何時

行脚




春を見に行った

暁の春を見たかった

頭が割れそうになるのを我慢して

腹が痛いのを我慢して

それでもどうにか辿りつこうとした

見つけたのはただの寒気で

あったのは乾いた木々で

私は

許されたかっただけなのに

それすら罪だと

春は言う



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