第8話

「何か、町田さん最近ご機嫌ですね。」


パソコンに納品書の打ち込みをしていた所、事務の梨花ちゃんに話しかけられた。先々月入った25歳の若い女の子だ。まあ、美人というよりは、可愛いらしいと言った部類に入るだろう。会社から支給された制服のスカートを短く詰め直してる辺りも、社内の男性陣から評判がいい。


「そう?」



俺は短く返事して、仕事を続ける。




「はい、ずっと今日、鼻歌唄ってますよ。あ、今月は成績期待できますもんね、大幅ノルマアップですね!」



「うーん、そうだね。」



等と適当に相槌をうちながら、またも、仕事を続ける。なぜならタイピングしながら考えているは安健の事だからだ。



もろタイプで、料理が上手で、更にゲイに偏見がない。まあ、それを生業にしてるんだから当たり前と言えば当たり前だが…これで俺の事を好きになってくれたら言うことないのになぁ…舐め回して、舐め回して、舐め回して、仕事が泣かず飛ばすでも、ずっと養ってあげるのに。



等と朝からずっーと妄想にふけっている。




今日、編集部にプロット持っていくっていってたな。上手くいくと良いけどな。





ピロンっ!




LINEがなった。誰からだろうとポケットからスマホを取り出し開くと、噂をすれば、安健からだった。



「今日は、豚の角煮でどうでしょう」



お!いいね!



OKと打つ。




すぐ既読になりまたメッセージが来た。




「プロットOK貰いました。後、出来たら今日お話しがあるんですが…」




何だろうと思いながら、再び




OKと打った。

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