淫靡

朝のこと






ゆっくりと窓を開けた時のこと

あの空が見えた時のこと

それに手を伸ばした時のこと


いつからずれていた?

いつから傾いでいた?


朝の風が舞い込む

髪が靡く

目が眩む


何故何も言わない

何故前を歩く


本当、いつからずれていた?

何故俺だけが理由を知らない?


ある日の

あくる日の

雨の上がった地面を見た

そこに赤花を咲かせたら、と


どうして何も言ってくれなかったの








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