃん。ママとパパに会えて良かったね!」
「凛お姉ちゃん。この帽子すごいの!被ったらよくわからないけど安心したのー!」
「ふふふ、でしょ〜!もしかしたらひなこちゃんが笑顔でお利口さんにしてたから帽子が不思議な力を貸してくれたのかもね!」
側から見て、笑顔で会話している二人はまるで本当の姉妹の様に映ったのだった。
「ありがとうございました!娘がご迷惑をおかけして面倒まで見ていただいて...何とお礼を申し上げればいいか...」
ひなこの両親が深々と頭を下げる。
五人は驚き少し顔を見合わせた後、代表して空が喋る。
「いえ、迷惑だなんて全然。それより再会出来て本当に良かったです!だから頭上げて下さい、」
その言葉を聞きこちらを見た後再度深々とお辞儀した。ひなこはご機嫌そうに帽子を被っては外してを繰り返す。
凛はそれを見て微笑みながら
「その赤帽子はひなこちゃんを気に入ったみたいだから、これからはひなこちゃんが使って!」
「えっ!?いいの!?凛お姉ちゃん?」
お辞儀をやめて狼狽える両親。
「そんな!?助けていただいた上にそのような事まで、駄目よひなこ!」
「いえいいんです!この帽子娘さんにぴったり似合ってるし、それに何より私があげたいので!遠慮しないでひなこちゃんに渡してあげて下さい。」
「わぁ!ありがとう凛お姉ちゃん!」
「たくさん被ってあげてね。ひなこちゃん!」
「うん!」
申し訳なさそうな表情をしたひなこの両親が三度頭を下げる。
「本当に...本当にありがとうございます!何か、お返しとして渡せる物は...そうだ、これ良かったら皆さんで使って下さい、」
そう言い凛に差し出されたのは、館内にある全ての店で使える共通二万円分商品券だった。
それに凛が驚愕しすぐさま返答した。
「いえいえ、受け取れません!?こんな高価な金券!
」
「是非貰って下さい!でないと助けていただいた上に帽子まで...こんなにしていただいて私たちが何か返さないと気が済まないんです。お願いします。遠慮せずに使って下さい」
凛の手に商品券を握らせて懇願するひなこの両親。凛は困った表情をしてちらっと振り返り四人に視線を送る。陸人がそれに答えた。
「ひなこちゃんのご両親の気持ちな訳だから凛が受け取るべきだよ、むしろ受け取らないのは失礼だと俺は思う。」
「...わかった、あの券ありがとうございます。この後皆んなでショッピングする時に使わせていただきます。」
深々と凛はお辞儀する。
そこにひなこが抱きついて来て五人に向けて喋り出す。
「凛お姉ちゃん。奏お姉ちゃん。八雲お姉ちゃん。...あとお兄ちゃんたち、皆んなありがとう!大好き〜」
五歳の女の子が感謝を伝える。それにより場にいた全員の口角が思わず上がらずにはいられなかった。
迷子センターを出て一家が最後に深いお辞儀をして人混みに消えていく、両親と手を繋いだひなこが振り返り別れの言葉を投げる。手を振りながら
「バイバイ」
それに五人は手を振り返す。
奏が見送りながら言う、
「ひなこちゃん可愛かったなぁ、それにしても凛ちゃん凄いね!本当のお姉ちゃんみたいでひなこちゃん完全に懐いてたもん!」
「確かに驚いたわ、泣いていたのもあっという間に笑顔へ変わったし、妹さんがいる訳じゃないのに手慣れた対応に感じた。」
「僕も正直びっくりしたし、おかげで凄い助かったよ凛ちゃん。ありがとう」
「えへへ、妹がいたらどんな感じかなって考えた事があって...それを頭に思い浮かべてたんです。それに、私が小さい時にお兄ちゃんが元気付けようとしてくれたのも思い出して」
「それって十年前の奴か?凛よく覚えてたな、」
「忘れないよ、忘れる訳ない」
「...凛。後で新しい帽子探しに行くか。」
黙って頷く凛。目線を合わせる大原兄妹、
小さな声で奏が空と八雲に囁く
「...なんだか、さっきまで喧嘩していたのに良い空気になったね。」
「うん。元々仲良い二人だけど、よく喧嘩するだけだから」
「二人にとって、それは日常茶飯事なのね。兄妹の絆があるから安心してお互い喧嘩してるだけで」
小声で会話していると陸人が手を叩いた。
「さてと!買い物の続きだったし、もっかいラビットステイツに戻るか!それが終わったらあまかワンショー見て昼ご飯食べようぜ〜!」
奏が反応する。
「そうだね!賛成!皆んな行こう〜」
その呼びかけと共に移動する面々。
星海ショピングモール
一階ラビットステイツ
「ちょっとさっき買おうとしていた奴買ってくるわ!」
そう言って、陸人は商品をカゴに入れレジに並んだ。
「私達もお揃いの買いに行こ八雲ちゃん凛ちゃん!それの後に青街くん大原くんも付けれるキーホルダーだよ!」
「名前の入ったストラップね。あまかワングッズ買うのこれで二つ目、キーホルダーと合わせたら三つ目だわ」
「お揃い嬉しいです!売り場行きましょう〜」
店内に進んで行く女の子三人、空が凛を呼び止める。
「凛ちゃん!さっき話し途中になっちゃってたけど、なんて言おうとしてたの?」
凛は立ち止まり、振り返りながら言う。
真剣な眼差しから太陽の様な笑顔に変わりながら
「好きな人が出来た時に、今日みたいに出かけるのは予行練習になるからありがとうって言おうと思ったんだ!」
そう言うと空が言葉を返す前に進んで行ってしまった。
(凛ちゃん。今はまだ好きな人いないんだ...けど、いたとしたらりっくんが相手について情報収集して隠すの大変だろうな)
そんな事を思いながら苦笑いを浮かべる。
「好きな人...」
空はその言葉をぽつり漏らし、周りを見回す。土曜日の星海ショピングモールには家族で来る人、友人と来る人、老夫婦で来る人と年齢も様々だ、中でも施設の充実もあって若いカップルが多数訪れている。
それを見た空は思う、
(この先ずっと一緒にいれるかなんて分からないのに、凄いな)
黙ったまま...悲しい表情、そして言葉が浮かぶ、
(僕には...無理だな、)
そのまま振り返り青街空は店の奥へと進んだ。
「皆んな、名前ストラップは持った?」
「あ、青街くん!うん。入れたよ!次はキーホルダー!」
会計を終えた陸人を迎えて、キーホルダーを選びに行く。五人が見ているのは友情のキーホルダー
「どれにするよ〜、皆んな希望は?」
「凛はこれがいい!」
手に取ったのはフレンズフォーエバーと書いてある。
「私はこれ良いと思う!」
奏はディアマイフレンズと書いてあるキーホルダーを手に取った。
「俺はこれだ!ソウルメイツ」
陸人が右手で掴み掲げる。
「私はシンプルにこれかしら、」
八雲の手にはキミはともだちと書いてあるキーホルダーを握っていた。
「僕は...これ、かな」
空が選んだのはアイビリーブインユー、皆んなが選んだ物を持ち寄った、
全部見回した後に陸人が声をあげる。
「どれも悪くない...この場合は!恒例のじゃんけんだな!せーのじゃんけんぽん!」
突然の掛け声に慌てて四人も手を出す。
じゃんけんぽん。じゃんけんぽん。何回か繰り返し、最終的に勝ったのは奏だった。
「普段じゃんけん弱いのに勝っちゃった。」
「九条さんが勝ったから、今回買うのはこれで決まり!」
陸人がそう言いながらディアマイフレンズと書かれた五人用のキーホルダーを手に取りレジに向かいながら喋る。
「ディアマイフレンズって日本語だと何て意味だっけ?」
答えたのは八雲だった。
「確か親愛なる友って意味じゃなかったかしら」
「親愛なる友か...良いね。」
「うん。素敵な意味だと僕も思う、」
「私はこの言葉、音の響きも好きです。」
「気に入ってくれて嬉しい!...あのね。皆んなに提案なんだけど、このキーホルダー鞄に付けるのってどうかな?」
「それ良いアイディアだね九条さん!」
「付ける場所考えてなかったけど、確かに鞄は自然かもね。」
「俺も九条さんの提案に大賛成、鞄なら付けたら殆ど毎日見るわけだから買って有効に使ってる事になるもんな!」
「鞄なら私の中学で使ってるのに取り付けられるから嬉しいです奏さん!」
奏の提案に四人は賛成の意思表示をした。
「皆んなありがと...」
友達と買い物に来て楽しむ、そんな誰もが当たり前の様に体験している事も、九条奏にとって初めての出来事。それは雨霧八雲も同じだった、故に彼女たちの心は今未知の喜びに触れ、穏やかな時間を過ごす。
「よーし、そんじゃ買う物買ったし、次は...」
「あまかワン!あまかワンだよお兄ちゃん!」
兄の袖を引っ張る妹、
「わかった、わかったから引っ張るな!伸びるだろー!」
「館内マップによるとイベントの場所は中央エリアね。行きましょうか、」
「じゃあ移動しよう、行こう九条さん。」
「うん!」
星海ショピングモール
中央エリア、イベントスペース
会場周辺にはたくさんの椅子が設けられていて、座席には番号が割り振られていた。たくさんの客が待機していて座席券を配っている係員が大声をあげながら誘導していた、空たちも待機列最後尾に並ぶ。
「うわ、凄い人だかりだな、...さすがあまかワン。人気急上昇中なだけあるわ」
「あまかワン。あまかワン。あまかワン!」
「凛ちゃん興奮してるね。さっき聞こえたんだけど、イベント中にあまかワンと希望者は握手出来るみたいだね。」
「!?青街くんそれ本当!...握手だけで我慢出来るかな」
奏が頭を撫でるエアモーションを手で動かす。
「撫でる気満々ね奏、予想より可愛らしいと良いのだけれど...」
会話をしながら座席券を受け取る。座席は中列ど真ん中だった。席順は奏、凛、八雲、空、陸人。
「中々悪くない位置じゃない?これなら良く見えるし」
「強運なりっくんに先頭で受け取って貰って正解だったね。おかげで真ん中だもん」
「いよいよですね奏さん。」
「うん。もうすぐ来るね凛ちゃん。」
「あまかワン...実物はどんな印象かしら」
そして座席は満席となり時刻は十二時ちょうど、するとステージ上にMCのお姉さんが登場する。
「みなさーん!こんにちは〜、本日はあまかワンスペシャルイベント。あまかワンに会いたいワン!にお越しいただきありがとうございます。」
軽快な挨拶トークから本題へと移る。
「今日は満席と言う事で、あまかワンも喜んでいるみたいです。それでは早速呼んでみましょう!せーのって言ったら皆んなであまかワーンと叫びましょう、それじゃあ行きますよ、せーの!」
会場全体からの大ボリュームな呼び声と共にステージにあまかワンが登場する。それを受け観客からは大歓声が鳴り響く、
「こんにちは〜、皆んな初めまして、ぼくあまかワン。よろしくね〜」
突然の喋りに観客から更に歓声が上がる。可愛いーやら癒されるーやら握手したいーなど、様々な言葉があまかワンに降り注ぐ。それは奏と凛も例外では無かったか。
「かっ、かっ、可愛い〜!、なにあれ動き可愛すぎるよ、ちょこちょこ歩くし手をバタバタ振るのキュートキュート!!」
「奏さんあれ見てください!あまかワンのお腹のとこの渦巻き、ちゃんと再現されてますよ!あっ、こっちに手を振ってる!おーいあまかワーン!!」
盛り上がる二人、会場全体もかなり興奮冷めやらぬ状態。そんな中開いた口が塞がらない少女がいた、雨霧八雲だ。
「へーあまかワンまさか喋るとは想像して無かった、空どうよあの声?合ってると思うか?」
「うーん。僕も喋るなんて考えてもみなかったから正直驚いた、声は...って雨霧さん!今の表情普段からは考えられない顔になってるよ!」
空が突っ込みを入れると、八雲はハッと我に返り、口を閉じる。そして頭に手をやり冷静な口調で紡ぐ、
「あ、あり得ない...喋るなんて...せっかく実物の着ぐるみは可愛いかもって少し思えたのに、喋っちゃったら私の中のあまかワンイメージが崩れていく...」
「な、なんだか相当ダメージを受けたみたいだね。」
「だな、喋るの全く想定して無かったんだろうきっと」
「...青街くん。大原さん。耳栓、持っていたりしないかしら?」
「えっと、音遮断する気だね雨霧さん。」
「耳栓は無いなぁ、イヤホンなら有るけど」
大きなため息をつく八雲。
「はぁ...このイベント終了時刻は何時予定かしら?」
「十二時半だったはず、そこからは希望者との握手会だったかな確か」
「そう...ありがとう、二人の様子だと握手すると思うからプラス十分くらいかしら」
隣でキラキラ目を輝かせあまかワンを見つめる奏と凛。
「だろうね。それが終わったら昼ご飯どこにすっか決めないとなー」
既に八雲と陸人は終わるのを待つ態勢になっていた。
(...総合的に見たら意外と可愛いと思ったけどな、あまかワン。)
空は好感触だった模様、イベントはあまかワンの誕生についてやこれから先の活動拡大方針、更にはグッズの販売促進などを経て終了時刻を迎えた。
MCのお姉さんがステージ上から呼びかける。
「それではこれからあまかワンとの握手会に移りたいと思います。参加希望の方は係員の誘導に従ってお並び下さいね!」
「皆んな〜、押し合ったりしないでマナー良く並んでね〜。」
あまかワンが膝を曲げて伸ばして伝える。
「奏さん。行きましょう!」
「うん!」
会場の九割が握手列に並んでいた、
「うーん。人が多くて出れそうに無いな...」
「真ん中の席だったのが、ここに来て影響してるわね...」
「二人とも、いっそ並んで握手して出口向かった方が良くない?」
少しあまかワンを近くで見たくなっていた空が、提案してみる。
「そうだなー、別れて逸れる可能性もあるし一緒に行動しとくか。」
「...並びながら握手しないで出る選択肢とか無いのかしら、」
「そんな、それは酷いよ八雲ちゃん!」
「もしほんとに無理そうなら喜んで握手代わります八雲さん!」
食い気味に八雲に詰め寄る二人、
「わ、わかったわ...並びましょう。」
気迫に負け諦めた八雲。
そして順番が回って来た。奏、八雲、凛、陸人、空の流れで握手していく。
「あまかワンこんにちは!えっと、これからも頑張って!応援してます!!」
「ありがと〜、もっともっと皆んなに知ってもらえる様に僕頑張るよ〜」
そしてがっつり握手を交わす。モコモコした手に包まれ思わず奏に満面の笑みが溢れる。
続いて八雲があまかワンの前へと移動し後ろから凛が囁き声で八雲に話しかける。
「八雲さん...代わりましょうか?」
「いえ大丈夫、ありがとう凛さん」
そう答えたものの目の前にいる。喋るあまかワンに対してがっかり感は消えない、するとあまかワン側から話しかけてきた。
「こんにちは〜、握手並んでくれてありがとう、何だか元気無いみたいに見えるけど大丈夫?」
(ぐっ、人の気も知らないで...)
「...大丈夫、想像以上の混雑に驚いてしまっただけだから」
「そっか〜、びっくりしちゃったんだね〜。じゃあ握手の代わりに僕の得意技な元気が出るハグしてあげる〜。」
「えっ、ちょっと!」
言葉を挟む間も無く、あまかワンに抱き寄せられる。思わず周りの四人も声を出してしまった、
「ちょ!」
「えっ!」
「わわわわ!」
「ウソ!」
ボスんと音を立てる。お腹の渦巻いた模様に顔が埋まりふわふわモコモコの触り心地に八雲の表情も嫌悪した顔から変化した。
「よしよし〜、これで少しは元気出たかなー?」
あまかワンのお腹から顔を離すと雨霧八雲は予想外な表情だった。
「なんてやわらかいのかしら.....また会いに来るわ」
そう言いながら至福の表情をしたまま出口へと向かっていった。あまかワンは手をあげて左右に振る。
「待ってるよ〜」
「ちょ、雨霧さん行っちゃったぞ!」
「握手して早く追いかけよう!」
「えっ!ちょっと、凛もハグして貰いたい!!」
「握手で我慢しろ凛!」
「キミもハグ希望なのー?じゃあおいで〜」
「私追いかけて八雲ちゃんの側にいるから!後で連絡する!!」
「わかった!ありがとう九条さん」
「ほら凛!いつまでハグしてんだ!」
「あまかワン〜。今までも大好きだったけど、今日更に好きになったんだ!これからも頑張って!」
「いつも応援ありがとう〜、もっともっと皆んなに知ってもらう為にこれからも頑張るね〜。」
「次は俺だな、あまかワン!色々大変かと思うけど、頑張れ!」
「男の子で応援してくれる人少ないから嬉しいよ〜ありがとう〜」
ぶんぶん握手をして、そのまま凛を連れて出口に向かう。最後は空の番
「あまかワン。連れが騒がしくてご迷惑かけました、これからも頑張ってください応援してます。」
お辞儀をして握手を求める。あまかワンはそれに対して
「気にしないで〜、皆んなで参加してくれてありがとう〜。」
そう言いながら握手をして、そのまま身体に抱き寄せる。空は驚きながらも柔らかい感触に頬が緩む、あまかワンの顔を見つめ深々と頭を下げ出口へと歩いて行った。
「二人ともお待たせ。」
「空、グループに九条さんから連絡来てた。フードコート近くのベンチにいるってさ」
「わかったよ、じゃあ向かおう。」
「凛。いつまで見てるんだ、ほら行くぞ!」
「ちょっとお兄ちゃん引っ張らないでよ!?あまかワン...また必ず会いに来るから!」
お昼時、ショッピングモールも混雑しだしていた。人混みをかき分けフードコートを目指す。
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